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鉛筆Fの使い道まとめ HBでもHでもないちょうどいい硬さの正解

鉛筆Fの使い道まとめ HBでもHでもないちょうどいい硬さの正解

「鉛筆ってHBか2Bでしょ?」と思ってたのに、文房具売り場で見つけた“F”。正直、最初は「これ、何に使うの?」ってなりますよね。

でもFは、ただのマイナー枠じゃありません。HBの弱点(太りやすい、汚れやすい)と、Hの弱点(薄い、引っかかる)を、いい感じに埋めてくれる“中間ギア”です。

この記事では、鉛筆Fの正体から、勉強・手帳・仕事・絵まで、使い道を具体例たっぷりでまとめました。読み終わるころには、Fが「地味に手放せない一本」に変わっているはずです。

目次

Fの正体をサクッと理解(硬度・濃さ・書き味)

「F」はFineじゃない?Firm(しっかり)という意味

「鉛筆Fって何の略?」と聞かれたら、答えは Firm(ファーム:しっかりした)。万年筆のF(細字)みたいにFineと勘違いしやすいけど、鉛筆のFは別モノです。メーカーのFAQでも、FはFirmで、HとHBの中間の濃さと硬さを持つ芯だと説明されています。

H,B,Fの意味|よくあるご質問|三菱鉛筆株式会社

ここが分かると「鉛筆F 使い道」が一気に見えてきます。Fは、強すぎず弱すぎない“中間ギア”。HBより少しだけキリッとして、Hほど薄くない。だから、字を細めにまとめたいけど、紙に食いつかなさすぎるのも嫌、という人に刺さります。

迷ったら、まずは自分の筆圧チェック。グッと押して書くタイプならFは線が締まって読みやすい。逆に、ふわっと軽く書くタイプは、Fだと薄く感じることがあるのでHBやBも一緒に試すと失敗しにくいです。

位置関係はこれでOK!H・F・HBの並びで覚える

硬さの並びはざっくり …B → HB → F → H…。この「HBとHの間にF」がポイントです。鉛筆の記号は、硬いほどH(Hard)、柔らかく濃いほどB(Black)で、真ん中のHBはその中間。そこに「HBより少し硬く、Hより少し濃い」ポジションとしてFが入ります。

ちなみにJISでは、HBなどを「硬度記号」ではなく「濃度記号」と呼ぶ、という話もあります。理由は、黒さだけじゃなく紙への乗り方や表面強度の話も絡むからで、言い方はいろいろでも「黒さと硬さのバランスを表す」と思えばOKです。

覚え方のコツは、「Fは“間”」。HBがふつうの中心だとしたら、Fは“ふつうより少しシャープ”。細かい字、線、下描き、チェック、こういう「キリッとさせたいけど薄すぎたくない」場面で活躍します。

線はどんな感じ?(濃さ/シャープさ/手の黒ずみの出方)

Fの書き味を一言で言うと「線が細くまとまりやすい」。柔らかい芯(B寄り)は濃く出るぶん、こすれると広がりやすく、手が黒くなりやすいです。逆に硬い芯(H寄り)は細く出るけど薄くなりがち。その間にいるFは、太りにくいのに、読める濃さは残るところがいい。

芯の黒さや硬さは、基本的に黒鉛と粘土の割合で決まります。例えばトンボ鉛筆の解説では、HBの例として黒鉛65%・粘土35%といった説明があります(配合はメーカーや銘柄で違いますが、考え方としてこういうイメージ)。

この仕組みを知ると、手の黒ずみ対策も説明がつきます。柔らかい芯ほど紙に黒鉛が乗りやすく、擦ると広がる。FはHBより少し硬めなので、ノートの端に手を置いて書く人や、手帳にびっしり書く人にとって、意外と快適です。

用途別おすすめ硬度(H〜Bのざっくり目安)

「結局、Fはいつ使うの?」を最短で判断できるように、ざっくり早見表を置いておきます。前提として、硬度は6B〜9Hなど幅広く、中央付近にHB・F・Hがいます。

やりたいこと迷ったら理由
普通の筆記(ノート・メモ)HB〜F濃さと汚れにくさのバランス
小さい字・細い字を読みやすくF〜H線が太りにくい
低学年の書き取り2B〜B筆圧が弱くても濃く出ると言われる
図・グラフ・定規の線F〜H線が締まる、にじみにくい
下描き・ラフF(+必要ならB)汚れにくく修正しやすい

この表の使い方は簡単で、「HBだと太る」「Hだと薄い」と感じたら、その間のFを試す。まさに“中間ギア”としての使い道です。

向く人・向かない人(筆圧/学年/手帳派での選び方)

Fが向くのは、まず 筆圧が普通〜強めの人。しっかり押しても線がつぶれにくいので、文字が締まって見えます。逆に筆圧が弱い人は、Fだと薄く感じて「書けてない」ストレスが出ることもあります。その場合はHB〜Bへ寄せるとラク。

学年の話もよく出ます。一般に低学年は筆圧が弱い傾向があるので、2B〜Bが選ばれやすいという説明があります。一方で文部科学省が鉛筆の濃さを一律で指定しているわけではなく、学校ごとの判断になりやすい、という取材記事もあります。

だから「Fは何年生向き」と決め打ちするより、本人の筆圧と授業内容で選ぶのが安全です。

手帳派はFがハマりやすいです。理由は、狭いマスでも字がつぶれにくく、こすれて汚れにくいから。逆に、手帳を“濃く、くっきり、映え”で使いたい人はB寄りのほうが満足しやすい。Fは派手さより読み返しやすさに強い芯です。

勉強・ノート・手帳での使い道(字がきれいに見える系)

小さい字がつぶれにくい(細かい書き込みに強い)

鉛筆Fの使い道で、いちばん分かりやすいのが「小さい字」。ノートの余白、教科書のすみ、プリントの空欄、手帳の小さな枠。こういう場所でHBだと、字が少し太って読みにくくなることがあります。FはHBより締まりやすいので、同じ大きさで書いても“文字の輪郭”が残りやすい。

特に、漢字の画数が多い科目だと差が出ます。歴史の人物名、理科の用語、英単語の発音メモ。細い線が出るだけで、あとから読み返した時のストレスが減ります。しかもHほど薄くないので、見返したときに「何て書いた?」となりにくいのもポイント。

コツは、芯を尖らせすぎないこと。尖りすぎると紙に引っかかって、線がかすれたり、途中でギュッと濃くなったりします。少し丸みがあるくらいで、一定の濃さを保つとFの良さが出ます。

ノートが汚れにくい(こすれ・手の黒ずみ対策になる)

鉛筆の悩みあるあるが「左手や手のひらが黒くなる」「ノートの下のほうがグレーになる」。これは、紙の上に乗った黒鉛がこすれて広がるから。柔らかい芯ほど黒鉛が乗りやすく、こすれで広がりやすい傾向があります。

FはHBより少し硬めなので、同じ圧で書いたときに広がりにくく、結果として“汚れにくい”と感じる人が多いです。もちろんゼロにはならないけど、授業ノートをきれいに残したい人、ルーズリーフを何度もめくって使う人には地味に効きます。

さらに、消しゴムで直す回数が多い人にも向きます。柔らかい芯は濃いぶん消しカスが増えたり、周りがスッと伸びて薄汚れに見えたりすることがあります。Fは「直せるけど、ぐちゃっとしにくい」寄りの性格。ノートをきれいに保ちたい人の“作業用”としてちょうどいいです。

罫線・方眼が映える(定規で引く線が締まる)

勉強で意外と多いのが「線を引く」作業。グラフ、表、ノートの区切り、数学の補助線、理科の図。ここでFが活躍します。HBだと線が少し太って、定規の端に黒が溜まって見えることがあります。Fは比較的シャープに出るので、線が締まって見えやすい。

特に方眼ノートとの相性がいいです。方眼は情報量が多いぶん、線が太いと全体がゴチャッとします。Fなら、書いた情報だけが前に出て、方眼の存在感が必要以上に増えません。ノートを写真で撮って提出するタイプの授業でも、読みやすさが上がります。

小技としては、定規を使うときだけF、普段の文字はHB、みたいに使い分けるのもアリ。鉛筆は一気に全部揃えなくても、2本持ちから始めると失敗しにくいです。

主張しすぎないマーキング (暗記の「薄い印」に便利)

暗記でよくあるのが、教科書やノートに「薄く下線」「軽く囲む」「横に小さくメモ」。ここでB系だと濃すぎて、あとで見返したときに線だけが目立って邪魔になることがあります。逆にH系だと薄すぎて、自分の印が見えない。

Fはこの中間で、「強調したいけど、やりすぎたくない」印に向きます。特に下線は、濃い線を引くと文字がつぶれて見えることがあるので、Fで軽く引くとスッキリ。暗記カードを自作する人も、枠線や番号付けをFにすると、情報が整理されて見えやすいです。

ポイントは、印のルールを決めること。たとえば「Fの下線=重要」「HBの丸=超重要」みたいに“濃さの違いを意味にする”。これをやると、ペンの色を増やさなくても復習効率が上がります。鉛筆だからこそできる、地味だけど強い使い方です。

消して直してを繰り返す用途に強い

テスト前は、問題集の解き直し、計算ミスの修正、答えの書き直しが増えます。ここでFが便利なのは、「細かく書ける」だけじゃなく「消しても紙が荒れにくい」方向に寄せやすいからです(もちろん消し方や紙質にもよります)。

たとえば数学。式変形で文字が密集すると、太い線はそれだけでミスの原因になります。Fはスペースが狭いところでも見やすさを保ちやすい。英語なら、品詞や文型のメモを本文の上に小さく書くときに役立ちます。社会なら年号や地名を余白に詰めるときに効く。

もう一つ大事なのが「修正の気楽さ」。ボールペンだと間違いが残るし、消えるペンでも消し跡が気になることがあります。鉛筆は、勉強の途中の迷いを許してくれる道具。Fはその中でも“整理して残す”のが得意な芯なので、仕上げ段階の勉強にちょうどいいです。

仕事・作業での使い道(「仮」で書くのに強い)

図・ラフの当たり取り

仕事のメモって、きれいに残すというより「まず形にする」が多いです。会議の図、アイデアの矢印、配置のラフ、段取りのチェック欄。こういう“仮の線”は、太く濃いと修正が増えたときに紙が荒れて見えます。Fは線が締まるので、ざっくり描いても情報が散らかりにくい。

たとえばレイアウト案。箱を描いて、矢印を引いて、注釈を小さく書く。このときFだと「枠線は枠線」「文字は文字」と見分けがつきやすいです。HBだと線が少し太って、枠と文字が同じ重さに見えることがあります。

しかも鉛筆なので、あとで消せる。ボールペンで描いて「違うな」となるとテンションが下がるけど、鉛筆なら軽い気持ちで試せます。Fはその“試す”作業を、読みやすく保ちながら進められる芯です。

現場メモ・伝票(消して直せる“鉛筆の強み”が活きる)

現場メモや伝票は、状況が変わるのが当たり前。数量が変わる、時間がズレる、指示が追加される。こういう時、鉛筆の「消せる」は強いです。FはHBより少し硬いので、紙の種類が多少バラついても、線がベタッと広がりにくく、文字が読める形で残りやすい。

また、メモは自分だけじゃなく、誰かが見る前提のこともあります。読みやすさは信頼に直結します。Fは濃すぎないので清潔感が出やすく、薄すぎないので読める。まさに“仕事の中間ギア”。

注意点もあって、ツルツルの伝票用紙だと、硬い芯は滑って薄く感じることがあります。その場合はHBに戻すか、筆圧を少しだけ上げるとバランスが取れます。Fは万能ではないけど、ハマると「これでいいじゃん」が続く芯です。

書類チェックの軽い書き込み

書類のチェックって、赤ペンでバシッと入れる場面もあれば、鉛筆で軽く印を付けたい場面もあります。たとえば、確認済みのチェック、直す場所の目印、ページの並び替えの指示。こういう軽い書き込みは、濃すぎると“修正指示っぽさ”が強く出てしまい、薄すぎると見落とします。

Fはこのバランスが取りやすいです。チェックマークや小さな丸が、ほどよく目立つ。しかも擦っても汚れにくい方向に寄せやすいので、紙を重ねて持ち歩く作業にも向きます。

さらに「最終版では消したい」印にも便利。提出前に鉛筆の印だけ消せばきれいに整います。作業の途中を管理するための“仮ラベル”として、Fはすごく実用的です。

付せん・クラフト紙(紙が荒めでも線が崩れにくい)

付せんやクラフト紙は、紙の表面がザラッとしていることがあります。柔らかい芯だと、黒が乗りすぎてベタッと見えたり、逆に粉っぽくムラになったりしやすい。硬い芯だと薄くて見えない。Fはちょうど真ん中で、読みやすい線を保ちやすいです。

たとえば段ボール箱のラベル。内容物、日付、行き先。ここでB系だと手が黒くなりやすいし、こすれて広がることもあります。Fだとスッと書けて、わりとクリーン。現場で「雑に見えない字」を残したいときに役立ちます。

もちろん、雨に濡れる環境だと鉛筆は弱いので、防水が必要なら別の筆記具が必要です。でも屋内での仮ラベル、整理、分類には、鉛筆の気楽さが勝ちます。Fはその気楽さを“読みやすさ”と両立しやすい芯です。

共有用として無難

職場や家で「置き鉛筆」をするとき、濃すぎる芯だと手が汚れると言われ、硬すぎる芯だと薄いと言われがち。HBは定番だけど、好みが分かれることもあります。そこでF。Fは“極端さ”が少ないので、わりと誰が使っても文句が出にくい位置にいます(もちろん個人差はあります)。

共有物として強いのは、使う人が選べないからです。子どもが使う、親が使う、来客が使う。Fは「読みやすい」「消せる」「そこそこ汚れにくい」を同時に狙いやすい。特に、メモ書きや簡単なチェック用途なら、Fはかなり無難な落としどころになります。

もし迷ったら、共有用はF、個人用は好みのBやHを追加、という考え方がラクです。まず一本で困りにくい芯として、Fは意外と頼れます。

絵・デッサンの使い道(下描きの“中間ギア”)

下描きで紙が汚れにくい(線がモヤっとしにくい)

絵で困るのが、下描きの線がこすれて紙がグレーになること。柔らかい芯は濃く出るぶん、指や消しゴムで擦ったときに広がりやすいです。FはHBより少し硬いので、形を探す段階での“汚れ”が増えにくい方向に寄せやすい。特に、何度も描き直す人ほど恩恵があります。

下描きの目的は「完成線を描く」より「形を見つける」。だから、濃すぎる線は邪魔になることがあります。Fで薄めに入れておくと、後から線の強弱を付けやすい。結果として、絵が“途中の迷い”で濁りにくくなります。

コツは、筆圧を軽くして、線を何本も重ねること。Fは強く押すと硬さゆえに紙を傷めることがあるので、軽く撫でるように。これでFの良さが出ます。

形を探す→あとで濃く

デッサンやイラストは、段階が大事です。最初は大きな形、次に比率、最後に細部。Fはこの流れを作りやすい芯です。最初にFでラフを取り、必要ならB系で影や強い線を足す。こうすると、紙の上の情報が整理されて、見返したときに「どこが最終線か」が分かりやすい。

特に人物や建物のように、直線と曲線が混ざる題材だと、Fの“締まる線”が役に立ちます。形が崩れたときも、消して戻しやすいので、段階を戻すのも怖くない。

よくある失敗は、最初から濃く描いてしまうこと。Fは濃すぎないので、そもそも暴走しにくい。迷いが多い初心者ほど、Fは“安全装置”みたいに働いてくれます。

細部の輪郭が安定

目、鼻、口、指先、窓枠、看板、髪の束。こういう細部は、線の太さが少し変わるだけで印象が変わります。FはHBよりキリッと出やすいので、輪郭が安定しやすい。とくに建物や小物のような“角が欲しい”モチーフに向きます。

また、細部は描き込みが増えるぶん、紙が汚れやすい。Fは比較的汚れにくい方向に寄せやすいので、描き込みの密度が上がっても全体が濁りにくいです。線を積み上げていく作業に向いています。

ただし、濃い影を一発で出したいときはB系のほうがラクです。Fはあくまで輪郭や設計図の役。役割を分けると、Fの価値が上がります。

消しゴムで戻しやすい

絵は修正の連続です。目の位置が違う、手が長い、角度が変。だから「消して戻れる」鉛筆が強い。Fは、濃く出すぎないぶん、修正が楽に感じることがあります。もちろん紙質と消しゴム次第ですが、B系でベタッと描いた線より、Fで入れた線のほうが消し跡が軽く済むことは多いです。

もうひとつ、Fは“消した後が汚れにくい”方向に寄せやすい。柔らかい芯だと消しカスが黒くなりやすく、擦ると広がって紙がグレーになることがあります。Fはそこが少しマシになりやすい。

おすすめは、消すときに一気にゴシゴシやらないこと。細かく、同じ方向に軽く消す。これだけで紙が荒れにくく、線もきれいに戻ります。Fは丁寧な修正と相性がいい芯です。

水彩・色鉛筆の下地(線が残る/消えるの注意点)

水彩や色鉛筆の下地に鉛筆を使うと、後で「線が残った!」となりがちです。FはHBより少し硬いので、筆圧が強いと紙に溝ができて、その溝が絵の具や色鉛筆に影響することがあります。だから下地で使うなら、筆圧は軽めが基本。

一方で、Fは線が締まるので、下地の設計をきれいに作れます。輪郭をガチガチに描くのではなく、薄くガイドとして入れる。塗りながら不要な線は練り消しで軽く拾う。こうやると、Fのメリットだけ残せます。

注意点は、水彩は水で線が消えるわけではないこと。鉛筆は水に溶けないので、線を消したいなら塗る前に消すしかありません。下地は薄く、必要最小限。これがFをうまく使うコツです。

Fを最大化するコツ(道具・入手・使い分け)

「鉛筆F」と「シャーペン芯F」同じFでも違うところ

ここ、けっこう重要です。同じ「F」でも、木の鉛筆とシャーペン芯は“中身の作り”が違うことがあります。三菱鉛筆のFAQでは、鉛筆の芯は黒鉛と粘土を焼き固めたもの、シャーペンの替芯は粘土の代わりにプラスチックを使う、と説明されています。

トンボ鉛筆も、シャーペン芯は黒鉛と高分子樹脂を原材料にし、製法の違いに触れています。

だから「シャーペンのFを使ってるから、鉛筆Fも同じでしょ」と思うと、意外とズレます。シャーペン芯は折れにくさや滑らかさのために作り込みが違うので、紙への乗り方や消え方も変わることがあるんです。

結論としては、鉛筆Fは「線の締まり」と「消して直す」作業が得意。シャーペンFは「一定の線幅で書ける」「削らなくていい」便利さが得意。目的で選ぶのがいちばんです。

紙との相性(ツルツル/ザラザラで書き味が変わる)

Fの使い道がハマるかどうかは、実は紙で決まることがあります。ツルツルした紙(コート紙っぽいプリント、表面が滑らかな手帳)だと、硬めの芯は滑って薄く感じることがあります。逆に、ザラザラした紙(クラフト紙、ラフなノート)だと、柔らかい芯は粉っぽくムラになりやすい。

Fは中間なので、どちらにも“そこそこ”対応しやすい。ただし「ツルツルで薄い」と感じたらHBへ、「ザラザラで引っかかる」と感じたら芯を少し丸める、という調整が効きます。

小技は、同じFでも“削り具合”で紙との相性が変わること。尖りすぎるとツルツルで滑るし、丸すぎるとザラザラで太る。紙に合わせて先端を調整すると、Fの気持ちよさが出やすいです。

削り方で別物(尖らせる/鈍らせるの使い分け)

鉛筆は、削り方がそのまま性能になります。Fは特に差が出る芯です。

  • 細かい字、定規の線、下描きの輪郭:少し尖らせる
  • ノートの文章、手帳の予定、ラフなメモ:少し丸める

尖らせると線がキリッとします。Fの“締まる”良さが前に出ます。ただし、尖りすぎると紙を傷めたり、引っかかってかすれたりしやすい。丸めると線が安定して、濃さも少し出やすくなります。手帳に長文を書くなら、丸めが疲れにくいです。

削り器は、机で使うなら普通の鉛筆削りでOK。外なら小型の削り器。仕事や受験の場面では、鉛筆削りの持ち込み可否もあるので注意してください。大学入学共通テストの持ち物例では鉛筆削りが挙げられています(条件あり)。

消しゴム選び(きれいに消える組み合わせの考え方)

Fは「消して直す」が得意な芯だからこそ、消しゴムで損をしないのが大事です。基本はプラスチック消しゴム。しっかり消えて、紙へのダメージも比較的少なめになりやすいです(消し方にもよります)。

ポイントは2つだけ。

  1. 擦る回数を減らす:軽い力で、消しゴムの角を使う
  2. 消しカスを擦り付けない:カスは手で払わず、まとめて落とす

Fは濃すぎない分、消し残りが少なくなりやすい一方、紙に溝ができるほど強く書くと消えにくくなります。つまり、Fを活かすコツは「書くときも消すときも軽く」。これだけで仕上がりがきれいになります。

受験用途なら特に“消し残り”は怖いので、試験の注意事項でもプラスチック消しゴムが挙げられることがあります。

どこで買える?少ない理由は?迷った時の定番の選び方

FはHBや2Bほど店頭で山積みになっていないことがあります。理由はシンプルで、学校指定や定番需要がHB・2Bに寄りやすいから。とはいえ、F自体はメーカーがきちんとラインナップしていて、FAQでも位置づけが説明されています。 文具店や大型店、通販なら見つかりやすいです。

迷った時の“定番の選び方”はこれで十分です。

  • 字をきれいに見せたい:HB+F
  • 汚れを減らしつつ読める濃さ:F単体から
  • 筆圧が弱めで薄いと感じる:HB+B(Fは後で試す)
  • 線を引く作業が多い:F+H

受験のように指定がある場面もあるので、用途が決まっているなら事前確認は必須。たとえば大学入学共通テストの持ち物チェック欄には、黒鉛筆は「H、F、HBに限る」と明記されています。

つまりFは「指定で必要になることもある硬度」。持っておくと安心、という使い道もあります。

鉛筆Fの使い道まとめ

鉛筆Fの使い道は、派手じゃないけど“困りごとを減らす”方向で強いです。
HBだと字が太る、Bだと汚れる、Hだと薄い。そんなときにFを挟むと、ちょうどよさが出ます。ポイントは3つ。

  • FはFirmで、HとHBの中間にいる芯
  • 小さい字、定規の線、下描き、チェック作業など「締めたい」場面に強い
  • 同じFでも鉛筆とシャーペン芯で作りが違うので、用途で選ぶ

一本で全部を完璧にするより、HBとFの2本持ちから始めると、Fの良さが分かりやすいです。

参考
H,B,Fの意味|よくあるご質問|三菱鉛筆株式会社
芯の硬度・濃度とは? | 株式会社トンボ鉛筆
シャープ芯との違い|よくあるご質問|三菱鉛筆株式会社

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