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初夏とはいつ?4月・6月・7月の境目と梅雨・気温まで完全ガイド

初夏とはいつ?4月・6月・7月の境目と梅雨・気温まで完全ガイド

「初夏って結局いつ?」——多くの人が迷うこのテーマは、暦(立夏〜芒種)と気象学(6〜8月)と体感の言葉が交差するからこそ、はっきり線が引きにくいのが本当のところ。

本記事では、4月・6月・7月との関係や梅雨、平均気温の考え方、表現のコツまでをコンパクトに整理しました。

読み終えたら、あなたの“初夏の過ごし方”がすぐに一つ増えるはず。

さあ、青い風が通るうちに、季節を味わいに行きましょう。

目次

初夏の定義と時期

「初夏」という言葉の意味とイメージ

「初夏」は文字どおり“夏のはじまり”を表す言葉です。

体感としては、日差しが強くなり半袖が増え始めるけれど、真夏のような厳しい暑さではない、さわやかさが残る時期。

庭木がぐんと伸び、朝晩はまだ涼しく、空はからりと澄む——そんなイメージです。

俳句の世界でも「初夏」は夏の季語で、すがすがしい光や清々しい風の描写とセットで語られます。

日常会話では「5〜6月ごろ」の雰囲気をまとめて表す便利な言い方としても使われ、「梅雨入り前のきれいな青空」「新緑」と結びつけて思い浮かべる人が多いのも特徴です。

つまり「何月から何月まで」と厳密に線を引くより、“季節の空気感”を表す柔らかな言葉が「初夏」なのです。

暦でみる初夏(4月・5月・6月・7月との関係)

暦(こよみ)の考え方では、二十四節気の「立夏(りっか)」が“夏の始まり”。

立夏は毎年だいたい5月5〜6日ごろで、そこから「小満(5/21ごろ)」「芒種(6/5ごろ)」「夏至(6/21ごろ)」へと進みます。

このうち立夏から芒種ごろまでを「初夏」とみなす説明がよく使われます。月でざっくり言えば5月上旬〜6月上旬が中心。

なお、7月は二十四節気では「小暑(7/7ごろ)」と「大暑(7/23ごろ)」で、季節のステージとしては“盛夏”に入っていく時期です。

だから「初夏=7月」と言い切るのは一般的ではありません(涼しい地域で体感的に“まだ初夏っぽい”と感じることはあります)。

初夏と梅雨入りの関係

初夏はしばしば梅雨入り前後と重なります。

本州の多くでは6月前半〜中旬に梅雨入りする年が多く、沖縄や奄美は5月から梅雨に入ります。

梅雨入りは“ある日を境にガラッと変わる”のではなく、おおむね5日間ほどの移り変わり期間を経て確定されるのが公式の扱い。

つまり、体感としての「初夏の爽やかさ」は、地域によっては梅雨入りまでの短い貴重な時間に重なりますし、年によっては早い梅雨で初夏の青空が短く感じられることもあります。

初夏の次に来る季節

「初夏」の次は、二十四節気で言えば夏至 → 小暑 → 大暑へと進み、季節は盛夏に入ります。

天気の型で見ると「梅雨の本格化」から「梅雨明け」、そして強い日差しの真夏へ。

暦的な節目では立秋(8月7日ごろ)が“秋の入り口”ですが、体感の暑さはその後もしばらく続きます。

つまり、初夏は“夏の助走”、その後は“夏の本番”という位置づけです。

ちょこっと早見表(暦の流れと初夏の目安)
区分節気の目安暦日(おおよそ)初夏との関係
立夏夏の始まり5/5ごろ初夏のスタート
小満生命満ちる5/21ごろ初夏のまっただ中
芒種田植えの頃6/5ごろ初夏の終盤
夏至昼が最長6/21ごろ盛夏への橋渡し
出典:国立国会図書館「日本の暦」等。

初夏の気候と暮らしの工夫

初夏の平均気温と特徴

気象学では夏=6〜8月と扱うのが基本です。

そのため、初夏の中心にあたる6月は統計上も“夏のはじまり”。

ただし日本は南北に長く、札幌の6月はさわやかな陽気でも、那覇の6月は真夏並みの蒸し暑さになるなど、体感差は大きいのが実情です。

平年値(1991–2020)を見ると、各地の月平均気温や日最高・最低が順々に上がり、日照時間や湿度の変化も地域ごとに違います。

結論として、初夏の気温は「全国一律」ではなく、地域差+年ごとの差を前提に考えるのが暮らしや旅行のコツです。

初夏に適した服装

初夏は朝晩と日中の温度差に注意したい時期。

薄手の長袖シャツや軽いカーディガンを“脱ぎ着”で調整できるようにして、日中は半袖、電車や店内の冷房・夜の散歩では羽織りを使うのが快適です。

汗ばむ日は速乾素材のTシャツやインナーが便利で、首元に日差しを受けやすいので帽子やUVカット小物も活躍。

雨対策として軽量の折りたたみ傘や撥水スニーカーを常備すると、梅雨入り前後の急な雨にも困りません。

アウトドアでは虫よけも忘れずに。バッグは両手が空くタイプだと、傘や飲み物を持ちやすく実用的です。

気温差と体調管理のポイント

季節が切り替わる初夏は、自律神経が乱れやすい時期。

こまめな水分補給と塩分・ミネラルの補給、汗をかいたら早めに着替えて体を冷やしすぎないことが大切です。

寝具は通気性のよい素材に替え、エアコンは28℃前後を目安に扇風機で空気を循環させると快適。

日中に屋外で活動するときは30分に一度は日陰で休憩するなど、熱中症を“初夏から”意識して予防しましょう。

雨が増える地域では湿度による寝苦しさや洗濯もののにおい対策も重要。

除湿機やサーキュレーターを活用して、家の中の湿気をためないのがコツです。

初夏の天気と快適に過ごす工夫

初夏の前半は移動性高気圧に覆われて晴れる日が多く、梅雨が近づくと前線や湿った空気の影響で雨・くもりが増えてきます。

気温だけでなく日照時間や湿度も生活の快適度を左右するため、天気アプリで週間予報と“湿度”をセットでチェック。

洗濯は日照の長い日を狙い、雨予報の日は部屋干し+除湿のコンボでストレスを減らしましょう。

旅行や外遊びは高気圧が張り出すタイミングを狙うのが成功率高め。

地域別の天候のクセ(例:沖縄は5〜6月が梅雨、本州は6月が梅雨)を知って計画を立てると、予定変更もスムーズです。

初夏の自然と風物詩

初夏に咲く花や草木

初夏になると、アジサイが色づき、藤やバラ、花菖蒲などが見頃を迎えます。

街路樹のイチョウやケヤキの新緑は濃さを増し、庭ではハーブやアジアンタムなど柔らかな緑が映える季節。

山では新緑のブナ林や渓流沿いの苔が美しく、写真好きには絶好の時期です。

花粉が落ち着き、外に出やすくなるのも嬉しいポイント。

植物の成長が早いので、朝の水やりや剪定の頻度を少し上げると、鉢植えも元気に育ちます。

香りの強い花は室内に一輪いけるだけでも季節感が出て、生活のリズムが軽やかになります。

初夏に旬を迎える食材

スーパーにはソラマメ・スナップエンドウ、果物ならさくらんぼ・びわ・梅、魚ではカツオの初鰹など、みずみずしい食材が並びます。

火を長く使いたくない日には、薬味たっぷりの冷や奴や梅しそ和えなど、香りで食欲を引き出すメニューが活躍。

酸味のある食材は疲労回復にも役立ちます。

雨の多い地域では保存性を高める工夫も大事で、下味冷凍やピクルスにしておくと、忙しい日でも初夏らしい食卓に。

旬の食材は価格も手頃になりやすいので、家計にもやさしく、季節の変化を毎日の食事で感じられます。

初夏の行事やお祭り

こどもの日(5月5日)はちょうど立夏の頃。

各地で田植えが始まり、蛍の名所もにぎわいます。

6月にはあじさい祭りや花菖蒲まつりが各地で開催され、写真や散策のイベントが増えるタイミング。

地域によっては梅仕事(梅干し・梅シロップづくり)が家庭行事として定着しており、キッチンに“初夏の香り”が広がります。

雨の合間の青空は貴重なので、週末は朝のうちに近場の公園へ出かけるなど、短時間でも季節を感じる工夫がおすすめ。

夜は風鈴や涼やかな音楽で、耳からも季節を取り入れてみましょう。

初夏のイメージとして人気の風景

人気の被写体は、青空×新緑×白い雲のコントラスト、紫陽花と雨粒、棚田の水鏡、川面にそよぐ光など。

光が強い季節なので、写真は朝夕の斜光をねらうと立体感が出ます。

雨の日はレインコートや傘の色をアクセントにすると、しっとりした画面でも華やかに。

スマホなら露出を少し下げると空の色が濃く出て、初夏の透明感が引き立ちます。

旅先選びでは「新緑の名所」「アジサイの名所」をキーワードにすると、移動距離が短くても“季節の写真”が撮りやすく、思い出のアルバムも季節感たっぷりに仕上がります。

初夏の表現と楽しみ方

季語・挨拶文としての「初夏」

手紙の冒頭に使う「初夏の候(しょかのこう)」は、5〜6月の挨拶として定番。

ビジネスでもプライベートでも丁寧な季節感を出せます。

俳句や短歌では「初夏」は夏の季語で、澄んだ青空、若葉、清流、光のまぶしさなどを添えると雰囲気が出ます。

似た表現に「首夏(しゅか)」や「孟夏(もうか)」があり、いずれも“夏のはじめ”の趣を伝える言い方。

日常では「初夏らしい陽気ですね」「初夏の香りがします」といった使い方を覚えておくと、季節の会話がぐっと豊かになります。

文学や芸術に登場する初夏

文学では、初夏はすがすがしさと生命の伸びやかさを象徴する季節として描かれます。

川のきらめき、木陰の涼しさ、朝の空気の軽さ——短い言葉でも季節の温度を伝えられるのが魅力。

絵画でも新緑の透明な緑や水面の反射が好まれ、写真では露の粒や逆光の葉脈など、光と水が主役になります。

自分でも日常の一コマをメモしておくと、SNSのキャプションや日記がいっそう印象的に。

例えば「駅までの道で金木犀とは違う、青い香りがした」など、五感のことばを一つ添えるだけで“初夏感”が立ち上がります。

初夏におすすめの旅行・レジャー

計画を立てるなら、梅雨入りの平年時期をざっくり把握して、晴れやすい週を狙うのがコツ。

近場なら新緑の渓谷ハイキングや朝の植物園、遠出なら高原の散策や離島のビーチも良い選択です。

雨が心配なら、美術館+カフェの組み合わせや、温泉宿で読書の“しっとり旅”も快適。

子ども連れは屋内外が選べる科学館+公園など“天候可変”のプランにしておくと安心です。

沖縄や奄美は5〜6月が梅雨なので、梅雨明けの時期も要チェック。予定の前に、地域ごとの梅雨動向を確認しておくと失敗が減ります。

季節を感じる暮らしと趣味

暮らしの中で初夏を楽しむなら、テーブルにガラス器を取り入れる、薄藍や白のファブリックに替えるなど“見た目の涼”が効きます。

趣味なら、朝さんぽでの野鳥観察、ベランダ菜園、紫陽花の撮影散歩が手軽。

お茶は水出し緑茶や柑橘のホットドリンクを飲み分け、香りで気分転換を。

雨の日はレインサウンド+読書で静かな時間を楽しみ、晴れた日は風鈴やウィンドチャイムで耳から涼を。

家族や友人と梅シロップを仕込むと、数週間後の楽しみも生まれて“初夏の記憶”が残ります。

「初夏」についてまとめ

「初夏」は、立夏(5/5ごろ)から芒種(6/5ごろ)あたりの“夏の助走期間”を指すことが多く、地域差や年ごとの差を含む体感の季節語です。

気象学では6〜8月が夏なので、統計上は6月からが夏の入口。

梅雨入りの平年時期と重なり、爽やかな青空からしっとり雨景色まで、短い期間に季節の表情がくるくる変わるのが魅力です。

暮らしでは温度差・湿度への対策をベースに、服装や家事の段取りを少し工夫するだけで快適に。

手紙の挨拶や季語の表現を取り入れ、写真や料理で“初夏らしさ”を切り取れば、毎日の満足度がぐっと上がります。

【参考サイト】
二十四節気(にじゅうしせっき) | 日本の暦
日本の天候の概説 | 気象庁

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