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日清「完全メシ」は体に悪いと言われるワケ 33栄養素と安全性・塩分を調査

日清「完全メシ」は体に悪いと言われるワケ 33栄養素と安全性・塩分を調査

「ちゃんと食べたい、でも時間がない」。

そんな日こそ頼りになるのが日清の“完全メシ”。

SNSでは「体に悪い?」の声も見かけますが、実際はどうなのか。

公的な基準や製品データをもとに、“栄養バランス”“塩分”“添加物・安全性”“上手な取り入れ方”まで、疑問をまるっと解決。

読後には、今日からの“現実的でムリのない”食事術が手に入ります。

目次

完全メシとは?どんな商品なのか

日清が完全メシを開発した理由

日清の「完全メシ」は、「栄養はきちんと摂りたいけど、忙しくて自炊や栄養管理が難しい」という現代の悩みに応えるために生まれたシリーズです。

日本人の食事摂取基準に基づき、33種類の栄養素のバランスと“ふつうにおいしい”を両立させることを目標にしています。

単なるカロリー置き換えではなく、三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)に加えて、ビタミン・ミネラル・必須脂肪酸まで算出して配合設計されるのがポイント。

さらに外部の団体「日本最適化栄養食協会」の認証(一部商品を除く)を受けるなど、わかりやすい指標を用意しているのも特徴です。

これにより、「手軽=栄養が弱い」というイメージの逆を行く、“時短でも栄養は妥協しない”食の選択肢として支持を集めています。

完全栄養食と呼ばれる根拠

完全メシが「完全栄養食」と呼ばれる根拠は、栄養設計のものさしにあります。

対象者(例:成人男女など)と1日の必要エネルギーを想定し、その中で主要栄養素の過不足が出ないよう、上限・下限を定めた基準で設計・検証されます。

協会側はJSA規格(JSA-S1015)にもとづく設計基準や製品認証スキームを整えており、各製品はその基準に合致するか審査を受けます。

つまり“うたい文句”ではなく、第三者の規格・審査に紐づく形で栄養バランスが担保されているわけです。

もちろん、個々の嗜好や体質、活動量で必要量は変わるため万能薬ではありませんが、「基準にもとづいて作られた食事」であることは評価できます。

商品ラインナップと特徴

完全メシは、冷凍ごはん・麺類・丼・パスタ・ピザ・おにぎりなど、普段づかいしやすいメニューが豊富。

たとえば「黒胡椒がきいた炙り焼豚炒飯」は1食でたんぱく質26.5g、食物繊維7.9g、食塩相当量2.8gと、ボリュームと栄養の両立を図っています。

ボロネーゼ、汁なし担々麺などでも同水準の設計が示され、カロリー帯はおおむね450〜650kcal前後に収まるメニューが多い印象。

さらにシリーズ内の一部は健康的な栄養バランス食を認証する「スマートミール」の塩分指標(450〜650kcal未満で3.0g未満など)もクリアしています。

日常的に選べる“ふつうの料理”がそろっているのが、継続しやすさにつながります。

どんな人に選ばれているのか

完全メシは、「忙しくて栄養が偏りがち」「自炊の手間を減らしたい」「外食やコンビニに頼る日が多い」という人にフィットします。

管理栄養士監修のメニューや、認証制度に基づく客観的な指標が提示されているため、“とりあえずコレにしておけば栄養面で大崩れしない”という安心感があるのが強み。

もちろん、体質や持病など個別事情がある場合は医療専門職に相談が必要ですが、一般的な食生活の底上げを狙いたい人にとって、手軽に“ベターな選択”を積み重ねられる設計になっています。

1食あたりの塩分も多くが2〜3g台で、日本の目標量(男性7.5g未満・女性6.5g未満)に照らせば組み立てはしやすい範囲。

「体に悪い」と言われる理由は本当?

添加物や保存料の懸念点

「加工食品=体に悪い」という誤解は根強いですが、日本では食品添加物は食品安全委員会が科学的に評価し、健康に悪影響がないと判断されたものだけが厚生労働省の基準付きで使用を認められています。

さらに製造現場はHACCPに沿った衛生管理が原則義務化。

つまり、添加物は“無条件に危険”ではなく、“安全性評価と使用基準に従って使われるもの”です。

完全メシも加工食品である以上、添加物は使われますが、それは品質保持やおいしさの再現性のための技術。

気になる人は原材料表示とアレルゲン表示を確認し、体に合わないものは避ける、という“賢い選び方”が現実的です。

塩分や糖質の影響はある?

塩分は生活習慣病リスクに関わるため要チェック。

日本人の目標量は男性7.5g未満・女性6.5g未満、WHO推奨は5g未満です。

完全メシは多くの品で1食2〜3g台に設計され、同等カロリー帯の一般的なカップ焼きそばなどに比べると低く抑えた例もあります(例:通常U.F.O.約5.9gに対し、完全メシU.F.O.約3.5gとされる比較)。

糖質も“抜く”というより“全体バランス”を重視しており、食物繊維を同時に取りやすいのが特徴。

とはいえ、1日トータルで汁物・漬物を重ねると塩分オーバーになり得ます。

組み合わせ方を意識すれば、過剰摂取のリスクは下げられます。

食べ過ぎによるリスク

栄養設計がしっかりしていても、“食べ過ぎれば”カロリー過多になります。

完全メシは満足感のある味付けと量なので、つい主食や甘い飲料をプラスしがち。

1食で十分なエネルギー・たんぱく質・食物繊維が摂れる設計をいかして、追加のから揚げやポテト、砂糖入りドリンクなどの“上乗せ”を控えるのがコツです。

塩分も2〜3g台なら1食としては妥当ですが、同日に外食のラーメンや汁物を重ねると簡単に目標量を超えます。

結論としては、「完全メシが体に悪い」のではなく、「総摂取量の管理が甘いとオーバーしやすい」。

トータルで帳尻を合わせる視点が大切です。

ネットの口コミと誤解

SNSやブログでは「添加物が多い=NG」「長期摂取は危険」など極端な主張も見かけます。

ですが、添加物は前述の通り、評価と基準のもとに使用されますし、「長期に完全メシだけを食べ続けた場合の健康影響」を直接検証したデータは公的には限定的です。

つまり、断定的な“危険/安全”の二択より、誰にとって、どの頻度・量なら、どんな利点と注意があるか、という設計思想に沿って評価するのが合理的。

実際の製品ページには栄養成分・塩分・カロリーが開示されているので、口コミより一次情報で確認する習慣を持つと安心です。

栄養と安全性を徹底チェック

タンパク質や食物繊維の実態

完全メシは“おいしい普通の料理”でありながら、たんぱく質と食物繊維がしっかり摂れる設計。

例えば焼豚炒飯はたんぱく質26.5g、食物繊維7.9g、汁なし担々麺はたんぱく質21.8g、食物繊維7.1gの表示です。

一般の外食だと食物繊維が不足しがちですが、麺やごはん系でも5〜8g台を確保しているのはうれしいポイント。

たんぱく質は“体重×1.0〜1.2g”程度を目安にする人が多いなか、1食で20g超を取れると日内の配分が楽になります。

噛みごたえや満腹感の観点でも、たんぱく質・食物繊維は“食べ過ぎ予防”に効きます。

ビタミン・ミネラルのカバー率

完全メシの大きな売りが「33種類の栄養素」カバー。

内訳は三大栄養素に加え、13種のビタミンと13種のミネラルなどで、食事摂取基準に基づいて不足・過剰が出にくいよう調整されます。

栄養素の特有の苦みやエグみを抑える味作りの工夫も公式に示されています。

もちろん、1食で1日の必要量を“すべて”満たすわけではないものの、日常の“抜けがちな微量栄養素”を底上げできるのは強み。

普段は野菜・海藻・豆類が少なめな人ほど、実感を得やすい領域です。

公開されている安全基準

食品の安全は、「何をどれだけ使ってよいか」が明確であることが重要。

日本では、食品添加物は食品安全委員会が評価し、厚労省が規格・基準を定めて運用します。

加えて、製造現場ではHACCPに沿った衛生管理が制度化されています。

つまり、完全メシを含む国内の加工食品は「評価→基準→管理」という三段階のセーフティネットの中にあります。

パッケージ表示(原材料・添加物・栄養成分・アレルゲン)も食品表示法に基づき義務づけられているので、購入前に自分でリスクとベネフィットを確認できる環境が整っています。

専門家や消費者の評価

医療・栄養系でも「スマートミール」など客観基準に適合するメニューは健康づくりに資するとされ、監修付きの冷凍ミールは“続けやすい栄養補助”として評価されがちです。

完全メシも一部メニューでスマートミール指標(食塩相当量など)をクリアしており、消費者レビューでも「味の満足感と栄養表示の安心感」を長所に挙げる声が目立ちます。

もちろん“塩味が控えめに感じる”“もう少し量が欲しい”などの好み差はありますが、総じて“栄養と味の折衷案”としての実用性が支持を集めています。

健康的に取り入れるコツ

普段の食事との組み合わせ方

完全メシは“これだけで完璧”に頼りきるより、日常の食事にうまく混ぜて“凸凹をならす”のがコツ。

例えば昼に完全メシ(塩分2.5〜3g前後)を食べたら、朝夕は汁物を控えて減塩、野菜・海藻・きのこでカリウムと食物繊維をプラス。

間食はナッツや無糖ヨーグルトなど“たんぱく質・脂質の質”を意識したスナックに。

こうすると1日合計の塩分が男性7.5g/女性6.5gの目標に近づきます。

予定や体調で自炊が難しい日こそ“完全メシ+具だくさんサラダ+無糖飲料”のようなシンプル構成にすると、手間を増やさず栄養の底上げができます。

忙しい人におすすめの活用シーン

残業や育児で時間がない日、帰宅後に冷凍庫から出してレンジで完結できるのは最大の武器。

朝は“おにぎり系”で糖質を素早く補給、昼は“麺や丼”でたんぱく質を20g以上確保、夜は“パスタや炒飯”で満足感を取りつつ野菜副菜を添える――といった“役割分担”で回すとラク。

出張中は冷凍が難しければ、シリーズ内のドリンクや常温系を待ち時間の少ないタイミングに活用すると、コンビニ菓子パン頼みを回避できます。

要は“がんばらない最適化”。

忙しいときほど、選択肢があること自体が健康の貯金になります。

家族で取り入れるときの工夫

家族で使うなら“同じメニューを人数分”にこだわらず、主菜・主食・副菜を柔軟に組み合わせてバリエーションを作るのがおすすめ。

塩分やエネルギーは年齢・性別・活動量で変わるため、成長期の子は量を増やし、血圧が気になる家族は汁物や加工肉を控えるなど微調整を。

完全メシの塩分が2〜3g台なら、同じ食卓で他のおかずを足しても1日目標量に収めやすいはず。

アレルゲン表示や原材料は事前にチェックし、初めてのメニューは少量から試すと安心です。

簡単アレンジレシピ

たとえば「ボロネーゼ」に蒸し野菜(ブロッコリー、パプリカ、きのこ)を追加すれば、食物繊維とカリウムが増えて満足度もUP。

粉チーズは旨みが増しますが塩分も増えるので“ひと振り”までに。

炒飯系には刻み小ねぎ・海苔・ごまを足せば香りとミネラルを追加。

汁なし担々麺は酢を少量かけると塩分を増やさず味が締まります。

こうした“低塩・高満足”の工夫で、味の単調さを避けつつ栄養バランスの質も上げられます。

アレンジ時は“調味料の入れ過ぎで塩分跳ね上がり”にだけ注意しましょう。

参考:代表メニューの栄養と塩分(例)
メニュー例エネルギーたんぱく質食物繊維食塩相当量
炙り焼豚炒飯576kcal26.5g7.9g2.8g
ボロネーゼ2.8g(指標3.0g未満クリア)
汁なし担々麺547kcal21.8g7.1g2.8g
完全メシU.F.O.451kcal3.5g(比較・記事より)

※公表値・推定値に基づく。最新は各商品ページをご確認ください。

完全メシ | ブランド | 商品情報 | 日清食品グループ

参考:塩分の目標量(成人)
指標目標
日本(目標量)男性7.5g未満 / 女性6.5g未満
WHO推奨5g未満

1食2.5〜3.0g前後なら、1日トータルの設計がしやすくなります。

「完全メシ」体に悪いのかまとめ

「完全メシ=体に悪い」は、事実とは言い切れません。

日本の制度では添加物は評価と基準の下で使われ、製造はHACCP管理が原則。

完全メシは“33栄養素のバランス設計”と“ふつうにおいしい”の同居を狙い、多くのメニューで1食あたり塩分2〜3g台・カロリー450〜650kcal前後に収まるよう設計されています。

注意点があるとすれば、“食べ過ぎ”と“1日トータルの塩分”。

ここさえ押さえれば、忙しい日の“ベターな選択肢”として、栄養の凸凹をならす実用品。

目的は「完璧」ではなく「続けられる最適化」。

賢く組み合わせて、あなたの暮らしに合う形で使い倒しましょう。

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