「どうして活動終了なの?」そう思った人に、まず読んでほしい記事です。
SHISHAMOは2026年6月13日・14日、地元・川崎の等々力でラスト2DAYSを開催し、その公演をもって活動を終えます。
起点は2024年初夏の松岡の問いかけ。議論と熟慮の末に選んだ“完結”という前向きな決断でした。
2025年には吉川の体調不良も公表され、チームは支え合いながら「あるべき姿」を守り続けます。
二度中止になった等々力への三度目の挑戦を“最後の舞台”に――そんな物語の収束点を、公式の事実に基づいて丁寧に解説します。
SHISHAMO「活動終了」発表の概要
公式発表の要点まとめ
2025年9月27日、SHISHAMOは公式サイトで「大切なお知らせ」を公開し、2026年6月13日・14日に“Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)”でワンマンライブを開催し、そのライブをもって活動を終了すると発表しました。
告知文には、バンドがかけがえのない存在であること、そして“あるべき姿を全うする”ために歩んできた経緯が綴られています。
さらに文中では、2024年初夏に松岡彩から「これからの自分とSHISHAMO」について話があり、議論を重ねた結果「SHISHAMOの完結に向かって歩いていこう」という想いに至ったことが明言されています。
つまり今回の決断は突発ではなく、1年以上の熟慮の末に下されたものです。結論として、公式がはっきり「活動を終了します」と書いたことが、最も信頼できる一次情報になります。
活動終了日とラストライブ詳細
ラストは2日間のスタジアム・ワンマン。「SHISHAMO THE FINAL!!! 〜Thanks for everything〜」というタイトルで、1日目は“THANKS DAY”、2日目は“GOODBYE DAY”として内容を変えて行う構成です。
チケットは通常の指定席に加え、メモリアルグッズ付きの2日通し券も用意。さらに、これまで等々力でのスタジアム公演は2018年(台風)と2020年(新型コロナ)の影響で中止となっており、三度目の挑戦が“最後の舞台”になります。
川崎フロンターレ後援会向けの限定販売情報も同日公開され、地元一体での後押しが見て取れます。まずは公式の先行受付・案内ページをこまめにチェックするのが確実です。
日付 | 会場 | タイトル | 補足 |
---|---|---|---|
2026/6/13 | 等々力 | THANKS DAY | 内容変更あり |
2026/6/14 | 等々力 | GOODBYE DAY | この日をもって活動終了 |
「解散」との違い
今回の文言は「解散」ではなく「活動を終了します」。
一般に“解散=法的・組織的な終止符”という強い響きを持ちますが、“活動終了”はアーティスト側が選ぶ表現で、再始動の道を閉じると断言しないニュアンスを含む場合があります。
もっとも、公式は将来の再結成や個々の活動については一切明言していません。
したがって現時点で事実として言えるのは、「2026年6月14日の公演をもってバンドとしての活動を終える」という一点です。
この表現の選択自体が、彼女たちらしい丁寧な“終わり方”への意思を示していると読めます。
松岡の提案から始まった“完結”への歩み
2024年初夏の松岡の発言
公式文によれば、物語の起点は2024年初夏。ベースの松岡彩から「これからの自分とSHISHAMO」について話が切り出されました。
キャリアの節目や人生の変化は、アーティストに必ず訪れます。そのとき、見て見ぬふりをせずに真正面から向き合えたのがSHISHAMOらしさ。
バンドにとって大切なのは“続けるための継続”ではなく、“あるべき姿を全うすること”。
メンバーはこの提案をきっかけに、単なる是非論ではなく「SHISHAMOをどう完結させるか」という視点で議論を始めたのだと読み取れます。
決断に至るまでの時間軸が示されたことで、ファンも“唐突ではない”と理解しやすくなりました。
メンバー全員での議論と合意
提案ののち、3人は「どこに向かっていくべきか」を話し合い、「SHISHAMOの完結に向かって歩いていこう」という想いで一致します。
これは衝突の末の分裂ではなく、“3人で同じ方向を向く”ための選択。
現状を維持することよりも、“バンドらしさ”を守ったまま有終の美を飾ることを重視したのが彼女たちの答えでした。
音楽活動は楽曲やライブだけではなく、理念やチームの成熟も含みます。終わり方まで自分たちでデザインする――その姿勢は、10年以上の歩みを重ねたバンドだからこそできる成熟の証。
合意形成のプロセスが明らかにされた点は、今回の発表における重要ポイントです。
「大切だからこそ終わり方を決める」という想い
公式文には「言葉では言い表せないほど大切」「あるべき姿であり続けることを全うする」という言葉が並びます。
続けること自体を目的にせず、クオリティと姿勢を守れるうちに自ら幕を引く――この選択は、ファンへの誠実さでもあります。
ラストの場所に等々力を選んだのも、その誠実さの延長線上。夢の場所で最高の最期を迎えるために、最適なタイミングと形を自分たちで決めた。
終わりを恐れず、記念日を“祝いの日”に変えるポジティブな意思が、公式の文面から伝わってきます。
こうした“終わり方の美学”が、今回の結論の核にあるといえるでしょう。
吉川の体調不良と支え合う姿
吉川の休養発表とその影響
2025年2月1日、ドラムの吉川美冴貴が体調不良のため当面の間休養することが公式発表されました。
以前から体調不良が続いており、医師の診断により一定期間の休養が必要との判断です。ニュースサイトでも同内容が報じられ、バンドにとって大きな決断であったことがうかがえます。
ドラマーというポジションは体力負荷が高く、無理を重ねれば長期的な活動にも影響が出ます。こうした現実的な事情も、バンドが“終わり方”を考える背景として無視できません。
事実として、休養告知は公式と音楽メディアの双方から確認できます。
サポートメンバー起用で続けた活動
休養に伴い、春ツアーや野外イベントなどはサポートドラマーを迎えて開催されました。
公式告知では、ツアーや単独公演の取り扱い、チケット払い戻しの有無まで丁寧に整理されています。
演奏の“核”であるドラムが不在でも公演を止めず、観客への説明責任を果たしながら最善を尽くす――この運営姿勢は、長年の現場経験とチームワークがあってこそ可能な対応です。
結果として“メンバーの健康を最優先しつつ、楽しみにしている観客を落胆させない”バランスを取り続けたことは、最終章に向けての信頼構築にもつながりました。
「困難を乗り越えてもSHISHAMOらしさを守った」という自負
公式の活動終了メッセージには「今年に入ってからは吉川の体調不良など、時には困難なこともありましたが、ブレることなく唯一無二の音楽、活動を続けてこれた自負がある」と書かれています。
困難を抱えながらも、哲学やクオリティを手放さない。だからこそ最後の舞台は“最高に楽しい最期の日”にする、と宣言できるのです。
健康問題は“理由のすべて”ではありませんが、“終わり方を自分たちで選ぶ”という決意を後押しした一因であることは、文面全体のトーンから自然に伝わります。
丁寧に歩んだ最終章だからこそ、多くのファンが納得し、送り出す準備ができるのだと思います。
等々力スタジアムに込めた特別な想い
川崎出身バンドとしての地元愛
SHISHAMOは川崎の高校・軽音楽部で結成し、卒業と同時に本格始動した3ピース。
地元・川崎では記念イベントやフリーライブを重ね、地域とともに歩んできました。
彼女たちにとって川崎は“ホーム”であり、背中を押してくれた原点の場所。だからこそ最後のステージを地元に捧げるのは、ごく自然な流れです。
地元密着の歩みは公式の紹介ページや特集でも確認でき、活動の節々で“川崎”がキーワードになっていることがわかります。
等々力という選択は、地理的な利便性以上に“物語の回収”という意味を持っているのです。
等々力が「夢の場所」だった理由
公式のライブ告知は、等々力でのスタジアム・ワンマンが2018年(台風)と2020年(新型コロナ)の影響で2度中止になった経緯を明記しています。
つまり等々力は“挑戦しては叶わなかった夢の会場”。
三度目にして実現し、そのまま“完結の舞台”になる――このドラマ性は、バンドとファンが共有してきた長い願いの到達点です。
単に大きな会場だからではなく、「何度でも挑む」という姿勢を象徴する場所が等々力だった。
だから最後はここで、と胸を張って言える。
発表文を読み込むほどに、彼女たちが場所に込めた思いの深さが伝わります。
ラストライブへの決意とファンへのメッセージ
活動終了のお知らせは、最後に「一緒に泣いて、笑って、最高の思い出を作りましょう!!! 等々力で待ってます!!!」という力強い言葉で締めくくられています。
ここには、悲しみよりも“祝祭”として最終章を迎えたいという意思がにじみます。
さらにラスト2DAYSのそれぞれに異なるテーマを掲げたことも、ファンと分かち合う時間を最大化する工夫。
地元クラブの川崎フロンターレも販売面で協力を表明しており、街ぐるみの後押しでフィナーレへ向かう雰囲気が高まっています。
等々力は“終わるための場所”ではなく、“最高のありがとうを言う場所”として選ばれたのです。
活動終了が示す未来と可能性
「活動終了」と「解散」の違い
改めて整理すると、公式は「活動を終了します」と表現しており、「解散」とは書いていません。
法律的な用語定義があるわけではないものの、実務上は“活動終了=バンドとしての活動を止める”“解散=組織的に解体する”といった使い分けが一般的です。
今回の一次情報は“活動終了”であり、将来の再結成などに触れた文言はありません。第三者メディアの初報もこの表現に基づいています。
したがって現時点で確実に言えるのは、「2026年6月14日をもって、現体制のSHISHAMOとしての活動は終わる」という一点。
ここを軸に情報を受け止めるのがフェアです。
再結成やソロ活動の可能性
将来について、公式は何も断言していません。
再結成の有無や、メンバー個々のソロ・制作・コラボの計画も未発表です。したがって“可能性”を語るより、まずは公式が示した節目に向き合うのが賢明でしょう。
もし何か動きがあれば、最初に更新されるのは公式サイトや公式SNSです。
現時点で確認できる事実は“等々力2DAYSで完結”という一点であり、それ以外は推測の域を出ません。
正確な情報にアクセスし続けるために、公式ニュースの更新をブックマークし、ラストライブに関する続報を待つのが安心です。
ファンが今後に期待できること
まずはラスト2DAYSそのものを最大限楽しむこと。
テーマの異なる2公演構成、メモリアルグッズ付き通し券など、最後を“体験”として残せる工夫が盛り込まれています。
地元クラブとの連携も発表され、街ぐるみの祝祭ムードで送り出せる環境が整いつつあります。
遠方のファンは、チケット販売枠や公演詳細の追加案内に注目を。記録映像や配信の可否は未公表のため、まずは公式アナウンスに従うのが確実です。
何より、メンバーが願うのは「一緒に泣いて、笑って、最高の思い出を作る」こと。
最後の瞬間を共有すること自体が、最大の“これからに残る希望”になります。
SHISHAMO活動終了の理由まとめ
今回の“理由”は、単一の出来事では説明できません。
起点は2024年初夏に松岡が投げかけた「これからの自分とSHISHAMO」という問い。そこから3人で話し合い、“SHISHAMOの完結”を前向きに選んだ。
2025年の吉川の体調不良は、バンドの“あるべき姿”を守る難しさを浮き彫りにしましたが、同時に“どう終わるか”をより真剣に考える後押しにもなったはずです。
そして、過去に2度中止となった等々力で、三度目の正直として最高のフィナーレを迎える――この“終わり方”こそが彼女たちの答え。
事実として語れる核は、公式が示した言葉の中にすべてあります。