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ソルティライチは太る?体に悪い?徹底解説!糖質・塩分の正しい選び方

ソルティライチは太る?体に悪い?徹底解説!糖質・塩分の正しい選び方

「ソルティライチって太る?体に悪いの?」結論は“飲み方しだい”。

本記事では公表されている栄養成分と公的ガイドラインに基づき、糖と塩のバランス、使いどころ、上手な減らし方までをやさしく解説します。

500ml1本でどれくらいの糖と塩になるのか、スポーツドリンクや経口補水液との違いは何か。

数字でスッキリ腑に落ちるはず。今日から“おいしい”と“健康”の両取りをめざしましょう。

目次

ソルティライチとは?特徴と成分の基本

製品の概要と人気の理由

ソルティライチは、キリンの「世界のKitchenから」シリーズの定番飲料。タイの家庭の知恵“ローイゲーオ(塩×フルーツ)”をヒントに、ライチ果汁に沖縄の海塩をほんの少し合わせた、暑い時期にゴクゴク飲みやすい味が人気です。

原材料には果実(ぶどう・グレープフルーツ・ライチ)と砂糖類、そして食塩が使われており、すっきりした甘みとほのかな塩味が特徴。いわゆる「人工甘味料メイン」の低糖飲料とは違い、糖は主に砂糖・果糖ぶどう糖液糖由来です。

そのため、喉が渇いたときに飲みやすく、スポーツや炎天下の作業時にも手に取られがち。ただし「甘くて飲みやすい=飲み過ぎやすい」点が、体重や健康を気にする人にとっては注意ポイントになります。

原材料の例は小売サイトの製品ページでも確認でき、人工甘味料は含まれない配合になっています。

公表されている栄養成分(カロリー・糖質・塩分)

栄養成分は「製品100ml当たり」で、エネルギー約34kcal、炭水化物(ほぼ糖質)約8.4g、食塩相当量約0.11gが目安。

つまり500mlペット1本で約170kcal・糖質約42g・食塩相当量約0.55gです。

濃縮タイプ(ベース)を規定の5倍に薄めた場合も、100ml当たりの栄養はほぼ同等(34kcal、炭水化物8.6g、食塩相当量0.11g)と案内されています。

数値は味のリニューアルやパッケージ違いでわずかに変わる場合がありますが、実勢の表示は上記レンジと考えて差し支えありません。まずは「甘さ=糖質量」がしっかりある飲料だと理解しておくことが大切です。

他のスポーツ飲料との成分比較

同じく暑い日に選ばれやすいスポーツドリンクと比べると、

  • ポカリスエットは100ml当たり25kcal・炭水化物6.2g・食塩相当量0.12g
  • アクエリアスは18kcal・炭水化物4.6g・食塩相当量0.1g
  • 経口補水液OS-1は10kcal・炭水化物2.5g・食塩相当量0.292gと塩分が高めで、病的な脱水の補正向け

ソルティライチは「味」や「果汁感」は魅力ですが、糖の多さはポカリやアクエリ以上。汗で塩分が欲しい場面に合う一方、日常の水分補給として大量に飲むと糖の摂り過ぎになりやすい立ち位置だと覚えておきましょう。

“アイソトニック飲料”としての特徴

アイソトニック飲料は、体液とほぼ同じ浸透圧に調整された飲料の総称。適度な糖と電解質を含むため、発汗時の水分吸収を助けます。

スポーツドリンクの多くはこの設計ですが、注意点は「糖の量」。吸収を助けるために入っている糖が、結果として総摂取カロリーを押し上げます。

環境省の運動時マニュアルでは、飲料のナトリウム量は100mlあたり40〜80mg(食塩相当量で約0.1〜0.2g)が適当とされ、スポーツドリンクはこの範囲を意識して作られています。

ソルティライチの食塩相当量0.11g/100mlはこの範囲内。一方で糖は多め、というバランスです。

ソルティライチで「太る」可能性はあるのか?

糖質・カロリーと体重増加の関係

体重は「摂取カロリー>消費カロリー」の状態が続くと増えます。ソルティライチ100mlで約34kcal、500mlで約170kcal。これはおにぎり半分弱ほどのエネルギーに相当します。

さらに糖質は500mlで約42gとしっかり。WHOは“遊離糖類”の摂取を総エネルギーの10%未満に、可能なら5%未満(約25g/日, 2000kcal想定)に抑えると健康メリットが大きいと勧告しています。

500mlを1本飲むだけで“25g”の理想目標は超過し、10%(約50g)の上限にも近づきます。

運動せずに日常的に飲めば、当然ながら体重増加の一因になりやすい、というのが栄養学的な見立てです。

飲みやすさゆえの過剰摂取リスク

ソルティライチは果汁感があってゴクゴクいけるのが魅力ですが、だからこそ飲み過ぎやすい点が落とし穴。

甘い飲み物は満腹感が得にくく、同じ糖でも噛んで食べるお菓子より“摂りやすい”のが特徴です。

暑い日やスポーツ後に一気飲みしてしまうと、糖質40g超を短時間で体内に入れることも珍しくありません。血糖値が急に上がるとインスリンが分泌され、余剰分は脂肪として蓄えられます。

清涼飲料の「ノンカロリー/オフ」表示のルールも含め、飲み物のカロリーは見落としがち。パッケージ裏で100mlあたりの数値を確認する習慣が大切です。

他の清涼飲料水とのカロリー比較

100ml当たりのエネルギーで比較すると、

  • アクエリアスは18kcal
  • ポカリは25kcal
  • ソルティライチは34kcal

数値だけ見ればソルティライチが最も高カロリーです。

もちろん同じ“スポーツ向け”でも設計思想は異なり、アクエリアスは低カロリー寄り、ポカリは電解質やクエン酸とのバランスを重視、ソルティライチは果汁由来の甘みと塩のバランスを重視…といった違いがあります。

とはいえ「体重管理」だけを軸に選ぶなら、より低カロリーの選択肢に軍配が上がります。

毎日の水分補給が主目的なら、水・無糖茶を基本にし、味付き飲料は“たまに”が安全策です。

飲むタイミングと体重管理

太りにくく飲むコツは“タイミング”。

強い発汗がある運動時や屋外作業の最中・直後は、ナトリウム40〜80mg/100ml程度を含む飲料が推奨されますが、普段使いでは必要以上の糖は不要です。

たとえば、軽い散歩や室内作業の日は水や無糖茶を基本にし、長時間のスポーツ時だけソルティライチ(または低糖のスポーツドリンク)を選ぶ。

食事と一緒に飲むときは、食事の糖質量をやや控えるなど“帳尻合わせ”も有効。

寝る前の一気飲みは夜間高血糖や睡眠の質低下につながることがあるので避け、のどの渇きには少量ずつこまめに、がベターです。

ソルティライチは体に悪い?健康リスクの真実

糖質過剰が招く血糖値・肥満リスク

“体に悪い”かは、量と頻度しだい。

糖の多い飲料を日常的に多量摂取すると、肥満や虫歯のリスク上昇が確認されています。

WHOは生涯の虫歯リスクを最小化する観点からも、遊離糖を10%未満、できれば5%未満にと呼びかけています。

500mlのソルティライチで約42gの糖を一気に取れば、理想目標(約25g/日)を大きく超えます。

糖尿病や糖代謝に不安がある人は、運動時など“必要な場面”に限定するか、低糖飲料や経口補水液の少量利用に切り替えるのが安全です。

日常的には水・無糖茶を中心にすると、総糖質量を自然に抑えられます。

塩分過多による血圧やむくみへの影響

塩は体に必要ですが、摂り過ぎは高血圧や脳心血管リスクの上昇要因。

WHOは食塩相当量5g/日未満を推奨し、日本の最新目標量でも成人は男性7.5g未満、女性6.5g未満が目安です。

ソルティライチは100mlで0.11gの食塩相当量なので500mlで約0.55g。単体では大きな量ではありませんが、味噌汁や漬物など塩分の多い食事が重なると、1日の目標を超えやすくなります。

むくみや高血圧を指摘されている人は、飲み方や本数を調整しましょう。特に夏場は“塩分の言い訳”で甘い飲料を増やすと、塩×糖のダブルで過剰になりがちです。

胃腸への刺激や体質による相性

冷たい甘い飲料を一気に飲むと、胃がキリキリしたり下してしまう人がいます。これは浸透圧と冷却刺激の影響。

運動直後や汗を大量にかいた場面ではメリットが勝つ一方、空腹時の一気飲みや就寝前の多量摂取は胃腸に負担となる場合があります。

経口補水液(OS-1)は塩分が高く、病的脱水の補正に向く配合。日常のゴクゴク飲みには不向きです。

体調が悪いときや発熱・下痢時は、指示通りの量を少しずつ。無理に甘い飲料で水分を取ろうとせず、水・薄めた経口補水液をこまめに挟むと安定します。

OS-1の塩分設計は一般飲料より高いことも覚えておきましょう。

避けた方がいい人(糖尿病・高血圧など)

糖尿病、心疾患、高血圧、腎機能低下のある人は、暑さ対策でも“何をどれだけ飲むか”が重要。

労働現場向けの周知資料でも、ナトリウム濃度の基準(40〜80mg/100ml)とともに、こうした基礎疾患のある人の注意喚起がなされています。

主治医から食事制限・水分制限を受けている場合は自己判断で甘い飲料を増やさず、必要時は医療者の指示に沿った経口補水液や量・間隔を調整しましょう。

体重・むくみ・血圧・血糖の記録をつけると、飲み方の微調整に役立ちます。

安全に楽しむための飲み方・適量の目安

1本あたりの栄養素から見る適量

500mlペット1本で約170kcal・糖質約42g・食塩相当量約0.55g。

WHOの“理想目標”である遊離糖25g/日を基準にするなら、1本は多め。

どうしても飲みたい日は“半分(250ml)まで”や“氷で薄めてグラス1杯”など、物理的に量をコントロールするのがおすすめです。

食事やおやつと重なる日はより少なく。汗をほとんどかかない日常では、まず水や無糖茶を選び、味のついた飲料は“ごほうび”感覚で頻度を下げると、長期の体重管理に効きます。

数字で把握して選ぶ。このシンプルな習慣が、太らないコツの近道です。

運動・熱中症対策で飲むときの工夫

運動時や炎天下の作業では、飲料のナトリウムは100mlあたり40〜80mgが目安。

ソルティライチの食塩相当量0.11g/100ml(ナトリウム約43mg相当)はこの範囲に収まります。

ポイントは“こまめに”。一気飲みではなく、20〜30分ごとに少量ずつ補給して体重減少が2%を超えないように。

長時間運動では、水のみだと低ナトリウム血症のリスクがあり、スポーツドリンクが有利ですが、糖の摂り過ぎも避けたいので、必要に応じて水と交互に飲む・薄めるなどで総糖質を抑えましょう。

経口補水液はより高塩分で、病的脱水の補正向きです。

薄めて飲む・原液タイプの活用法

「味は好きだけど糖が気になる」人は、氷と水で1:1〜1:2に薄めて飲むと、口当たりを保ちつつ糖とカロリーを半減〜3分の1にできます。

濃縮ベース(原液)を使えば、甘さと塩味を自分の汗の量や気温に合わせて微調整可能。

製品表示の5倍希釈が基準ですが、室内作業の日は6〜7倍に、炎天下や強い運動日は4〜5倍に…といった調整も現実的です。

まずは小さめのグラスに注ぎ、喉の渇きが落ち着くのを待ってから必要なら少量追加。

薄めるほど“同じ満足感で糖を減らす”ことができます。

飲む頻度・時間帯の注意点

日中は活動量が多く、汗もかきやすい時間帯。必要に応じて上手に活用できますが、夜の遅い時間の甘い飲料は控えめに。

寝る直前の糖は血糖を押し上げ、睡眠の質に影響する場合があります。

また、空腹時の一気飲みは胃腸負担につながることも。

基本は“のどの渇きを感じる前に少しずつ”。屋外での連続作業や運動では、計画的に少量ずつ補給し、体重減少率が2%を超えないよう管理しましょう。

水分は「一気よりこまめに」。甘い飲料は「必要な場面に限る」。この2本柱を守るだけで、体への負担はぐっと減ります。

健康的な代替案と賢い選び方

低糖・無糖のスポーツ飲料や経口補水液

「味付きが欲しいけれど糖は抑えたい」なら、低糖型のスポーツドリンクや、必要時に限った経口補水液の少量利用が有効です。

アクエリアスは100mlあたり18kcal・炭水化物4.6gと比較的低め。

OS-1は糖2.5g/100mlとさらに低い一方、食塩相当量0.292g/100mlと高く、常飲には不向きで“脱水の補正”に特化しています。

日常のベースは水・無糖茶にして、強い発汗時のみスポーツドリンク、発熱や下痢など病的脱水時のみ経口補水液と使い分けると、糖と塩の摂り過ぎを避けやすくなります。

水+塩+レモンで作る手作りドリンク

家で作るなら、水500mlに食塩ひとつまみ(0.1〜0.2%=0.5〜1g/500ml目安)、レモン果汁少量、はちみつや砂糖をティースプーン半分〜1杯程度から。

運動強度や汗の量に応じて“少し甘い”くらいに調整します。

環境省や関連ガイドラインが示すナトリウム基準(100mlあたり40〜80mg)を参考にすれば、塩の入れ過ぎも防げます。

市販の濃縮果汁を使うと簡単ですが、糖が増えやすいので味見しながら控えめに。

冷やし過ぎず、少量ずつこまめに飲むのがポイントです。

食事からのミネラル・水分補給の工夫

夏は“飲み物だけで解決しよう”としがちですが、塩分・カリウム・マグネシウムなどは食事からも十分に取れます。

味噌汁を薄味にして具材を増やす、冷ややっこや梅干しを少量添える、果物や野菜で水分とカリウムを補う、などが現実的。

飲み物の塩と糖に頼らず、食事でベースを整えると、のどが渇いたときも水や無糖茶で満足しやすくなります。

塩分目標(男7.5g未満・女6.5g未満)を意識し、総量の中で“飲み物由来の塩”が増えすぎないよう配慮すると、むくみや血圧管理にもプラスです。

ラベルのチェックポイントと選び方

ボトル裏の「100ml当たり表示」を見て、①エネルギー(kcal)②炭水化物(g)③食塩相当量(g)をチェック。

500mlで何倍になるか暗算して、1本の“コスト”を把握しましょう。

目安として、日常用は“炭水化物5g/100ml以下”を選ぶと糖の摂り過ぎを防ぎやすく、運動時は“食塩相当量0.1〜0.2g/100ml”かを確認。

商品名や広告の“熱中症対策”表示は、ナトリウム40〜80mg/100ml(食塩相当量0.1〜0.2g)を満たす清涼飲料が対象という業界ガイドラインが参考になります。

数字で選べば、迷いはグッと減ります。

100ml当たりの主な飲料の比較(参考表)
飲料エネルギー炭水化物食塩相当量
ソルティライチ34kcal8.4g0.11g
ポカリスエット25kcal6.2g0.12g
アクエリアス18kcal4.6g0.10g
OS-1(経口補水液)10kcal2.5g0.292g

ソルティライチについてまとめ

ソルティライチは「おいしい熱中症対策」としてバランスよく塩分を含む一方、糖はしっかり多め。

500mlで糖質約42gなので、WHOの“理想目標”(遊離糖25g/日)を超えてしまいます。

発汗が多い運動・屋外作業では有用でも、日常使いでの多量摂取は体重増加や虫歯のリスクに。

ポイントは、

①必要な場面に限定
②量は小分け・薄めて
③日常は水・無糖茶ベース
④数字で選ぶ

の4つ。

塩分は1日トータルで管理し、基礎疾患のある人は医療者の指示を優先。

上手に使い分ければ、“体に悪い”どころか、あなたの夏を賢く支えるパートナーになります。

【参考サイト】
ソルティライチ|商品のこと|キリン
ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
アクエリアス | 日本コカ・コーラ株式会社
環境省熱中症予防情報サイト

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