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インフルエンサーと一般人の違いはどこ?「影響力」の正体を数字・行動・責任で解剖

インフルエンサーと一般人の違いはどこ?「影響力」の正体を数字・行動・責任で解剖

SNSで発信していると、ふと気になる瞬間があります。「あの人はインフルエンサーって呼ばれているけど、自分と何が違うんだろう?」

フォロワー数?見た目の華やかさ?それとも投稿の上手さ?実は違いはもっと地味で、でもはっきりしています。

この記事では、影響力の正体を「数字」「行動」「お金と責任」の3方向から分解して、今日から自分の発信に活かせる形にまとめました。読む前より、判断の基準が一段クリアになるはずです。

目次

インフルエンサーとふつうの人の違いを一発で整理

比較表:発信頻度/反応/収益/責任の4点セット

「違い」を最短でつかむなら、見る場所は4つだけで足ります。

発信のしかた、受け手の反応、お金の動き、そして責任です。

ここを並べると、モヤっとしていた境界線がかなりハッキリします。

観点ふつうの人インフルエンサー
発信頻度気が向いたときが中心目的に合わせて継続しやすい
反応友だち中心の会話になりやすい初対面の人も含めて反応が集まる
収益基本は発生しない仕事として報酬が発生することがある
責任友人関係の範囲で完結しやすい表示や契約など、ルールの影響を受けやすい

ここで大事なのは「フォロワーが多いか少ないか」だけではないこと。たとえば少人数でも、投稿をきっかけに人が動く(買う、申し込む、行ってみる、考えが変わる)状態なら、影響力は成立します。逆に、数字が大きくても行動につながらなければ、ただの閲覧者が多いだけになりがちです。

もう一つ押さえたいのは「責任が増えるタイミング」。報酬が発生したり、企業のプロモーションに関わったりすると、表示のルールや契約の話が一気に現実になります。ここを知らずに進むと、本人に悪気がなくてもトラブルになります。

「影響力」って何?人を動かす力を具体化する

影響力という言葉は便利ですが、ふわっとしすぎていて誤解が起きます。

ここでは中学生でも使えるように、超シンプルに分解します。

■ 影響力 = 「届く」×「信じられる」×「動く」
  • 「届く」:投稿が見られる。検索やおすすめ、シェアで広がる。
  • 「信じられる」:この人の言うことは信用できる、と感じてもらえる。
  • 「動く」:保存する、試す、買う、調べる、誰かに話すなど行動が起きる。

つまり、影響力はフォロワー数という一つの数字ではなく、複数の要素の掛け算です。たとえば料理が得意な人が、作り方をわかりやすく紹介し、失敗しないコツまで出し、コメントにも丁寧に答える。すると「この人のやり方ならできそう」と思われ、実際に作る人が増える。これが影響力の基本形です。

ここでの注意点は、影響力は「その人の全人生にあるもの」ではなく、「あるテーマの中で強い」ことが多い点です。コスメでは強いけどガジェットではそうでもない、というのは普通です。だからこそ、後半で話すジャンル選びが効いてきます。

影響力は才能の有無より、設計と積み重ねで育ちます。最初から大きくなくて大丈夫です。小さくても濃い影響は、むしろ強い武器になります。

有名人との違い:知名度より距離の近さと信頼

「有名人」と「インフルエンサー」を同じに考えると、途中で迷子になります。いちばんの違いは、広さよりも距離感です。

有名人は、テレビや映画、スポーツなどの活躍によって、知られている人がとても多い存在です。一方で、インフルエンサーは「発信そのもの」が評価され、特定のテーマで信頼を集めやすい存在です。全員に知られている必要はありません。むしろ「自分に必要な情報をくれる人」として、少数に深く刺さるケースが多いです。

距離が近いと何が起きるかというと、相談が増えます。コメントで質問が来る。DMで悩みが来る。ライブでその場の会話が起きる。ここで信頼が積み上がり、次の投稿も読まれる流れができます。

そして、この距離感があるからこそ責任も出てきます。たとえばプロモーションに関わるときは、受け手が「個人のおすすめ」だと思って信じてしまいやすい。だからこそ、日本では「広告であることを隠す」行為が問題になり、一定のルールが整備されています。

つまり、知名度の大きさで勝負するのが有名人寄り、信頼の深さで勝負するのがインフルエンサー寄り。こう覚えると、違いがスッと入ります。

クリエイターとの違い:作る人と動かす人は重なるけど別

クリエイターは「作ること」に強い人です。写真、動画、イラスト、文章、音楽など、作品や表現のクオリティで評価されます。一方でインフルエンサーは「人が動くこと」に強い人です。もちろん両方できる人も多く、重なります。

違いが出やすいのはゴールです。クリエイターは作品そのものがゴールになりやすい。インフルエンサーは作品(投稿)は手段で、ゴールは「伝わる」「納得される」「行動される」に置かれやすいです。たとえば映像が上手でも、何を誰に向けて伝えるかがズレると、行動にはつながりません。逆に映像がプロ級でなくても、悩みのツボを押さえると反応が集まります。

この違いを理解すると、変な劣等感が減ります。「自分は編集がすごくないから無理」と思いがちですが、実際は設計とコミュニケーションのほうが効く場面が多いからです。

そして、仕事として企業と関わるなら、クリエイターもインフルエンサーも契約の話が避けられません。投稿の回数や内容、報酬、二次利用の許可などを事前に決める重要性が指摘されています。

自分がどちら寄りかを知ると、伸ばすべき力が見えてきます。作品力を上げたいのか、伝達力と信頼を積むのか。両方狙うなら順番を決める。それだけで成長が速くなります。

数字で見る境界線:フォロワーより反応が決め手

ナノ/マイクロ/ミドル/メガのざっくり区分と特徴

フォロワー数で呼び方を分ける方法はよく使われます。ただし、ここに「公的に決まった正解」はありません。国のルールではなく、企業やメディアが目安として使っている整理です。そのため、数字の境目は資料によって多少変わります。

たとえば海外の運用現場でよく引用される区分の例として、ナノを1千から1万、マイクロを1万から10万、マクロを10万から100万、メガを100万以上とする説明があります。

一方で、業界団体の資料では「フォロワー数だけで影響や購入につながる力は測れない」という問題意識が明確に書かれています。

なので、この記事ではこう扱います。

・呼び方は便利なラベル
・でも判断は反応と中身が本体

とはいえ特徴はあります。

  • ナノ寄り:近い距離で会話が起きやすい。おすすめが生活に近い。
  • マイクロ寄り:テーマがはっきりしていると強い。コミュニティが育ちやすい。
  • ミドル以上:届く人数が増える分、炎上や誤解のリスクも増える。
  • メガ:影響は大きいが、全員に刺さる発信は難しいので企画設計が重要。

「自分はどれくらい?」よりも、「自分の投稿は誰の何を動かしている?」を先に見るほうが、迷いが減ります。

フォロワーが多いのに弱い人がいる理由(数字の罠)

フォロワーが多いのに反応が少ない。案件をしても売れない。こういうことは普通に起きます。理由はわりとシンプルで、数字には「中身の違う人」が混ざるからです。

たとえば、プレゼント企画で集まった人は「プレゼントが目的」になりやすく、普段の投稿には反応しません。過去のバズでフォローした人も、日常投稿には関心がないかもしれません。さらに、見るだけで満足する人もいます。これは悪いことではなく、性質の違いです。

ここで覚えておきたいのは、企業が本当に欲しいのは「たくさんのフォロワー」ではなく「買う可能性がある人に届くこと」だという点です。フォロワーが多いことは入口として強いですが、ゴールではありません。

数字の罠にハマらないコツは2つです。

・誰が集まっているか(属性)
・その人たちが何に反応しているか(投稿の傾向)

反応が薄いときは、投稿が悪いというより「集まった理由」と「今の投稿」がズレていることが多いです。ズレを直すと、急に反応が戻ることがあります。

だから、フォロワー数は体重計みたいなものだと思ってください。数字は参考になるけど、健康そのものではありません。健康は食事や運動、つまり中身で決まります。

いいね・保存・コメント・シェアの意味(指標をやさしく)

反応には種類があります。同じ「反応」でも意味が違うので、ざっくり整理します。

反応起きていること強みになりやすい場面
いいね共感、応援、軽い同意空気感を伝える投稿
保存後で見返したい、実用性があるノウハウ、手順、まとめ
コメント会話したい、質問がある信頼づくり、コミュニティ
シェア誰かに教えたい、話題性がある企画、ニュース、比較

よくある誤解は「いいねが多い=強い」だけで判断することです。実用系は保存が強いほうが価値が出ることが多いです。たとえばレシピや勉強法は、いいねより保存のほうが役に立ちます。逆にエンタメは共有されると一気に広がります。

そして一番大事なのは、反応が「次の行動」に結びつくかです。コメントで相談が増える。保存が増える。プロフィールやリンクに進む。こうした流れがあるなら、フォロワー数が少なくても強いです。

ここまでを一言にすると、「軽い反応」と「重い反応」がある、ということ。軽い反応は広がりの合図、重い反応は信頼の合図。両方を見ながら育てるのが、いちばん安定します。

企業が見ているポイント(属性・実績・投稿の一貫性)

企業がコラボ相手を選ぶとき、数字だけを見ていると思われがちですが、実務ではもっと細かいところが見られます。特に次の3つは、案件の有無を分けやすいです。

■ 属性

年齢、地域、関心ジャンルなど、フォロワーが「誰なのか」。たとえば地元グルメなら地域が合っているかが重要です。

■ 実績

過去に何をしたか。ここでいう実績は「大きな企業とやった」だけではなく、「紹介したら問い合わせが増えた」「保存が伸びた」など、行動の証拠があるかです。

■ 一貫性

投稿の世界観がブレないか。急に全然違うジャンルを紹介すると、信頼が落ちることがあります。逆に一貫していると「この人のおすすめなら見てみよう」となりやすいです。

さらに見落としがちなのが、ルール理解です。日本では、広告なのに広告だと分かりにくい表示が問題になり、一定の規制が明確になっています。
企業はここで炎上や行政対応のリスクを背負いたくありません。だからこそ、やりとりが丁寧で、表示をきちんとできる人は信頼されます。

つまり「選ばれる人」になるには、伸びる投稿より先に、安心して任せられる運用が効くことが多いです。

行動の差:趣味の投稿と仕事としての発信の分かれ目

ジャンル固定とターゲット設定(誰の何を解決する?)

仕事として強くなる人は、だいたい最初に「誰の何を助けるか」を決めています。これがないと、投稿が日記になりやすく、見た人も「で、私はどうすれば?」で止まってしまいます。

まずはジャンルを一つに絞ります。絞るのが怖い理由は「他のネタが出せなくなる」から。でも実際は逆で、絞るとネタが増えます。理由は、見る人が求める質問が集まってくるからです。

次にターゲットを決めます。難しく考える必要はありません。例えば、

・料理が苦手な一人暮らし
・部活で忙しい中学生
・肌荒れが気になる人

こういう「生活の場面」まで決めると、言葉が変わります。急に説明が優しくなり、例も具体的になります。すると保存やコメントが増えやすいです。

最後に「何を解決するか」。ここは大げさでなくていいです。

・時間を短くする
・失敗を減らす
・選び方を楽にする

これだけで十分です。

ジャンル固定とターゲット設定は、縛りではなく地図です。地図があるから近道が見つかる。地図がないと、頑張って歩いても同じところをぐるぐる回りがちです。

企画→制作→投稿→振り返りの回し方

伸びる人の裏側は、センスよりも「回し方」がうまいことが多いです。特に効果が出やすいのは、次の流れを小さく回すことです。

  • 企画:何を伝えるかを一文で決める(今日の結論)
  • 制作:見せ方を選ぶ(文章、写真、動画)
  • 投稿:投稿文で迷ったら「結論を先に」
  • 振り返り:どの反応が増えたかを見る(保存?コメント?)

振り返りは、反省会ではなく観察です。数字を見て落ち込む必要はありません。「この内容は保存が伸びた」「この言い方だと質問が増えた」みたいに、次に使えるヒントを拾うだけでOKです。

さらに効くのが、ネタのストックです。おすすめは、メモを3つに分ける方法。

・よく聞かれる質問
・自分が昔つまずいたこと
・最近知って役に立ったこと

この3つは、投稿にすると反応が起きやすいです。理由は、悩みが具体的だから。

そして一番大事なのは、投稿頻度より「続く形」。週1でも続くなら強いです。毎日投稿して3週間で消えるより、週1を半年続けるほうが信頼が積み上がります。

信頼が貯まる投稿/信用が減る投稿の違い

ここは少し厳しめに言います。伸びるよりも大事なのは、信頼を減らさないことです。信頼は貯金みたいなもので、貯めるのは時間がかかるのに、減るのは一瞬です。

信頼が貯まりやすい投稿の共通点は3つ。

・根拠がある(体験、手順、比較がある)
・デメリットも言う(完璧に見せない)
・質問に答える(相手の時間を大切にする)

逆に信用が減りやすいのは、次のパターンです。

・話を盛る(すぐバレる)
・本音が見えない(急に宣伝っぽい)
・ルールを軽く見る(表示が分かりにくい、約束を守らない)

特にプロモーションは慎重さが必要です。日本では、広告であるのにそれを隠す表示が問題になり、一定の基準で判断されます。つまり、宣伝かどうかを分かるようにしておくのは、見ている人のためでもあり、自分を守るためでもあります。

信頼を貯めるコツは、派手さより誠実さです。たとえば「これは人によって合わない」「ここは注意」と一言添えるだけで、読者は安心します。安心があるから、次も見てもらえます。

コメント・DM・ライブで影響力が太くなる仕組み

影響力を太くする近道は、実は投稿内容だけではありません。会話です。会話が増えると何が起きるかというと、相手の頭の中に「この人は答えてくれる人」として残ります。

コメント返信は、ただの礼儀ではなく、コミュニティ作りです。質問に答えると、同じ疑問を持っていた他の人も助かります。すると「ここを見れば解決する」という場所になります。場所ができると、人が集まりやすくなります。

DMはさらに近い距離です。ただし注意点もあります。個別相談が増えすぎると、時間が全部溶けます。おすすめは「DMで来た質問を、個人情報を消して投稿にする」方法です。これなら一人の相談が、みんなの役に立ちます。

ライブ配信は、信頼の加速装置です。リアルタイムで話すと、性格や温度感が伝わります。これが「信じられる」に直結します。うまく話せなくても大丈夫です。大事なのは、話す内容を用意すること。

・今日の結論
・よくある質問3つ
・次回の予告

これだけで十分成立します。

会話が増えるほど、影響力は「広く浅く」から「狭く深く」に変わります。深くなると、少人数でも行動が起きるようになります。

お金と責任:案件・収益化・PR表記で詰まないために

収益ルート全体像(案件/広告/アフィ/自社商品など)

収益化というと案件だけを想像しがちですが、実際はいくつかルートがあります。全体像を知っておくと、「自分に合うやり方」が選びやすくなります。

ルートざっくり説明向いている人
タイアップ投稿企業から依頼を受けて紹介するテーマがはっきりしている人
広告収益動画や配信で広告が出る継続的に出せる人
アフィリエイト紹介リンク経由で成果が出る比較やレビューが得意な人
自社商品・サービス講座、相談、グッズなど体系化できる人
イベント・出演登壇や出演、コラボ話すのが得意な人

ここで大事なのは、収益ルートによって「責任の種類」が変わることです。たとえばアフィリエイトなら、リンク先が広告であることが伝わる表示が必要になる場合があります。消費者庁のQ&Aでも、表示が明瞭かどうかは文字サイズや色なども踏まえて判断されるとされています。

また、現金だけでなく、商品提供のような形になることもあります。受け取る側は「もらえた」で終わらず、契約や表示、税の扱いまで意識しておくと安全です。

PR表記の基本と、ステマ規制でやるべきことが増えた話

ここは必ず押さえてください。日本では、広告であるのに広告だと分かりにくい表示、いわゆるステルスマーケティングが、景品表示法の枠組みで問題になり、2023年10月1日から違反となることが明確にされています。

また、消費者庁は2023年3月に「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の指定と、その運用基準を公表しています。難しい言葉ですが、要するに「広告なら広告だと分かるようにしよう」という話です。

具体的な表示方法の例も、消費者庁のQ&Aに出ています。たとえば「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」などの用語を記載する方法、また「A社から商品の提供を受けて投稿している」と文章で書く方法が挙げられています。
さらに、投稿本文ではなく返信(ツリー)側にだけ表示するやり方は、気づかれないおそれがあるとされています。動画も同じで、冒頭だけの表示だと途中視聴で見落とされる可能性があり、全体を通して分かる工夫が望ましいとされています。

つまり「ハッシュタグを付けたから終わり」ではなく、見た人がパッと理解できることが重要です。表示は自分を守るための盾です。ルールを味方にして、安心して発信を続けましょう。

契約で揉めやすい点(修正・二次利用・期間・報酬)

トラブルの多くは「言った言わない」です。だから、最初に書面で決めるのが基本になります。経済産業省関連の資料でも、依頼条件を具体的に書面で決めておくこと、投稿回数や頻度、投稿内容や委託料などを事前に規定することが重要だと整理されています。

特に揉めやすいのは、次の4点です。

■ 修正

企業が「もう少しこう書いてほしい」と言うことがあります。回数や期限を決めておかないと、延々と続くことがあります。

■ 二次利用

投稿を企業が自社サイトや広告に使いたいケースです。資料では、投稿を二次利用する際には著作物や肖像権などの許諾を事前に取得する必要があると明記されています。
ここを曖昧にすると、後で勝手に広告に使われた、と揉めます。

■ 期間

投稿を残す期間、削除できる条件。炎上や事情変更もあり得るので、決めておくと安心です。

■ 報酬

金額、支払い時期、現物提供の場合の扱い、交通費など。細かいほど揉めにくいです。

おすすめは、チェックリストを作ることです。

項目決めること
内容何をどの表現で紹介するか
本数投稿数、ストーリー等の回数
納期いつまでに投稿するか
修正回数、期限、誰が最終判断か
二次利用使う場所、期間、追加報酬の有無
表示広告であることをどう示すか

契約は怖いものではなく、安心して仕事をするための説明書です。

税金・確定申告の超基本(ここだけは避けない)

収益が出始めたら、税金は避けて通れません。ここでのポイントは「収入」ではなく「所得」です。所得は、ざっくり言うと「入ってきたお金から必要経費を引いた残り」です。

会社員で給与がある人の場合、国税庁は「給与以外の所得金額の合計額が20万円を超える」などの条件に当てはまると確定申告が必要になると説明しています。

つまり副業で活動する人は、このラインがひとつの目安になります(ただし条件の細部は人によって違うので、必ず自分の状況で確認してください)。

次に「事業所得か雑所得か」問題。ここも誤解されがちですが、国税庁の資料では、事業所得と認められるかどうかは、その活動が社会通念上「事業」と言える程度で行われているかで判定するとされています。回数、継続性、規模、記録の取り方などが関係します。

あと落とし穴になりやすいのが、現金以外の利益です。会社員が勤務先から物やサービスなどの経済的利益を受け取る場合、国税庁はそれを現物給与として、原則として給与所得の収入金額に含める扱いを説明しています。

活動の形によって税の扱いは変わるので、「商品提供だからノーカウント」と決めつけないほうが安全です。不安なら税務署や税理士に確認しましょう。

税金は怖がるより、記録を残すのが勝ちです。最低限これだけはやってください。

・報酬の入金日と金額をメモ
・現物提供も日付と内容をメモ
・経費っぽい支出は領収書を保管

この3つで、あとがかなり楽になります。

ふつうの人から影響力のある人へ:最短で現実的なステップ

最初の設計:得意×需要×続く形(ニッチで勝つ)

「影響力を持ちたい」と思ったとき、いきなり大きなテーマで戦うと疲れます。おすすめはニッチから始めることです。ニッチは弱いのではなく、強い入口です。理由は、必要としている人に届きやすいから。

設計はこの3つで十分です。

・得意:話せること、経験があること
・需要:困っている人がいること
・続く形:無理なく続けられること

たとえば「勉強法」は広いですが、「英単語が覚えられない部活生の勉強法」まで絞ると、投稿の内容が具体的になります。具体的になるほど、保存が増えやすいです。そして保存が増えると、あなたの投稿は「役に立つメモ」になります。メモになると、読まれ続けます。

続く形は本当に大事です。流行りのフォーマットに合わせて無理をすると、燃え尽きます。あなたが続けられるのは、文章なのか、写真なのか、短い動画なのか。まずはここを決めましょう。

ニッチは、後から広げられます。最初は狭く深く。深く刺さったあとで、周辺のテーマに広げる。これが一番スムーズです。

伸びる型:結論→理由→具体例→行動(テンプレ化)

発信が苦手な人ほど、テンプレを持つと強いです。おすすめはこの順番です。

  • 結論:まず一言で言う
  • 理由:なぜそう言えるのか
  • 具体例:実際にどうやるか
  • 行動:読んだ人が次に何をすればいいか

例を出します。

結論「夜にスマホを触るなら、勉強は短く区切ったほうが続く」
理由「集中は長く続きにくいから」
具体例「タイマーで10分だけやる。終わったら1分休む」
行動「今日だけ10分を試してみる」

これだけで、読み手は迷いません。迷わない投稿は保存されやすいです。保存が増えると、投稿が資産になります。

テンプレの良いところは、あなたの言葉が残ることです。AIっぽくならないコツは、具体例を自分の体験に寄せること。「昔の自分はこうだった」「この失敗をした」みたいな一文が入ると、一気に人間味が出ます。盛る必要はありません。小さな失敗のほうが共感されます。

テンプレは型であって、縛りではありません。慣れてきたら崩していい。でも最初は型に頼ったほうが、安定して続きます。

まず狙うのは濃い1000人戦略(数字より濃さ)

大きい数字を追うと、心が削れます。だから最初は「濃い1000人」を目標にしてみてください。ここでいう濃い1000人は、あなたの投稿を待っている人、保存する人、コメントする人です。

濃さを作る行動は、派手な企画より地味です。

・質問に答える
・同じ悩みを何度でもわかりやすく説明する
・言い切りではなく注意点も添える

これだけで「この人は信じられる」が育ちます。

濃いコミュニティができると、良いことが起きます。投稿のネタが尽きにくい。相談が来る。改善点が分かる。結果として、伸びやすくなります。逆に、薄い大人数だと反応が読めず、投稿が当てずっぽうになりがちです。

また、濃い人が増えると、企業側から見ても価値が出ます。なぜなら、行動につながる可能性が高いからです。フォロワー数の目安が資料によって違うこと、フォロワー数だけでは影響や購入につながる力が測れないという問題意識があることは、業界団体の資料でも触れられています。
だからこそ、濃さは武器になります。

1000人は遠く見えますが、1日3人増えても1年で1000人超えます。急がず、濃さを積みましょう。

よくある質問まとめ(何人から?案件は?顔出し必須?など)

最後に、よく出る疑問をまとめます。ここを読んで「やること」が見えたら勝ちです。

何人くらいから名乗っていいの?

名乗るかどうかより、影響が起きているかが本質です。フォロワー数の区分は目安として使われますが、基準は資料や企業によって違います。

案件はどうやって来る?

多いのは、投稿の一貫性が出てきた頃にDMやメールで依頼が来る形です。こちらから提案する場合は、過去投稿の反応(保存、コメント)を実績として見せると伝わりやすいです。

顔出しは必須?

必須ではありません。顔出しがなくても、手元、声、文章だけで信頼を作る人はいます。大事なのは「分かりやすさ」と「誠実さ」です。

PR表記は何を書けばいい?

消費者庁のQ&Aでは、「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」と表示する方法や、商品提供を受けている旨を文章で書く方法が挙げられています。

ただし表示は「見れば分かる」ことが重要で、場所や見やすさも含めて判断されます。

契約が怖い

怖いのは当たり前です。だからこそ書面化が自分を守ります。投稿回数や頻度、内容、報酬、二次利用の許可などを事前に規定する重要性が整理されています。

疑問が残るのは普通です。残った疑問は、投稿ネタになります。悩みは弱点ではなく、伸びる材料です。

インフルエンサーと一般人の違いまとめ

インフルエンサーとふつうの人の違いは、肩書きではなく「人が動くかどうか」と「責任が増えるかどうか」に集まります。フォロワー数は目安にはなりますが、影響力の本体は反応の質と信頼です。だから最初にやるべきは、ジャンルを絞り、誰の困りごとを解決するかを決め、結論が先に伝わる型で発信を続けることです。

一方で、収益が絡むと表示や契約、税金が急に現実になります。日本では、広告であるのに広告だと分かりにくい表示が問題となり、2023年10月1日から景品表示法の枠組みで違反となることが明確になっています。 表示を分かりやすくすること、契約条件を事前に書面で決めること、記録を残して申告の準備をすること。この3つは、発信を長く続けるための安全装置です。

目指すのは「有名になる」より「選ばれる人になる」。濃い人に深く届く発信を積み上げれば、数字に振り回されずに影響力を育てられます。

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