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ビジネスで「又聞き」はどう伝える?失礼に見えない言い換えとメール例文

ビジネスで「又聞き」はどう伝える?失礼に見えない言い換えとメール例文

仕事をしていると、「本人から直接聞いたわけではないけれど、誰かから情報を受け取った」という場面はよくあります。

そんなときに悩むのが、「又聞きですが」とそのまま言ってよいのかという問題です。

日常会話なら自然でも、ビジネスメールや取引先への連絡では、少し軽く見えたり、未確認の話に聞こえたりすることがあります。

この記事では、「又聞き」を仕事で自然に言い換える表現や、相手に失礼なく確認する例文をわかりやすく紹介します。

上司、取引先、お客様、社内チャットで使える言い方もまとめているので、メールを書く前の参考にしてください。

目次

「又聞き」の意味とビジネスで注意したい理由

「又聞き」とはどんな意味か

「又聞き」とは、自分が本人から直接聞いたのではなく、誰かを通して間接的に聞いたことを表す言葉です。

辞書上でも、「伝え聞くこと」「間接的に聞くこと」と説明されています。

たとえば、Aさんが話した内容をBさんが聞き、それをCさんである自分が聞いた場合、その情報は「又聞き」です。

言葉としては間違いではありません。

ただし、仕事の場でそのまま使うと、「情報が少しあいまい」「正式な話ではなさそう」という印象を与えることがあります。

特に、契約内容、納期、金額、クレーム、担当者の発言など、正確さが大切な話では注意が必要です。

「聞いた話です」とだけ伝えるよりも、「誰から共有を受けたのか」「どこまで確認できているのか」を添えたほうが、相手は安心して判断できます。

つまり、仕事で大切なのは、言葉をきれいに言い換えることだけではありません。

情報の確かさが相手に伝わるように整えることです。

ビジネスでそのまま使うと軽く見える理由

「又聞きですが」という言い方は、日常会話ではよく使われます。

しかし、仕事の場では少しくだけた印象になりやすい表現です。

理由は、「又聞き」という言葉に、情報の出どころが遠い感じがあるからです。

相手からすると、「それは正式な話なのか」「誰が言っていたのか」「確認済みなのか」と不安になることがあります。

たとえば、取引先に対して「又聞きですが、仕様が変わると聞きました」と伝えると、少し雑に聞こえることがあります。

同じ内容でも、「社内で仕様変更の可能性について共有を受けております。念のため、正式な内容を確認させてください」と言えば、ずっと落ち着いた印象になります。

仕事では、言葉の正しさだけでなく、相手がどう受け取るかが大切です。

「自分はまだ確認中です」という姿勢が見えるだけで、相手に与える不安はかなり小さくなります。

「うわさ」「未確認情報」に聞こえるケース

「又聞き」は、使い方によっては「うわさ話」のように聞こえることがあります。

特に、「誰から聞いたかはわかりませんが」「小耳にはさんだのですが」「なんとなく聞いたのですが」といった言い方を重ねると、仕事の話としてはかなり弱くなります。

もちろん、まだ確定していない情報を扱う場面はあります。

問題は、未確認の情報を確定した話のように伝えてしまうことです。

たとえば、「来月から料金が変わるそうです」と言い切ると、聞いた相手はそれを前提に動いてしまうかもしれません。

実際には確認中の話なら、「来月以降の料金変更について社内で情報共有を受けております。正式な内容は確認のうえ、改めてご案内いたします」としたほうが安全です。

又聞きの情報を扱うときは、「確定していること」と「確認中のこと」を分けて伝える必要があります。

この一手間が、誤解やトラブルを防ぎます。

使っても問題ない場面・避けたい場面

「又聞き」という言葉を絶対に使ってはいけないわけではありません。

社内の雑談や、軽い背景説明では自然に使える場面もあります。

ただし、相手が判断材料として使う情報や、あとで責任が発生する情報では、別の表現にしたほうがよいです。

場面使いやすさおすすめの伝え方
社内の軽い雑談使える又聞きだけど、確認してみるね
社内の業務連絡言い換えが安心共有を受けています
上司への報告言い換えが安心〇〇さんから伺っています
取引先への確認避けたい念のため確認させてください
お客様への案内避けたい正式な内容を確認のうえご案内します

仕事で迷ったら、「この情報を聞いた人が、そのまま行動しても問題ないか」を考えると判断しやすくなります。

まだ確かではないなら、はっきり言い切らないことが大切です。

逆に、情報源が明確で、確認の目的もはっきりしているなら、丁寧な言い換えで十分に伝えられます。

まず押さえたい伝え方の基本

又聞きの情報を仕事で伝えるときは、三つの点を意識するとわかりやすくなります。

まず、「誰から聞いたのか」です。

次に、「どこまで確認できているのか」です。

最後に、「相手に何をしてほしいのか」です。

たとえば、「〇〇さんから、提出期限が変更になる可能性があると共有を受けました。現時点で確定かどうか、確認させてください」と言えば、情報源、状態、依頼内容がはっきりします。

これなら、相手も答えやすくなります。

文化庁の資料では、敬意表現は相手の人格や立場を尊重する気持ちを表すために、場面に合う表現を選んで使い分けるものとされています。

つまり、仕事での言い換えは、ただ丁寧な言葉を並べることではありません。

相手が安心して読める形にすることです。

ビジネスで使える「又聞き」の言い換え表現

「人づてに伺いました」

「人づてに伺いました」は、直接本人から聞いたわけではないことを、やわらかく丁寧に伝えたいときに使えます。

「伺う」は、「聞く」「尋ねる」の謙譲語として使われる言葉です。

そのため、「聞きました」よりも丁寧な印象になります。

ただし、「人づてに」という言葉が入るため、情報の正確さが高いとは言い切れない印象も残ります。

大事な内容で使うときは、必ず確認の言葉を添えましょう。

たとえば、「人づてに伺いましたが、来週の会議日程が変更になる可能性があるとの認識でよろしいでしょうか」とすると、決めつけを避けられます。

一方で、「人づてに伺いましたので対応します」と言い切ると、少し危うくなります。

まだ確かではない情報なら、「確認させてください」「認識に相違がないかご教示ください」と続けるのが安心です。

この表現は、上司や取引先に対しても使えますが、やや間接的な言い方です。

相手に責任を押しつけないように、確認の姿勢を見せることが大切です。

「伝え聞いております」

「伝え聞いております」は、又聞きよりも落ち着いた印象を出しやすい表現です。

「伝聞」は、人から伝え聞くこと、またはその内容を意味します。

「伝え聞いております」は、その意味に近く、少し改まった場面でも使いやすい言い方です。

たとえば、「新しいご担当者様が着任されたと伝え聞いております」と言えば、直接本人から聞いたわけではないものの、丁寧に情報を受け取っている印象になります。

ただし、これも確定情報として扱うには注意が必要です。

「伝え聞いておりますので、すでに確定と判断しました」と続けると、少し乱暴に聞こえます。

確認が必要な場合は、「念のため確認させていただけますでしょうか」と添えましょう。

また、この表現は日常的なチャットでは少し硬く感じることがあります。

社内のカジュアルなやり取りなら、「〇〇さんから聞いています」「共有を受けています」のほうが自然です。

取引先へのメールや、少しかしこまった報告では使いやすい表現です。

「聞き及んでおります」

「聞き及んでおります」は、すでにその話を聞いて知っていることを丁寧に伝える表現です。

辞書では、「聞き及ぶ」は人づてに聞いて知っていること、前々から聞いていることと説明されています。

たとえば、「貴社の新サービスについては、以前より聞き及んでおります」と言うと、相手への関心や敬意を含んだ言い方になります。

この表現は丁寧ですが、少し硬めです。

若い相手とのチャットや、スピード感のある社内連絡では、やや古く感じられることがあります。

一方で、挨拶文、紹介文、役員宛てのメールなどでは使いやすい場面があります。

注意したいのは、相手の行動について「聞き及んでおります」と言うと、少し距離のある言い方になることです。

たとえば、「ご活躍はかねがね聞き及んでおります」は自然ですが、「その件は聞き及んでおりますので対応してください」と言うと、少し上から目線に見えることがあります。

使うなら、相手への敬意や確認の文脈に合わせるのが安全です。

「共有を受けております」

「共有を受けております」は、社内の業務連絡でとても使いやすい表現です。

「共有」は、辞書上では一つの物を二人以上が共同で持つことと説明されています。

仕事では、情報を関係者の間で持つことを「共有」と言うことが多くあります。

「又聞き」と言うより、「社内で共有を受けております」と言ったほうが、業務上の連絡として自然です。

たとえば、「本件については、営業担当より共有を受けております」と言えば、情報の流れがはっきりします。

ただし、「共有を受けています」だけでは、誰からどんな内容を聞いたのかがぼやけることもあります。

大事な話では、「営業担当の〇〇より、納期変更の可能性について共有を受けております」のように、内容を少し足すと伝わりやすくなります。

社内では「共有されています」もよく使われますが、相手に確認したいときは「共有を受けておりますが、念のため確認させてください」と書くと丁寧です。

情報を受け取った事実と、まだ確認したい姿勢を両方示せます。

「〇〇より申し伝えられております」

「〇〇より申し伝えられております」は、誰かから伝言を受けていることを丁寧に示したいときに使えます。

「申し伝える」は、「言い伝える」の謙譲語で、取り次いで申すという意味を持ちます。

たとえば、「担当の佐藤より、明日の会議は予定どおり実施と申し伝えられております」と言えば、担当者から伝えられた内容であることがわかります。

ただし、この表現は少し硬く、使い方を間違えると不自然になります。

社内チャットで毎回使う必要はありません。

メール、電話応対、受付対応、取引先への連絡など、改まった場面で使うとよいです。

また、「〇〇より」という言い方はやや形式的です。

自然なメールにしたいなら、「担当の〇〇から、次のように申し伝えられております」とする方法もあります。

相手に伝言を渡す場面では、「確かに取り次ぎました」という印象を出せます。

ただし、内容が未確認の場合は、「そのように申し伝えられておりますが、詳細は確認のうえ改めてご連絡いたします」と添えると安心です。

表現ごとのニュアンスと使い分け

「人づて」はやわらかく伝えたいとき

「人づて」は、誰かを通して聞いたことをやわらかく伝える表現です。

会話の雰囲気を壊しにくく、相手に確認したいときにも使いやすい言葉です。

たとえば、「人づてに伺ったのですが、来週ご異動されると聞いております」と言えば、直接本人から聞いたわけではないことを丁寧に示せます。

ただし、「人づて」は情報源がぼんやりして見える言葉でもあります。

そのため、重要な業務連絡では、「誰から聞いたのか」を足したほうが安心です。

「人づてに聞きました」だけだと、相手は「誰からの情報なのか」と気になるかもしれません。

「総務の〇〇さんから人づてに伺いました」のように書くと、情報の流れが見えます。

ただし、個人名を出すことで相手に迷惑がかかる場合もあります。

その場合は、「社内関係者より」と表現するなど、必要以上に広げない配慮も大切です。

やわらかく伝えたいときには便利ですが、正確さが必要な場面では確認の言葉を添えましょう。

「伝聞」は文書や報告で使いやすい

「伝聞」は、会話よりも文書や報告で使いやすい言葉です。

意味としては、人から伝え聞くこと、またはその内容を指します。

そのため、報告書や議事メモで「伝聞情報」と書くと、直接確認した事実ではないことが伝わります。

ただし、少し硬い言葉なので、相手によっては冷たく感じることもあります。

普段のメールで「伝聞ではございますが」と書くより、「〇〇より共有を受けておりますが」のほうが自然な場面は多いです。

一方で、情報の確かさを整理したいときには役立ちます。

たとえば、トラブルの経緯をまとめるときに、「本人確認済み」「関係者からの共有」「伝聞情報」のように分けると、読み手は判断しやすくなります。

仕事では、すべての情報を同じ強さで扱わないことが大切です。

「伝聞」は、まだ裏取りが必要な情報だと示すための便利な言葉です。

ただし、相手に送る文章では、必要に応じてやわらかい表現に変えましょう。

「仄聞」はかしこまった場面向き

「仄聞」は「そくぶん」と読みます。

意味は、少し耳に入ること、人づてやうわさなどで聞くことです。

かなり硬い表現なので、日常的な社内メールやチャットではあまり使いません。

たとえば、「貴社が新拠点を開設されると仄聞しております」と書くと、非常に改まった印象になります。

文章としては丁寧ですが、相手や場面によっては大げさに見えることがあります。

特に、若い相手やカジュアルなやり取りでは、「聞き及んでおります」「共有を受けております」のほうが自然です。

「仄聞」は、あいさつ文、式典関係の文章、役員向けの文書、かしこまったお礼状などで使うと合いやすい言葉です。

また、「うわさで聞いた」という意味合いも含むため、相手に確認を迫る場面では注意が必要です。

「仄聞しておりますが、事実でしょうか」と書くと、少し探るような印象になることがあります。

使うなら、「仄聞し、大変喜ばしく存じます」のように、祝いごとや評価の文脈に置くと自然です。

「聞き及ぶ」は丁寧だが少し硬い

「聞き及ぶ」は、相手の実績や評判について、以前から聞いていることを伝えるときに向いています。

「ご活躍はかねがね聞き及んでおります」のように使うと、相手への敬意が伝わります。

ただし、業務上の確認で多用すると、少し距離のある文章になります。

たとえば、同僚に「その件は聞き及んでおります」と送ると、ふだんの関係によっては堅苦しく見えます。

社内で自然に伝えたいなら、「その件は〇〇さんから聞いています」「共有を受けています」で十分です。

一方で、取引先への初回メールや、紹介を受けた相手への挨拶では使いやすい表現です。

「以前より貴社のお取り組みについて聞き及んでおりました」と書くと、相手に関心を持っていたことが伝わります。

注意点は、情報の正確さを保証する言葉ではないことです。

「聞き及んでおります」は、知っていることを丁寧に示す表現であり、確認済みの事実だと示す言葉ではありません。

確定が必要な話では、「聞き及んでおります。詳細について確認させてください」と続けると安全です。

「共有を受ける」は社内ビジネス向き

「共有を受ける」は、現代の職場でかなり使いやすい表現です。

特に、チャット、メール、会議メモ、プロジェクト管理ツールなどで自然に使えます。

「又聞き」と言うと少しくだけますが、「共有を受けています」と言うと、仕事上の情報連携として伝わります。

たとえば、「本件は営業チームより共有を受けています」と書くと、情報が個人的なうわさではなく、業務の流れで届いたものだと伝えられます。

ただし、「共有を受ける」は便利なぶん、内容があいまいになりやすい表現でもあります。

「共有を受けています」だけでは、何を聞いたのかがわかりません。

大事な連絡では、「納期が一週間後ろ倒しになる可能性について、営業チームより共有を受けています」のように、内容を具体的にしましょう。

また、取引先に使う場合は、「社内で共有を受けております」と丁寧に整えると自然です。

さらに、「念のため認識に相違がないか確認させてください」と続けると、押しつけがましくなりません。

表現印象向いている場面
人づてに伺いましたやわらかい丁寧に確認したいとき
伝え聞いております落ち着いているメールや報告
聞き及んでおります丁寧で硬い挨拶や紹介
仄聞しておりますとても硬い改まった文書
共有を受けております実務的社内外の業務連絡
申し伝えられております改まっている伝言や電話対応

そのまま使えるビジネス例文集

上司に確認するときの例文

上司に伝えるときは、情報を持ってきた人を責めるような書き方を避けましょう。

大切なのは、「確認したい」という目的をはっきり出すことです。

例文です。

「〇〇さんから、A社への提出期限が金曜日に変更になる可能性があると共有を受けました。

念のため、正式な締切を確認させてください。」

この書き方なら、聞いた話をそのまま信じて動くのではなく、上司に判断を仰ぐ形になります。

別の言い方もあります。

「人づてに伺った内容のため、認識に相違がないか確認させてください。

来週の定例会は、水曜日から木曜日に変更でよろしいでしょうか。」

この場合、「人づてに伺った内容のため」という一文があるので、まだ確認が必要な情報だと伝わります。

上司への報告では、回りくどすぎる文章は読みにくくなります。

そのため、「誰から」「何を」「何のために確認するのか」を短く書くのがおすすめです。

「又聞きですみません」と謝る必要はありません。

謝るよりも、確認する姿勢を見せるほうが仕事では伝わりやすいです。

取引先に確認するときの例文

取引先に確認するときは、相手の発言を勝手に決定事項のように扱わないことが大切です。

特に、仕様変更、納期変更、金額、契約条件などは慎重に書きましょう。

例文です。

「社内で、御社より仕様変更のご意向があると共有を受けております。

認識に相違がないか、念のため確認させていただけますでしょうか。」

この表現なら、相手に「そんなことは言っていない」と感じさせにくくなります。

あくまで確認のために連絡している形だからです。

もう少し丁寧にするなら、次のように書けます。

「弊社担当より、次回納品分について数量変更の可能性があると共有を受けております。

現時点でのご希望内容について、ご確認いただけますと幸いです。」

取引先には、「聞きました」よりも「共有を受けております」のほうが落ち着いて見えます。

さらに、「可能性」「現時点」「念のため」といった言葉を使うと、未確定の情報を断定せずに済みます。

大切なのは、相手の立場を守りながら確認することです。

お客様に丁寧に伝える例文

お客様に対しては、未確認の情報をそのまま伝えるのは避けたほうが安全です。

お客様は、会社からの言葉を正式な案内として受け取ることがあるからです。

例文です。

「担当者より、現在確認中の内容として申し伝えられております。

正式な回答につきましては、確認が取れ次第、改めてご案内いたします。」

この書き方なら、まだ確定していないことがわかります。

お客様に不安を与えたくない場合は、次のようにも書けます。

「本件については、社内で共有を受けております。

詳細を確認のうえ、正確な内容を改めてご連絡いたします。」

この表現は、情報を放置していないことを伝えながら、確定前に言い切らない形です。

クレーム対応では、特に注意が必要です。

「〇〇と聞いています」と言い切ると、お客様が「では、それで確定ですね」と受け取ることがあります。

確認中なら、「確認中です」「改めてご案内します」と明確に書きましょう。

丁寧さよりも、正確さと安心感が大切です。

社内チャットで自然に伝える例文

社内チャットでは、かしこまりすぎると読みにくくなります。

ただし、軽すぎると情報の正確さが伝わりません。

例文です。

「〇〇さんから、明日の会議が延期になる可能性があると聞いています。

正式に決まっているか確認できますか。」

このくらいなら、短く自然です。

少し丁寧にするなら、次のように書けます。

「営業チームから、A社の希望納期が変更になるかもしれないと共有を受けています。

確定情報かどうか確認したいです。」

社内チャットでは、「共有を受けています」が便利です。

「又聞きだけど」と書くよりも、仕事の連絡として整って見えます。

ただし、チャットでも人事、評価、体調、家庭事情などの話は注意が必要です。

個人的な情報を広げるような書き方は避けましょう。

必要がある場合でも、「詳細は本人に確認します」「関係者に確認してから進めます」と添えるのが安心です。

スピードを重視するチャットでも、未確認の情報は未確認だとわかるように書くことが大切です。

メールで失礼なく伝える例文

メールでは、相手が文章だけで判断します。

そのため、口頭よりも少し丁寧に書くほうが誤解されにくくなります。

例文です。

件名:次回打ち合わせ日程の確認について
本文:「お世話になっております。
次回のお打ち合わせ日程につきまして、弊社担当より変更の可能性があると共有を受けております。
念のため、現在のご予定について確認させていただけますでしょうか。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。」

このメールでは、「変更になりました」と言い切っていません。

「変更の可能性がある」と書いているため、未確定の情報として自然に伝えられます。

別の例文です。

件名:ご担当者様についての確認
本文:「お世話になっております。
貴社のご担当者様が変更になったと伝え聞いております。
差し支えなければ、今後のご連絡先についてご教示いただけますでしょうか。
何卒よろしくお願いいたします。」

このように、「伝え聞いております」と「ご教示いただけますでしょうか」を組み合わせると、丁寧に確認できます。

メールでは、相手を問い詰める印象にならないように、確認の目的をやわらかく書くのがコツです。

「又聞き」情報を扱うときのNG表現と注意点

「又聞きですが」をそのまま使うリスク

「又聞きですが」は、気軽な言い方としては便利です。

しかし、仕事の文章では少し注意が必要です。

特に、取引先やお客様に使うと、「正式に確認していない話を持ち出している」という印象を与えることがあります。

たとえば、「又聞きですが、納期が遅れると聞きました」と書くと、相手は不安になります。

また、「誰が言っていたのか」と確認したくなるはずです。

同じ内容でも、「納期変更の可能性について社内で共有を受けております。現時点の状況を確認させていただけますでしょうか」とすれば、ずっと丁寧です。

大切なのは、「又聞き」という言葉を隠すことではありません。

間接的に聞いた情報であることを、仕事にふさわしい形で伝えることです。

「又聞きですが」は、社内の軽い会話なら使えます。

ただし、記録に残るメールや、外部に送る文章では、別の言葉に置き換えたほうが安心です。

相手に不安を与えず、確認のための連絡だと伝えることを意識しましょう。

情報源をぼかしすぎない

間接的に聞いた情報を伝えるとき、情報源をぼかしすぎると信頼されにくくなります。

「どこかで聞いたのですが」「誰かが言っていたのですが」という書き方では、相手が判断できません。

仕事では、言える範囲で情報源を示すことが大切です。

たとえば、「営業担当より共有を受けております」「総務部から連絡を受けています」「弊社担当の〇〇より申し伝えられております」のように書くと、情報の流れがわかります。

ただし、何でも個人名を出せばよいわけではありません。

人事や健康状態など、個人に関わる情報では、名前を出すことで別の問題が起きることもあります。

その場合は、「関係部署より」「社内確認により」など、必要な範囲で表現しましょう。

情報源を示す目的は、責任を誰かに押しつけることではありません。

読み手が情報の確かさを判断できるようにすることです。

「誰から聞いたか」「正式な連絡か」「確認中か」を整理して伝えると、相手は安心できます。

確定情報のように言い切らない

又聞きの情報で一番避けたいのは、確認していない内容を確定した話のように言い切ることです。

「変更になります」「中止です」「担当者が変わります」と書くと、相手はそれを事実として受け取ります。

もし情報が間違っていた場合、予定変更や余計な対応が発生することがあります。

未確認なら、「変更になる可能性があります」「そのように共有を受けております」「現時点では確認中です」と書きましょう。

たとえば、「明日の会議は中止です」と言うのではなく、「明日の会議が中止になる可能性があると共有を受けています。正式な連絡があり次第、改めてご案内します」と書くと安全です。

また、確定している部分と確認中の部分を分けると、さらにわかりやすくなります。

「会議室の変更は確定しています。開始時間については確認中です」のように書けば、読み手はどこまで信じてよいか判断できます。

仕事では、言い切る勇気よりも、正しく区別する慎重さが大切な場面があります。

本人確認が必要な場面を見極める

すべての情報を本人に確認する必要はありません。

しかし、本人確認が必要な情報はあります。

たとえば、退職、異動、体調、クレーム内容、発言の真意、契約条件、金額、納期などです。

こうした内容は、間接的に聞いただけで進めると、誤解やトラブルにつながる可能性があります。

特に、「本人がそう言っていたらしい」という形の情報は注意が必要です。

人を通すうちに、言葉の強さや意味が変わることがあるからです。

たとえば、「できれば早めにほしい」が、誰かを通すうちに「急ぎで必須です」と変わることもあります。

このような場合は、「ご本人のご意向として確定しているか確認させてください」と伝えるのがよいです。

角を立てたくない場合は、「認識違いを防ぐため、念のため確認いたします」と言えば自然です。

本人確認は、相手を疑うためではありません。

正しく進めるための手順です。

この姿勢が伝われば、確認の連絡も失礼にはなりません。

信頼される人が添えている一言

間接的に聞いた情報を上手に扱う人は、最後に一言を添えています。

その一言があるだけで、文章の印象は大きく変わります。

たとえば、「念のため確認させてください」です。

これは、相手を責めずに確認できる便利な表現です。

「認識に相違がないか確認させてください」も使いやすいです。

相手の話を否定せず、自分の理解が合っているかを確認する形になります。

「正式な内容が確認でき次第、改めてご連絡します」も安心感があります。

まだ確定していない話を扱うときに使えます。

「現時点で把握している内容です」と書くのもよい方法です。

今後変わる可能性があることを自然に伝えられます。

又聞きの情報を扱うときは、完璧な言い換えを探すよりも、相手が安心して読める一言を添えることが大切です。

その一言が、誤解を防ぎ、信頼を守ります。

「又聞き」の意味とビジネスでの言い換えまとめ

「又聞き」は、間接的に聞いたことを表す言葉です。

言葉自体は間違いではありませんが、仕事の場では軽く見えたり、未確認のうわさのように受け取られたりすることがあります。

そのため、取引先やお客様への連絡では、「人づてに伺いました」「伝え聞いております」「聞き及んでおります」「共有を受けております」「申し伝えられております」などに言い換えると自然です。

ただし、言い換えれば何でもよいわけではありません。

大切なのは、情報源、確認状況、相手にお願いしたいことをはっきりさせることです。

未確認の内容を確定情報のように言い切らず、「念のため確認させてください」「認識に相違がないか確認させてください」と添えるだけで、文章はかなり丁寧になります。

又聞きの情報を扱う力は、単なる言葉づかいの問題ではありません。

相手に不安を与えず、仕事を正確に進めるための大切なコミュニケーション力です。

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