引き出しの奥に、使いかけの固形石鹸がゴロゴロ眠っていませんか。もらい物、ホテルのアメニティ、香りが好みじゃなかった石鹸。捨てるのはもったいないけど、体に使う気にもなれない。そんな「いらない石鹸」は、実は洗濯と掃除で一気に減らせます。
この記事では、今日からできる使い道を25個まとめました。襟袖の予洗い、靴洗い、コンロの油汚れ、香り袋まで。さらに、混ぜると危ない洗剤の注意点や、どうしても不要なときの手放し方も入れています。あなたの家の石鹸、今日でちゃんと役目を持たせてあげましょう。
まずは仕分け 失敗しない判断と下準備
台所に回してOK/避けたいタイプの見分け方
いらない石鹸を「台所でも使えたら最高」なんですが、ここは最初に線引きすると失敗しません。ポイントは、成分表示や品名で“石けん系かどうか”を確認することです。
石けんは「脂肪酸ナトリウム」「脂肪酸カリウム」などの純石けん分(石けん素地、カリ石ケン素地)が中心です。成分で見分けやすいので、まず裏面を見てください。
次に、台所での優先順位。口に入る可能性がある場所なので、できるだけ「台所用」「無香料に近い」「余計な添加が少ない」タイプが安心です。逆に、体用の化粧石鹸は香料や保湿成分などが入っている場合があり、食器洗いに使うなら“向き不向き”が出ます(泡切れや香り残りなど)。
とはいえ「絶対ダメ」と決めつけるより、使いどころを分けるのが現実的。食器に直接よりも、まずは「換気扇の外側」「コンロ周り」「シンクの手アカ」みたいに、口に触れにくい場所で試すと気持ち的にもラクです。
香り・着色・スクラブ入りは「向く用途/不向き用途」がある
石鹸が余る理由って、だいたいここです。「匂いが強い」「色が派手」「肌に合わない」。このタイプは、使い方を間違えるとストレスが増えます。
香りが強い石鹸は、衣類の部分洗いに使うと香りが残ることがあります。好きな匂いなら嬉しいけど、苦手なら地味にキツい。そんなときは、洗濯よりも「芳香」「靴箱」など“香らせる目的”に回すほうが勝ちです。一方で、台所で使うと食器に香りが残って気になる人もいるので、最初は避けるのが無難です。
着色入りは「白い服」に注意。染料が布に残る可能性はゼロではないので、まずは濃い色の布や雑巾で試し、次の項目の色移りチェックもしてからが安全です。色移り自体は衣類側の染料が原因になることも多いですが、リスクを減らすのがコツです。
スクラブ入り(粒が入ってるタイプ)は、衣類には基本おすすめしません。繊維を引っかけたり、粒が残ったりすると面倒です。代わりに、手の汚れ落としや、頑丈な道具のこすり洗い(ブラシやスポンジの洗浄)に回すと使い切りやすいです。
衣類に使う前の色移りチェック(白い布でテスト)
洗濯で石鹸を使うとき、いちばんの事故は「白物がくすむ」「変な色がつく」。これ、やらかすとメンタルに来ます。だから、3分でできるテストを挟みましょう。
用意するのは、白いハンカチか白い布切れ。石鹸を少し濡らして白布に数回こすりつけ、30秒ほど置いて水でよくすすぎます。白布に色が残るなら、その石鹸は白物衣類には使わない。これだけで被害はかなり減ります。
もう1つは「温度」。染料は高温で動きやすくなることがあるので、洗濯時は40℃以下を目安にすると色移りリスクを下げやすいとされています。特に、新品の濃い色の服やデニム系は要注意です。
最後に、洗濯後の放置も色移りの原因になります。濡れた状態で密着していると移りやすいので、洗い終わったら早めに取り出して干す。これは石鹸に限らず、洗濯全体の基本です。
小さくなった石鹸を使いやすくする保管(乾燥・水切り)
石鹸が余る家あるあるが、「欠片が増えて、使う気がなくなる」問題。ここを解決できると、使い道が一気に広がります。
まず、水切り。石鹸は濡れたままだと柔らかくなって溶けやすいので、受け皿は水が溜まりにくいタイプが便利です。使ったあとは、風通しのいいところで乾かすだけで持ちが変わります。乾いた石鹸は削りやすいので、後半で出てくるフレーク化にもつながります。
次に、欠片のまとめ方。石鹸ネットに入れて使うと、泡立ちが上がって、欠片でも最後までいけます。ネットがないなら、目の細かい洗濯ネットの小さいやつでも代用できます(ただし破れやすいので様子見で)。
保管場所は、湿気の少ない場所が基本。特に洗面所や浴室は湿気が多いので、まとめ保管するなら密閉容器に乾燥した状態で入れ、たまにフタを開けて空気を入れ替えるとベタつきにくいです。
どうしても不要なら 回収・寄付・自治体ルールでの処分
正直、全部使い切るのがしんどいときもあります。そんなときは「罪悪感を減らす捨て方」を選ぶのが勝ちです。
まず、自治体の分別。石鹸は多くの自治体で「燃やすごみ」扱いの例がありますが、ルールは地域で違うので、自治体の品目表で確認してください。例として、新宿区や品川区の品目一覧では石けんは燃やすごみとして案内されています。
次に、ホテル石鹸のリサイクル。ホテルの客室で使われた固形石鹸を回収し、再生して衛生用品として寄付する取り組みがあります。たとえばClean the Worldはホテル業界の石鹸回収・再生のプログラムを展開しています。ホテルによっては、不要なら部屋に置いておけば回収する旨を案内しているところもあります。
最後に、譲るという手もあります。未使用・未開封なら、近所の人や家族に「掃除用にどう?」と渡すだけでも減ります。使い切りが目的なので、相手に負担をかけない形(少量、用途を添えて)だと喜ばれやすいです。
洗濯で大活躍(部分洗い・シミ対策に回す)
襟・袖の皮脂汚れ(基本のこすり洗い)
いらない石鹸の使い道で、いちばん成功率が高いのがこれ。ワイシャツの襟や袖の黒ずみは皮脂がたまった汚れなので、洗濯機に入れる前に「予洗い」を入れると落ちやすくなります。固形石鹸を汚れに直接こすりつける方法は、昔ながらですが理にかなっています。
手順はシンプルです。汚れ部分をぬるま湯で濡らす → 石鹸をこすりつける → 指でもみ洗い、または柔らかい歯ブラシで軽くこする。ここでゴシゴシしすぎると生地が傷むので、力は控えめに。最後にそのまま洗濯機へ。すすぎは洗濯機の工程でOKな場合が多いです。
コツは「泡が立つ状態を保つ」こと。石鹸は汚れと反応すると泡が消えやすいので、泡が全然立たないほど汚れているなら、いったん軽くすすいでからもう一度石鹸を当てるとやりやすいです。
食べこぼし(油・ソース系)の下処理
カレー、ミートソース、ドレッシング。こういう油っぽい汚れは、時間がたつと落ちにくいです。ここでも石鹸が助けになります。
やり方は、汚れたところを水で濡らす → 石鹸を塗る → 指で汚れを押し出すように、つまんでもむ。生地が薄い服なら、裏側にタオルを当てて“トントン”も有効です。石鹸の界面活性の力で汚れがゆるみ、洗濯機で落ちやすくなります。
注意点は、色柄物。強くこすると毛羽立ちや色落ちの原因になります。まずは目立たないところで試すのがおすすめです。色移りは水温や放置でも起きやすいので、下処理したら早めに洗うのが正解です。 ハンズ+1
あと、台所用の中性洗剤が手元にある場合、油汚れには中性洗剤のほうが楽な場面もあります。石鹸は“あるものを使い切る”目的なので、無理せず使い分けるのが長続きします。
泥・砂汚れ(先に落としてから使う)
泥汚れは石鹸だけで突っ込むと、泥の粒が繊維に広がって逆に大変になることがあります。ここは順番が大事です。
まず、乾かす。乾いた泥は落ちやすいので、手で払うか、外で軽く叩く。次に、水で泥を流してから石鹸を当てます。泥は粒子なので、先に物理的に落とすほうが効率がいいです。部分洗い用の洗濯石けんが泥汚れに向いているのは、この“こすり落とし”と相性が良いからです。
石鹸を塗ったら、ブラシはやわらかめで。繊維を傷めたくないなら、指でもみ洗いでもOKです。泥が多いと石鹸がすぐ負けるので、泡が消えたらいったんすすいで、もう一度石鹸を足すのがコツ。
最後に、洗濯機へ。泥が大量なら、他の衣類に付くのを防ぐために、ある程度落としてから一緒に洗うほうが安心です。
靴下の黒ずみ・ニオイの手洗いに
靴下のかかとやつま先の黒ずみって、洗濯機だけだと残りがち。ここにも石鹸が刺さります。靴下は丈夫なので、部分洗いもしやすいです。
ぬるま湯で靴下を濡らし、黒ずみ部分に石鹸を直接こすりつけます。あとはもみ洗い。汚れが強いと泡がすぐ消えるので、泡が出るまで何度か繰り返すのが現実的です。石鹸は汚れに反応すると洗浄力が落ちやすい特徴があるので、“泡が洗浄力の目安”として見ると分かりやすいです。
ニオイが気になる場合も、まずは皮脂汚れを落とすのが先。香りでごまかすより、汚れを減らしたほうが体感が変わります。仕上げにしっかりすすいで、よく乾かす。ここまでやると、余った石鹸がどんどん減ります。
上履き・スニーカー洗い(ブラシ併用)
上履きやスニーカーは「いらない石鹸の消費先」としてかなり強いです。靴は汚れも多いし、水でジャブジャブいけるので、石鹸の気持ちよさが出ます。
基本は、靴を濡らす → 石鹸をブラシにこすりつける → 汚れ部分をブラッシング → よくすすぐ。泥や砂が多いなら、先に流水で落としてから。これだけでだいぶ変わります。
ただし、色柄のある靴や、素材が弱い靴は注意。強くこすりすぎると毛羽立ちや色落ちの原因になります。目立たない場所で試してから全体へ。色移りは高温や放置でも起きやすいので、洗ったら早めにすすいで干すのが安全です。
乾かすときは、風通しのいい場所で。中まで乾かすとニオイ戻りが減るので、新聞紙や乾いた布を詰めて水分を吸わせるのもおすすめです。
掃除の万能選手 キッチン〜水まわりまで
コンロ周りのベタベタ油汚れに
余った石鹸を掃除に回すなら、まず試してほしいのがコンロ周りの油汚れです。コツは「いきなり水で流さない」こと。油は水だけだと広がって、ベタつきが面積を増やしがちです。最初にキッチンペーパーで油を軽く拭き取り、汚れを薄くしてから石鹸を使うとラクになります。
使い方は、濡らした布やスポンジに石鹸をこすり付けて泡立て、コンロ周りをなでるように拭く。汚れが強いところは、石鹸を薄く塗って数分置いてから拭くと落ちやすいです。五徳など外せるパーツは、石鹸を塗ってしばらく置くやり方が紹介されている例もあります。
注意点は、拭き残し。石鹸分が残ると白っぽくなったり、次の汚れを呼びやすくなったりします。仕上げに水拭きを1回、できれば乾拭きを1回入れると、触ったときのベタつきが減ります。香りが強い石鹸は、この用途だとむしろ気分転換になりやすいので、苦手な香り石鹸の逃がし先としても相性がいいです。
換気扇フィルター・レンジフードの手前掃除に
換気扇やレンジフードは、油とホコリが混ざって「ねばねば黒い膜」になりがちです。ここに余った石鹸を使うときは、完璧に分解しようとせず「手前の汚れを軽くする」役として使うのが現実的です。重い汚れは専用洗剤のほうが早い場合もあるので、石鹸は日常メンテ寄りに回すと続きます。
やり方は、乾いた状態でホコリを軽く取る→石鹸を付けたスポンジで拭く→水拭きで仕上げ。この順番です。いきなり水をかけると油が伸びるので、まず乾拭きで粉っぽい汚れを減らすのがポイント。フィルターを外せる場合は、ぬるま湯に浸けてから石鹸でこすると、手の負担が減ります。
ここで絶対に気をつけたいのは、強い洗剤との同時使いです。塩素系の洗浄剤は単独で使うのが基本で、混ざらないように換気や手袋などの注意が必要だと案内されています。石鹸を使った直後に強い洗剤を重ねると、思わぬトラブルにつながることがあるので、日を分けるか、間に十分な水洗いを挟むのが安全です。
排水口のヌメリ掃除(道具とセットで)
排水口のヌメリは、正直「石鹸だけで無双」は難しいです。理由は、ヌメリの正体が油分や石鹸カスだけでなく、細かなゴミや菌の膜が混ざったものだから。ここは石鹸を“こすり洗いの補助”にして、道具と手順で勝ちに行きます。
基本の手順は、部品を外せる範囲で外す→大きなゴミを取る→ブラシでこすって流す。こういう順番が掃除の手引きとして紹介されています。
石鹸は、部品をこする時の「すべり」と「汚れ落ち」を助ける役。歯ブラシや小さめブラシに石鹸をこすり付けて、ぬめる部分をこすり、最後にしっかり流します。
注意点は、排水口掃除で強い薬剤を使う場合。換気、手袋、混ざらないようにするなどの注意が重要だと案内されています。石鹸を使った日と薬剤を使う日を分けるだけでも、安心感が上がります。
石鹸は「毎日の軽い掃除」、薬剤は「月1回などのリセット」と役割分担すると、ヌメリとストレスがどちらも減りやすいです。
ガラス・鏡・家具の拭き掃除(薄めて使う)
石鹸の出番は水まわりだけじゃありません。ガラス、鏡、家具など「手アカがつく場所」にも使えます。ただし、原液で塗ると跡が残りやすいので、ここは薄めが正解です。目安としては、洗面器やボウルのぬるま湯に、石鹸を数回こすって“うっすら石鹸水”を作るイメージ。
やり方は、固く絞った布を石鹸水にくぐらせて拭く→別の布で水拭き→乾いた布で仕上げ。これでベタつきが残りにくいです。鏡は特に跡が目立つので、最後の乾拭きを丁寧に。家具は水分が多いと傷みやすいので、絞りを強めにして「濡らす」より「湿らせる」に寄せると安心です。
香りが強い石鹸を使うと、拭いた場所に香りが少し残ることがあります。気になる場合は無香料寄りを使うか、仕上げの水拭きを増やす。逆に、気分転換したい人にはごほうび感があります。大事なのは、見えないところで一度試すこと。塗装やコーティングは素材で差があるので、テストで安全側に倒しておくと失敗しません。
蛇口・シンク周りの手アカ汚れに
蛇口やシンクの手アカは、毎日ちょっとずつ付くタイプの汚れです。ここは石鹸が得意。スポンジに石鹸をこすり付けて泡立て、蛇口の根元やレバー周りをくるくる。力より「泡を当てる時間」が効きます。最後に水でよく流し、乾いた布で水気を取ると、くもりが出にくいです。
ただし、白いモヤモヤが残る場合があります。これは水あかと石鹸分が合体した“残り”のことがあるので、そうなったら石鹸だけで粘らず、まず水拭きと乾拭きを丁寧に。水気が残ると次の汚れの土台になるので、仕上げのひと手間がいちばん効きます。
もう1つ、掃除の気持ちよさを上げるコツがあります。使い終わった石鹸の欠片を、掃除用スポンジのそばに置くこと。わざわざ取りに行かない仕組みにすると「気づいた時に10秒掃除」ができて、石鹸も減ります。余った石鹸の使い道は、アイデアより“続く置き方”が勝ちです。
「いい香り」を再利用(芳香・消臭)
ガーゼ/お茶パックで香り袋を作る
香りが好みじゃない石鹸ほど、実は芳香アイテムに向きます。体や食器に使うと気になる香りも、空間にほんのり漂うくらいなら「まあアリかも」と感じる人が多いからです。作り方は簡単で、石鹸を少し削って、お茶パックや布袋に入れるだけ。石鹸フレグランスや香り袋のアイデアとして紹介されている例もあります。
ポイントは、削り方。細かいほど香りは出やすいですが、粉が漏れると掃除が増えます。最初は粗めに削って、様子を見て増やすのがちょうどいいです。置き場所は、湿気が少ないところ。湿気が多いと石鹸が溶けてベタつきやすいので、クローゼットでも壁側より風が通る場所に置くと長持ちします。
香りが弱くなったら、袋を軽く揉むか、中身を少し足す。香り袋は「香りが消えたら終わり」ではなく、育てる感じで使うと、余った石鹸の消費が進みます。
靴箱・下駄箱のこもり臭対策に
靴箱のニオイ対策は「香りで上書き」より「湿気を減らす」が本筋ですが、石鹸の香り袋は気分を変えるのにちょうどいいです。やり方は、靴箱の隅に香り袋を置くだけ。靴に直接触れない位置に置くのがポイントです。石鹸が湿気を吸ってベタつくと逆に不快なので、袋は通気性のある素材で、密閉しすぎないのがコツ。
ここで、ひとつ現実的な話。ニオイが強い靴は、石鹸だけでは勝てません。まずは靴をよく乾かす、可能なら中敷きを外して干す。それをした上で「仕上げの香り」として石鹸を使うと、満足度が上がります。香りが強い石鹸が余っているなら、靴箱は消費スピードが早いので助かります。
香りは好みがあるので、家族がいる場合は強めの香りを一気に置かないこと。小さめを1つ置いて、反応を見て増やす。こうすると、家の平和と石鹸の減りが両立します。
タンス・クローゼットの香りづけに
クローゼットやタンスは、香り袋が活きる場所です。狭い空間のほうが香りが長持ちしやすいという性質があり、置き場所として勧められている例もあります。
やり方は、衣類に直接触れない位置に置くこと。触れると、石鹸の成分が布に移ったり、香りが強く残ったりする場合があります。
おすすめは、ハンガーの棒に吊るすか、棚の端に置く。タンスなら、衣類の上に直置きせず、仕切りの角に寄せる。香りが移りやすい素材もあるので、最初は普段着のゾーンで試すと安心です。スーツや制服など、失敗したくない服の近くは避けましょう。
香りが強すぎる場合は、袋を二重にする、もしくは中身を減らす。石鹸は「量を減らすほど香りも弱くなる」ので、調整が簡単です。余った石鹸は一気に使い切ろうとせず、ちょうどいい香りに合わせて少しずつ使うとストレスがありません。
玄関・トイレでほんのり香らせる置き方
玄関やトイレは、入った瞬間の印象が決まる場所。ここに石鹸の香りを置くと、手軽に空気が変わります。石鹸フレグランスのように、削った石鹸を小皿や瓶に入れて置くアイデアが紹介されている例もあります。
ただし、直置きだとホコリをかぶりやすいので、瓶やフタ付きの容器が便利です。
トイレで使う場合は、香りの強さを控えめに。狭い空間なので、強い香りを置くと「いい匂い」より「香りが濃い」になりやすいです。最初は石鹸をひと欠けだけ入れてみて、足りなければ増やす方式が失敗しません。
玄関は湿気や温度変化があるので、ベタつきが出たら中身を交換する、容器を洗うなどのメンテが必要です。ここで余った石鹸を消費できれば、香りも片付くので一石二鳥です。
瓶に入れて石鹸フレグランス(削って使う)
「香り袋は作ったけど、見た目もかわいくしたい」なら、瓶タイプが向きます。小瓶や空き瓶に削った石鹸を入れて、フタを少し開けて置く。見た目が整うと、置きっぱなしでも生活感が出にくいです。
ポイントは、削りすぎないこと。粉に近いと飛び散って掃除が増えるので、粗めの削りが扱いやすいです。さらに、瓶に湿気が入るとベタつくので、置き場所は風通しのいい場所に。トイレなら棚の上、玄関なら直射日光の当たらないところが無難です。
香りが弱くなったら、瓶を軽く振って表面を入れ替える。これだけで香りが戻ることがあります。香りが強い石鹸を“飾りアイテム”に変えると、苦手だった石鹸がちょっと好きになったりします。捨てる前に、気分が上がる使い方を1つだけ用意しておくと、余り石鹸の扱いがラクになります。
リメイクして使いやすく
石鹸ネットで合体(欠片をまとめて使う)
欠片石鹸を最短で使い切るなら、石鹸ネットが強いです。小さくなった石鹸はそのままだと滑って使いにくいけれど、ネットに入れるだけで泡立ちが上がり、手から落ちにくくなります。ネットは100均でも手に入るし、家にある洗濯ネットの小さいものでも代用できます。
入れ方のコツは、乾いた欠片を集めること。濡れて柔らかいままだとネットに張り付いて乾きにくく、ヌルつきの原因になりやすいです。使い終わったら水気を切って、吊るして乾かす。これだけで、次回も気持ちよく使えます。
さらに、欠片の消費スピードが上がる理由があります。ネットは摩擦が増えるので、同じ回数こすっても泡が出やすい。つまり、少ないストレスで石鹸が減る。余った石鹸って、アイデアはあっても「使うのが面倒」で止まりがちなので、ネットで手間を減らすのがいちばん効きます。
おろし金でフレーク化→洗濯・掃除に
固形石鹸を削ってフレークにすると、使える場面が増えます。理由は簡単で、水に触れる面積が増えて溶けやすくなるから。洗濯の予洗いに使いやすいという文脈で、石鹸をおろして粉状にする工夫が紹介されている例もあります。
やり方は、乾いた石鹸をおろし金で削って、フタ付き容器に入れるだけ。フレークは、靴洗いのブラシにふりかけたり、スポンジに乗せて泡立てたりできるので便利です。部分洗いも、石鹸を直接こすらなくていいぶん、衣類への負担を減らしやすいです。
注意点は、吸湿です。湿気ると固まって使いにくくなるので、乾いた容器に入れ、必要量だけ取り出す方式にします。台所に置く場合は水はねのない場所へ。香りが強い石鹸は、フレークにすると香りも立ちやすいので、クローゼット用と掃除用で分けると混乱しません。
粉末化のコツ(湿気対策まで)
フレークよりさらに細かい粉末にすると、溶けやすさが上がって便利です。ただ、ここで大事なのは安全性と再現性。電子レンジで加熱して粉にする方法が出回ることがありますが、メーカーが公式に推奨している一般的手順とは言いにくく、においの発生や取り扱いの注意を強く促す情報も見られます。
家庭内で安全第一なら、基本は「乾かして削る」が無難です。
粉末化のコツは2つ。1つ目は、石鹸をしっかり乾かすこと。乾いていれば削りやすく、ベタつきにくいです。2つ目は、容器の湿気対策。乾燥剤を一緒に入れる、密閉容器にする、使用後はフタをすぐ閉める。これだけで固まりにくくなります。
粉末は舞いやすいので、作業は換気して、吸い込まないようにゆっくり扱う。使うときも、一気に振りかけず少量ずつ。掃除用としては便利ですが、肌に使う目的で「自己流に改造しすぎる」のは避けたいところです。
手作りの石けんについては品質確認の仕組みがない点など、安全面の注意を出している業界団体の情報もあります。
手作り石けんは、法律や安全面に注意が必要です|日本石鹸洗剤工業会 JSDA部会・委員会の活動
お湯で溶かして液体っぽく(掃除向きの使い方)
固形石鹸をお湯で溶かして「液体みたい」にして使いたい人も多いです。結論から言うと、体用として使うより、掃除用として割り切るほうが安全で失敗が少ないです。なぜなら、固形石鹸は溶かし方や濃度で使い心地が大きく変わり、衛生面も含めて管理が難しくなるからです。
掃除用での簡単なやり方は、削った石鹸を少量、耐熱容器に入れ、ぬるま湯を注いで混ぜる。ドロッとしたら完成です。これをスポンジに取って、シンクや蛇口、コンロ周りに使います。作りすぎると劣化やにおいの原因になりやすいので、1週間以内に使い切れる量にするのが現実的です。
濃度の目安は家庭差がありますが、濃すぎるとすすぎが大変、薄すぎると汚れに負けます。まずは少量で試し、よければ作り足す方式が安心です。液体化に関しては濃度の考え方に触れた情報もありますが、自己判断で肌用途に広げるのはおすすめしません。
重曹と混ぜてペーストに(頑固汚れの選択肢)
頑固汚れ向けに「重曹ペースト」を使う人は多いですが、ここで注意したいのが混ぜ方です。重曹は水と混ぜてペーストにし、時間を置いてからこすり落とす方法が紹介されています。
一方で、酸性のもの(クエン酸など)と混ぜると中和してしまい、洗浄目的では効果が打ち消し合うことがある、という注意を出している石けんメーカーの情報もあります。
では石鹸と重曹はどうするか。おすすめは「混ぜて万能にする」より、「場所で使い分ける」です。たとえば、油汚れは石鹸で落とし、こびりつきが残るところだけ重曹ペーストを別工程で当てる。こうすると、混ぜ合わせることで起きがちな“期待は大きいのに手間も増える”状態を避けられます。
どうしてもペーストを作るなら、重曹に水を少しずつ足して固さを調整し、そこに石鹸は“同時に混ぜない”。先に石鹸で洗って、すすいで、最後に重曹で仕上げ。これがいちばん失敗しません。排水口などで酸素系漂白剤を使う場合も、界面活性剤と混ぜない注意が出ている例があります。
いらない石鹸の使い道まとめ
いらない石鹸の使い道は、結局この3つに整理すると迷いません。
| 目的 | 強い使い道 | 失敗しないコツ |
|---|---|---|
| 早く減らす | 洗濯の部分洗い、靴洗い | 泡が立つ範囲でやさしく、色移りテスト |
| 家が整う | コンロ周り、シンク、排水口の部品洗い | 乾拭き→石鹸→水拭き→乾拭きの順で残りを減らす |
| 気分が上がる | 香り袋、玄関やトイレの香り | 量は少なめから、湿気でベタつかせない |
そして、どうしても使い切れないときは「回収やリサイクル」という選択肢もあります。ホテル石鹸の回収・再生を行うプログラムとして Clean the World の取り組みが確認できます。
捨てる前に、家の中で使う、譲る、回収に回す。この順番で考えると、罪悪感が減ってスッキリします。
参考
・資源・ごみ分別辞典:新宿区
・資源・ごみ品目一覧|品川区
・まずは知ってほしい、石けんと合成洗剤の違い|無添加石けんの「シャボン玉石けん」
・「石けん・洗剤」購入ガイドライン|グリーン購入ネットワーク(GPN)
