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クーピーとクレヨンの違いはここ!失敗しない選び方と使い分け徹底解説

クーピーとクレヨンの違いはここ!失敗しない選び方と使い分け徹底解説

「クーピーとクレヨン、どっちを買えばいいの?」そんな疑問に、図工指導や家庭での“あるある”を踏まえて答えます。

本記事はサクラクレパスの公式情報などを元に、構造・成分・描き味の違いから、年齢別の選び方、汚れ対策までやさしく整理。

さらにオイルパステル(クレパス®)との違いも押さえ、用途別の最適解を即決できるようにしました。

読んだその日から、道具選びと描き方がラクになります。

目次

基本のポイント比較(名称・構造・成分・硬さ)

「クーピー」は“全部が芯”、クレヨンはワックス主体の棒という違い

クーピーペンシルは、外側まで中身が詰まった「全部が芯」の画材です。
鉛筆のように削って細くもでき、クレヨンのように面でも塗れます。

一方、一般的なクレヨンは、顔料をワックス(蝋)などで固めた棒状の画材。
構造の違いは使い勝手に直結し、クーピーは細い線も太い面も両立しやすく、クレヨンは太くなめらかな線・面を素早く作るのが得意になります。

まずは「軸まで芯」か「芯を外皮が覆う棒」かという構造の差を押さえておくと、選び方がぐっと楽になります。

成分と硬さが生む描き味(線描/面描/重ね塗り)

クーピーは「色鉛筆の描きやすさ+クレヨンの発色」をうたう通り、比較的硬めでコントロールしやすいのが持ち味。
シャープに線を引けて、文字や細部も書き込みやすいです。

クレヨンは蝋が多く柔らかめで、力を入れなくても色がのり、太い線や面塗りがテンポよく進みます。

硬さの差は「ムラの出方」や「重ね塗り時のにじみ」にも影響し、クーピーは濁りにくさ・扱いやすさ、クレヨンは伸びの良さとスピード感が魅力になります。

商標と一般名称の違い(「クーピー®/クレパス®」と「クレヨン」)

「クーピー」「クレパス」はサクラクレパスの登録商標で、特定ブランドの製品名です。
対して「クレヨン」は一般名称。

さらにややこしいのが「クレパス®」=オイルパステルという点。
クレヨンと混同されがちですが、油分の配合や表現の幅が異なる別種の画材です。

呼び名の違いを理解しておくと、レビューや売り場の説明が読み解きやすくなります。

「消しゴムで消せる」仕組みと汚れにくさ

クーピーはプラスチック消しゴムで比較的消しやすい設計。
描き間違いの修正やハイライト入れがしやすく、学習用途にも向きます。

多くのセットに専用消しゴムと削り器が付き、手が汚れにくい点も特長。

一方で一般的なクレヨンは消しゴムでの完全消去は難しく、修正にはホワイトや上描きで対応するのが基本です。

机や床の汚れ対策は道具側の選択と併せて「水でおとせる」系クレヨンの活用も検討すると安心です。

描ける表現とテクニックの違い

線画・細密表現の得手不得手

輪郭線や細字、模様の描き込みなら、クーピーの勝ち。
削って先端を尖らせられるため、筆圧の強弱で細〜中太まで自在にコントロールできます。

硬めの描き味は定規やテンプレートとも相性が良く、地図や自由研究のラベル書きにも重宝。

クレヨンは先端が丸くなりやすいので、細部はやや苦手ですが、
スピーディに勢いのある線を引くのに向いています。

モチーフや目的に合わせ、線のキレ重視ならクーピー、勢い重視ならクレヨンを選ぶのがコツです。

広い面塗りとムラの出やすさ

広い空や背景を一気に塗るなら、柔らかなクレヨンやオイルパステル(クレパス®)が得意。
層を厚く作れて伸びが良く、指や紙でのぼかしも簡単です。

クーピーは面塗りも可能ですが、ややムラが出やすいことがあり、
塗り方向を一定にしたり寝かせ気味に使うときれいに仕上がります。

大面積はクレヨン/クレパス®、細部の整えはクーピー、と役割分担すると作業効率が上がります。

重ね塗り・混色・スクラッチ・フロッタージュの相性

重ね塗りや混色は、油分が多いオイルパステル(クレパス®)がとくに得意。
厚みを持たせてから尖った道具で引っかく「スクラッチ」も映えます。

凹凸の上からこすって模様を写す「フロッタージュ」は、クレヨンやクーピーを寝かせて広い面でこすると簡単に楽しめます。

テクの選択肢という意味では、クレパス®>クレヨン>クーピーの順に“盛れる”感覚、
クーピーは消し込み・書き込みで差を付けるイメージです。

画材の組み合わせ(色鉛筆・水彩との併用アイデア)

クーピーは下描き〜仕上げまで万能なので、色鉛筆のように細部を締めたり、消しゴムで光を抜く“消し込み”も簡単。

クレヨンは「はじき(レジスト)」効果を活かして上から薄く水彩を重ねると、模様が浮き出て面白い表情になります。

大きく塗ってクレヨン、細部の輪郭や記号・注記はクーピー——と分業させると、児童作品もグッと見栄えが上がります。

まずは同系色で重ね、最後に補色でアクセントを置くのがおすすめです。

子ども・用途別の選び方

年齢別のおすすめ(幼児/低学年/中高学年)

幼児期は力加減が難しいため、柔らかく色のりの良いクレヨンが扱いやすいです。
壁や机の汚れが心配なら「水でおとせる」タイプを選ぶと、濡れぶきんでサッと対応できます。

低学年以降は、文字や細部が増えるので、消して直せて先も尖らせられるクーピーが学習や塗り絵で活躍。

高学年では表現幅を広げるため、クーピー+クレヨン(またはクレパス®)の併用が楽しくなります。

製品の対象年齢表記も念のため確認して選びましょう。

筆圧や持ち方に合わせた選定ポイント

筆圧が強い子は折れにくく硬めのクーピーが快適。
逆に軽い力でサッと描きたい子はクレヨンの“のりの良さ”がストレスになりにくいです。

握り持ちの段階では太め軸や短軸のラインを、鉛筆持ちになってきたら通常軸のクーピーへ。

書き味に違和感がある場合は、紙質(上質紙・画用紙の目の粗さ)や持ち手の太さを調整すると一気に改善します。

最初から高色数を揃えるより、よく使う色を買い足せる仕組みを意識すると家計にもやさしいです。

初めてのセット:色数の目安(12・24・30・60)

“迷ったら24色”がバランス良し。
学習ポスターや塗り絵で必要な色相は概ねカバーできます。

幼児〜低学年の導入は12色で十分。
絵にこだわりが出てきたら30色、色の違いを細かく使い分けたいなら60色へ。

サクラクレパスの公式ラインナップにも12・24・30・60(ほか15・18など)と幅広い構成が用意され、用途に合わせて選べます。

迷ったらこう選ぶ:用途別フローチャート

  • 「部屋を汚したくない」→“水でおとせるクレヨン”。
  • 「細い線と文字も必要」→クーピー。
  • 「面を大胆に色で埋めたい」→クレヨン/クレパス®。
  • 「修正しながら丁寧に仕上げたい」→クーピー+消しゴム。
  • 「重ね塗りやぼかしを楽しみたい」→クレパス®。

この順に考えると迷いが減ります。
家では“汚れ対策型”、学校や作品づくりには“仕上げ重視型”と使い分けるのもおすすめです。

使い勝手・メンテ・コスパ

付属品の活用(削り器・専用消しゴム)

クーピーは多くのセットに削り器と消しゴムが付属。
先端を整えれば細線・文字がくっきり書け、専用消しゴムなら調整もしやすいです。

消し込みで光を抜く“消しハイライト”を覚えると、塗り絵の立体感が一気にアップ。

個別に買える専用消しゴムや、太さに合わせた専用削り器もあるので、紛失時の補充も安心です。

折れにくさ・持ちの良さ・収納性

「全部が芯」でもクーピーは折れにくい設計。
芯量は色鉛筆比で多く、長く使えます。

缶入りは平置きで色が見やすく、ケース入りは持ち運びがラク。

クレヨンは太巻で折れにくく、減りは早めでも作業スピードでカバーできます。

長期保管時は高温を避け、夏場の車内放置はNG。
収納は立てずに寝かせ、色順に並べるだけで子どもの色選びもスムーズになります。

単色での買い足し方法

よく使う色だけ減る——そんな時は単色で補充。
サクラクレパス公式ショップなら、クーピーペンシルを1本からバラで購入できます。

セットを丸ごと買い替えずに済むので経済的。

学年が上がって必要色が変わっても、足りない色だけを継ぎ足す運用がしやすく、
結果的に“使い切る喜び”も育てられます。

家庭での汚れ対策(机・床・壁)

机や床のはみ出し汚れが心配なら、まず「水でおとせるクレヨン」を選ぶのが手。

通常のクレヨンやクレパス®の汚れは、ベビーオイルを含ませたコットンで拭き取り、
その後ティッシュで油分を拭い取る方法がメーカー推奨です。

衣服(木綿)なら40〜50℃の湯+アルカリ石けんで繰り返し洗浄が有効。

作業前に下敷きやクラフト紙を敷くなど、予防も合わせるとトラブルが激減します。

よくある誤解と「クレパス®」との違いも整理

クレヨンとクレパス®の成分・表現の差

クレヨンは“蝋主体”、クレパス®は“油分リッチなオイルパステル”が基本。
クレパス®は混色・重色の伸びが良く、厚く塗ってからのスクラッチや、指・紙でのなじませがしやすい表現寄りの画材です。

クレヨンは線描・面塗りのスピードが魅力で、園・学校現場での使い勝手が良好。

両者は似て非なるものなので、作りたい表現に応じて選び分けましょう。

クーピーとクレパス®の使い分け

細部の描写や文字・図表、修正のしやすさを重視するならクーピー。
厚み・重ね・ぼかしで“絵としての味”を出したいならクレパス®が向きます。

学校図工ではクーピーで下描き→クレパス®で面を作り→最後にクーピーでエッジを締める、という併用が実用的。

どちらも発色は鮮やかですが、扱いの感触は別物と覚えておくと失敗が減ります。

「水で溶ける?消せる?」FAQ

一般的なクレヨン・クレパス®は“描線そのものが水に溶ける”タイプではありません。
汚れを「水で拭き取れる」専用クレヨンは別商品として用意されています。

クーピーは消しゴムでの修正がしやすく、クレヨン/クレパス®は基本的に上描きでカバーする運用です。

水彩表現を加えたい場合は“水でおとせるクレヨン”や“水溶性オイルパステル”など水反応型の製品を選ぶのが近道です。

図工/ぬりえでの“適材適所”早見表

目的向く画材理由
文字・細線・図表クーピー先端を尖らせられ、消して修正しやすい
広い背景づくりクレヨン/クレパス®伸びが良くムラなく塗りやすい
ぼかし・重ね表現クレパス®厚塗り・混色・指でのなじませが得意
汚れ対策最優先水でおとせるクレヨン濡れぶきん等で拭き取りやすい
仕上げの線の締めクーピー最後の輪郭やハイライト調整に強い

※水でおとせるクレヨンは「汚れ落としやすさ」に特化した別ラインです。

クーピーとクレヨンの違いまとめ

クーピーとクレヨンは、見た目が似ていても「構造と硬さ」で役割が違います。

クーピーは“全部が芯”で削れて消しやすい=細部と修正に強い。
クレヨンは“蝋主体の柔らかさ”で一気に塗れる=面づくりとスピードに強い。

さらに表現を広げたいなら、オイルパステル(クレパス®)をプラスすると重ね・ぼかし・スクラッチが思いのまま。

家庭では「水でおとせる」系で汚れ不安を解消、学校・作品ではクーピー中心に精度を上げる。
この使い分けが、迷わず最高の一枚に近づく近道です。

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