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推挙と推薦の違いとは?意味・使い分け・例文をわかりやすく解説

推挙と推薦の違いとは?意味・使い分け・例文をわかりやすく解説

「推挙」と「推薦」は、どちらも誰かをふさわしい人物としてすすめるときに使える言葉です。

そのため、「委員長に推挙する」と「委員長に推薦する」のどちらが正しいのか、迷った経験がある人もいるのではないでしょうか。

二つの言葉は意味が重なる部分を持っていますが、すすめられる対象と使用場面が異なります。

「推挙」は主に役職や地位に就く人に使い、「推薦」は人だけでなく、本、映画、商品などにも使える言葉です。

この記事では、「推挙」と「推薦」の意味や違いを、比較表と例文を使ってわかりやすく解説します。

会社、学校、日常生活での使い分けに加え、「推奨」「擁立」「自薦」「他薦」との違いも紹介します。

目次

「推挙」と「推薦」の違いを簡単に解説

結論:「推挙」は主に人、「推薦」は人にも物にも使える

「推挙」と「推薦」は、どちらも「ふさわしいものとして人にすすめる」という意味を持つ言葉です。

ただし、すすめる対象と使われる場面に違いがあります。

「推挙」は、ある人を役職、地位、仕事などにふさわしい人物としてすすめるときに使う言葉です。

たとえば、委員長、会長、役員、代表者などを選ぶ場面が当てはまります。

一方の「推薦」は、役職などに人をすすめる場合だけでなく、本、映画、商品、店、サービスなどを人にすすめる場合にも使えます。

辞書でも、「推挙」は官職、地位、仕事などに適した人物としてすすめること、「推薦」は適していると考える人物や事物を他人にすすめることと説明されています。

そのため、両者の違いを簡単にまとめると、次のようになります。

言葉主な対象よく使われる場面
推挙役職、地位、仕事、委員、代表者
推薦人、物、作品、店、サービスなど入試、採用、表彰、商品紹介、作品紹介

役職に就く人をすすめる場合は、どちらの言葉も使えることがあります。

ただし、「推挙」は人事や選任に焦点が当たりやすく、「推薦」は人を含む幅広い対象に使えるという違いがあります。

たとえば、「田中さんを委員長に推挙する」と「田中さんを委員長に推薦する」は、どちらも意味が通じます。

一方で、「この小説を推挙する」という表現は、一般的な文章では不自然に感じられやすいため、「この小説を推薦する」とするのが自然です。

対象・使用場面・ニュアンスを比較表で確認

「推挙」と「推薦」を使い分けるときは、対象だけでなく、その場の雰囲気にも注目するとわかりやすくなります。

比較する点推挙推薦
読み方すいきょすいせん
すすめる対象基本的に人人にも物にも使える
主な目的役職や地位にふさわしい人を選ぶよい人や物を他者に紹介する
使われやすい場面会議、組織、人事、選任学校、仕事、日常会話、商品紹介
言葉の印象改まった印象を与えやすい一般的で幅広く使いやすい
よく組み合わせる言葉委員長、会長、役員、代表候補者、学生、本、商品、映画

「推挙」が必ず堅い場面でしか使えないという決まりはありません。

しかし、実際には委員長などを選ぶ公的な会議や組織の場で使用されています。

消費者委員会の議事録では、委員長候補者について「御推挙いただけますでしょうか」と発言した後、特定の委員を委員長に「推挙させていただきたい」と述べています。

国会の会議録にも、「皆様方の御推挙によりまして、議院運営委員長に選任され」という用例があります。

これらの用例からも、「推挙」は組織の中で役職に就く人を選ぶ場面と相性がよいことがわかります。

「推薦」も人を役職や候補者としてすすめる際に使えますが、それ以外にも「推薦図書」「推薦商品」「推薦作品」のように幅広く使えます。

つまり、「推挙」は「推薦」に近い意味を持ちながら、使用できる対象が人に絞られやすい言葉だと考えると理解しやすいでしょう。

迷ったときに役立つ簡単な使い分け方

どちらを使うべきか迷ったときは、「何をすすめるのか」を確認してください。

本、映画、商品、飲食店、サービスなどをすすめるのであれば、「推薦」を選びます。

「おすすめする」と言い換えられる日常的な場面でも、「推薦」が自然です。

役職や地位に就く人を選び、組織の中で正式に名前を挙げるのであれば、「推挙」を使えます。

次のように考えると、判断しやすくなります。

確認すること選びやすい言葉
すすめる対象が物や作品か推薦
すすめる対象が店やサービスか推薦
入試や採用の候補者をすすめるか推薦
委員長や会長にふさわしい人を選ぶか推挙または推薦
改まった会議で役職候補を出すか推挙
日常会話でよいものを紹介するか推薦

迷ったときに「推薦」を選んだからといって、必ずしも間違いになるわけではありません。

「推薦」は人にも物にも使えるため、使用できる範囲が広いからです。

反対に、「推挙」を選ぶときは、すすめる対象が人であることを確認する必要があります。

「役職に就く人なら推挙、それ以外なら推薦」と覚えておくと、多くの場面で自然に使い分けられます。

「推挙」の意味と正しい使い方

「推挙」の読み方と意味

「推挙」は「すいきょ」と読みます。

国立国語研究所の語誌情報ポータルでは、「推挙」は名詞であり、「推挙する」のように動詞としても使える語に分類されています。

「推挙」の基本的な意味は、ある人を役職、地位、仕事などに適した人物としてすすめることです。

大切なのは、単に「好きな人を紹介する」という意味ではない点です。

その人の経験、能力、実績、人柄などを踏まえ、「この役目を任せるのにふさわしい」と判断して名前を挙げる行為を表します。

「推挙」の「推」には、前に押し出す、ふさわしいものとしてすすめるという意味があります。

「挙」には、取り上げる、選び出すという意味があります。

そのため、「推挙」は多くの人の中から適任者を選び、役職などに就けるようにすすめる言葉として理解できます。

ただし、漢字の意味だけから細かなニュアンスを決めつけるのではなく、実際の辞書の定義や用例をもとに判断することが重要です。

「推挙」は古くから使われている言葉で、「吹挙」と表記されることもあります。

現代の一般的な文章では、「推挙」と書けば問題ありません。

「吹挙」という表記を無理に使う必要はないでしょう。

役職や地位にふさわしい人をすすめる場面で使う

「推挙」が自然に使える代表的な場面は、委員長、会長、役員、代表者などを選ぶときです。

単に候補者の名前を伝えるだけでなく、その人を適任者として認め、選任につながるようにすすめる意味を持ちます。

たとえば、会社の会議で新しい委員長を決めるとします。

その場で「私は佐藤さんを委員長に推挙します」と発言すれば、佐藤さんが委員長にふさわしいと考え、正式な候補として名前を挙げる意味になります。

「佐藤さんを委員長に推薦します」と言っても意味は通じますが、「推挙します」と表現すると、役職への選任を意識した改まった印象が強くなります。

実際に、公的な会議録や国会の記録では、委員長などの役職に関して「推挙」が使われています。

「名誉会員に推挙する」という使い方もあります。

これは、ある人物を名誉会員という地位にふさわしい人として選び、就任させる意味です。

「推挙」は、推薦した時点で必ず選任が決定することを表す言葉ではありません。

候補者としてすすめた後に、投票、互選、審査、承認などが行われる場合もあります。

つまり、「推挙する」は「決定する」と同じではありません。

「ふさわしい人として名前を挙げる段階」を表すこともあれば、組織の規則によっては推挙と同時に選任が進むこともあります。

最終的な扱いは、その会議や組織のルールによって異なります。

「推挙する」「推挙される」を使った例文

「推挙」は、「推挙する」「推挙される」「推挙を受ける」「ご推挙により」といった形で使われます。

自分が誰かをすすめる場合は「推挙する」、ほかの人からすすめられた場合は「推挙される」と表現します。

自然な例文は次のとおりです。

  • 参加者の中から、経験豊富な山田さんを議長に推挙しました。
  • 理事会では、次期会長として佐藤さんを推挙する意見が出ました。
  • 委員の推挙を受け、田中さんが新しい委員長に選ばれました。
  • 皆さまのご推挙により、代表を務めることになりました。
  • 総会では、長年の功績を評価された二人が名誉会員に推挙されました。

「ご推挙」は、相手が自分や別の人をすすめてくれたことを丁寧に表す言い方です。

就任のあいさつでは、「皆さまのご推挙により、会長に就任いたしました」のように使えます。

ただし、日常会話で「このラーメン店をご推挙いただき、ありがとうございます」と言うと、かなり不自然です。

店や料理を紹介してもらった場合は、「ご推薦いただき、ありがとうございます」や「教えていただき、ありがとうございます」が自然です。

「推挙」を使うときは、文の中に役職、地位、仕事などがあるかを確認すると、誤用を防ぎやすくなります。

「推薦」の意味と正しい使い方

「推薦」が持つ二つの意味

「推薦」は「すいせん」と読みます。

主な意味は、大きく二つに分けて考えられます。

一つは、優れた人物や適任者を、ある地位や役目に就けるようにすすめることです。

もう一つは、よいと思う人や物を、ほかの人にすすめることです。

辞書では、人物をある地位に就けるようにすすめる意味と、適していると考える人物や事物を他人にすすめる意味が示されています。

一つ目の意味では、「推挙」と非常によく似ています。

「部長候補として推薦する」「委員長に推薦する」といった使い方です。

二つ目の意味では、「この本を推薦する」「旅行者にこのホテルを推薦する」のように、人以外の対象もすすめられます。

この二つ目の意味があることが、「推挙」との大きな違いです。

「推薦」は幅広い場面で使えるため、学校、会社、公的な制度、日常会話などでよく目にします。

「おすすめ」より改まった言葉ですが、「推挙」ほど役職や選任に限定されません。

そのため、書き言葉でも話し言葉でも比較的使いやすい表現です。

人だけでなく本・商品・サービスにも使える

「推薦」の対象には、人だけでなく、さまざまな物や情報が含まれます。

たとえば、「推薦図書」は、一定の基準や価値判断にもとづいて、適切または優れたものとしてすすめられた本を指します。

映画、音楽、商品、飲食店、宿泊施設、学習教材などについても、「推薦する」と表現できます。

次のような組み合わせは自然です。

対象自然な表現
代表候補として推薦する
学生大学の志願者として推薦する
中学生に推薦したい本
映画家族で見られる映画として推薦する
商品初心者向けの商品を推薦する
観光客に地元の店を推薦する
サービス利用目的に合ったサービスを推薦する

一方、「推挙図書」「推挙商品」「推挙レストラン」という表現は、一般的ではありません。

「推挙」は人を役職や地位にすすめる意味が中心だからです。

なお、日常会話では、「推薦する」よりも「おすすめする」のほうが柔らかく聞こえることがあります。

友人に店を紹介するときは、「この店を推薦するよ」より「この店がおすすめだよ」のほうが自然な場合があります。

「推薦」は、評価の根拠を示しながら、ある程度改まった形ですすめたいときに向いています。

書評、紹介記事、学校の資料、会社の文書などでは使いやすい言葉です。

学校・仕事・日常生活で使える例文

学校では、「推薦」は入学者選抜や表彰候補などに使われます。

文部科学省の大学入学者選抜実施要項でも、「学校推薦型選抜」や「推薦書」という名称が使われています。

学校推薦型選抜は、出身高等学校長の推薦などにもとづいて評価や判定を行う入試方法です。

推薦書には、志願者の学習歴や活動歴を踏まえた評価などが記載されます。

この場合の「推薦」は、生徒が進学先の志願者としてふさわしいと学校側が判断し、その理由を示す行為です。

会社では、採用候補者、昇進候補者、表彰対象者などについて使えます。

日常生活では、本や映画、店などを紹介するときに使えます。

自然な例文は次のとおりです。

  • 担任の先生から、学校推薦型選抜への出願をすすめられました。
  • 部長は、次のプロジェクトリーダーとして鈴木さんを推薦しました。
  • 社内表彰の候補者に、営業部の高橋さんを推薦します。
  • 読書が苦手な人にも読みやすい小説として、この作品を推薦します。
  • 初めて京都を訪れる友人に、駅の近くにある宿を推薦しました。
  • 店員に推薦された商品を比較してから購入しました。

「推薦されたから必ず合格する」「推薦されたから必ず採用される」という意味にはなりません。

推薦は、候補者や対象をふさわしいものとしてすすめる行為です。

その後の審査、選考、評価によって、最終的な結果が決まります。

場面別にわかる「推挙」と「推薦」の使い分け

会社の役員やリーダーを選ぶ場合

会社や団体の中で役員、委員長、会長などを選ぶ場合は、「推挙」と「推薦」のどちらも使えることがあります。

ただし、文が伝える印象には違いがあります。

「佐藤さんを次期委員長に推挙します」と言うと、佐藤さんを役職にふさわしい人物として正式に名前を挙げる印象になります。

「佐藤さんを次期委員長に推薦します」と言う場合も、佐藤さんを適任者としてすすめる意味です。

意味は似ていますが、「推薦」のほうが一般的で、さまざまな組織で使いやすい表現です。

「推挙」は、会議、総会、委員会などの改まった場面で使うと、文脈になじみやすくなります。

使い分けの例は次のとおりです。

場面適した表現
総会で会長候補を正式に出す会長に推挙する
上司に昇進候補者を伝える昇進候補として推薦する
社内の表彰対象者を出す表彰候補として推薦する
委員同士で委員長候補を出す委員長に推挙する
採用担当者に知人を紹介する候補者として推薦する

会社の中で使われる役職名であっても、必ず「推挙」を使わなければならないわけではありません。

社内規程や過去の文書で「推薦」という言葉が使われている場合は、その表記に合わせるのが適切です。

正式な制度名や書類名が決まっているときは、自分の感覚で言葉を置き換えないようにしましょう。

入試・就職・表彰の候補者を選ぶ場合

入試では、一般に「推薦」を使います。

「推薦入試」「学校推薦型選抜」「推薦書」「推薦状」などの言葉が定着しているからです。

現在の大学入学者選抜に関する文部科学省の資料でも、「学校推薦型選抜」という名称が使われています。

そのため、「生徒を大学に推挙する」と表現すると、意味がまったく通じないわけではありませんが、現在の入試制度を説明する言葉としては「推薦する」が自然です。

就職や転職でも、「推薦」を使うのが一般的です。

「採用候補者として推薦する」「取引先から推薦を受ける」「推薦状を提出する」といった形で使います。

一方、社長、会長、理事長などの特定の地位に就けるため、組織内で候補者を正式に挙げる場合には、「推挙」が選択肢に入ります。

表彰では、制度で定められた言葉を確認する必要があります。

「表彰候補者推薦書」と決められている場合は「推薦」を使います。

「名誉会員推挙」と規則に書かれている場合は「推挙」を使います。

言葉の意味だけでなく、制度の正式名称に合わせることが大切です。

「人をすすめる場面だから推挙」と単純に決めるのではなく、入試、採用、表彰などでは実際の制度名や書類名を確認しましょう。

本・映画・商品・飲食店を人にすすめる場合

本、映画、商品、飲食店などを人にすすめる場合は、「推薦」を使います。

「この本を推薦します」「初心者にはこの商品を推薦します」といった表現が自然です。

「推挙」は人を役職や地位にすすめる言葉なので、物や店には基本的に使いません。

たとえば、「旅行者にこの旅館を推挙する」と書くと、意味を推測することはできますが、通常の日本語としては不自然です。

「旅行者にこの旅館を推薦する」または「旅行者にこの旅館をおすすめする」とするのがよいでしょう。

「推薦」と「おすすめ」の違いにも注意が必要です。

「推薦」は、一定の評価や理由にもとづいて、ふさわしいものとして人にすすめる印象があります。

「おすすめ」は、個人的な好みを含めて気軽に紹介するときにも使えます。

次のように選ぶと自然です。

文章の種類使いやすい表現
書評や紹介記事推薦する、おすすめする
公的な選定結果推薦する、選定する
友人との会話おすすめする
商品の比較記事推薦する、おすすめする
役員を選ぶ会議推挙する、推薦する

ブログ記事で商品やサービスを紹介する場合も、「推挙」ではなく「推薦」または「おすすめ」を使います。

ただし、「絶対に推薦できる」「誰にでもおすすめできる」のような強い表現を使うときは、対象や条件を明確にすることが大切です。

人によって目的、予算、好みが異なるため、「どのような人に向いているのか」を示したほうが、読者にとって役立つ説明になります。

「推挙」「推薦」と似た言葉の違い

「推奨」との違い

「推奨」は「すいしょう」と読みます。

辞書では、人を取り持って推薦する意味に加え、優れていることを評価して、その物を人にすすめる意味が示されています。

現代では、「推奨環境」「推奨商品」「使用を推奨する」のように、物、方法、行動、設定などをすすめる場面でよく使われます。

「推薦」と「推奨」は、物をすすめられる点では共通しています。

ただし、「推薦」は特定の人や物を候補として紹介する場合に使いやすい言葉です。

「推奨」は、安全性、効率、品質、使いやすさなどの理由から、ある方法や状態を望ましいものとしてすすめる場合に向いています。

言葉主な使い方
推挙人を役職や地位にすすめる委員長に推挙する
推薦人や物をよいものとしてすすめる候補者を推薦する
推奨方法や物を望ましいものとしてすすめる定期的な更新を推奨する

「この小説を推薦します」は自然です。

「この小説を推奨します」も意味は通じますが、個人が作品を紹介する文章では「推薦」のほうがなじみやすいでしょう。

「安全のため、定期的な点検を推薦します」よりも、「安全のため、定期的な点検を推奨します」のほうが自然です。

人を役職に就ける場合は、「推奨」よりも「推薦」または「推挙」を選びます。

「推輓」「擁立」「自薦・他薦」との違い

「推輓」は「すいばん」と読みます。

人をある地位に就けるため、力を添えてすすめる意味を持つ言葉です。

「推挙」や「推薦」に近いものの、現在の日常会話ではあまり使われません。

文章で使用すると、古風で難しい印象を与えることがあります。

一般の読者に向けた文章では、特別な理由がない限り、「推薦」や「推挙」に置き換えたほうが伝わりやすいでしょう。

「擁立」は「ようりつ」と読み、ある人を支持し、高い地位に就かせようとすることです。

特に、選挙の候補者を組織や政党が立てる場面で使われます。

「候補者として推薦する」は、その人をふさわしい人物としてすすめることです。

「候補者として擁立する」は、その人を実際の候補として立て、組織として支える意味が強くなります。

「自薦」は、自分で自分を推薦することです。

「他薦」は、他人が推薦することです。

「自薦・他薦を問いません」と書かれている場合は、自分で応募しても、ほかの人からすすめられてもよいという意味です。

なお、公的な会議でも、候補者を出す際に「自薦あるいは他薦」という表現が使われています。

それぞれの違いを整理すると、次のようになります。

言葉意味
推挙人を役職や地位にふさわしい人物としてすすめる
推薦人や物を適切または優れたものとしてすすめる
推輓人を地位に就けるために力を添えてすすめる
擁立人を候補者として立て、支持して高い地位に就けようとする
自薦自分で自分を推薦する
他薦他人がその人を推薦する

よくある疑問を解決するQ&A

「推挙」と「推薦」は言い換えられますか?

人を役職や地位にすすめる場面では、言い換えられることがあります。

ただし、「推挙」は役職への選任を意識した表現で、「推薦」はより幅広く使える表現です。

物や作品をすすめる場合は、「推挙」には言い換えないほうが自然です。

「委員長に推挙する」と「委員長に推薦する」はどちらが正しいですか?

どちらも意味は通じます。

会議や委員会で正式な候補者として名前を挙げるなら、「推挙する」がよく合います。

制度や規則で「推薦」と定められている場合は、その表記に従ってください。

「推挙いただきありがとうございます」は正しいですか?

自分を役職などにすすめてもらった場合は使えます。

より丁寧にするなら、「ご推挙いただき、ありがとうございます」と表現できます。

就任後のあいさつでは、「皆さまのご推挙により、委員長を務めることになりました」のように使えます。

本や映画を人にすすめるときに「推挙」は使えますか?

一般的には使いません。

「この本を推薦します」「この映画をおすすめします」とするのが自然です。

入試では「推挙」と「推薦」のどちらを使いますか?

「推薦」を使います。

現在の正式な名称には、「学校推薦型選抜」や「推薦書」などがあります。

「推薦された」と「選ばれた」は同じ意味ですか?

同じではありません。

「推薦された」は、ふさわしい候補としてすすめられた段階を表します。

その後の審査や投票によって、選ばれない場合もあります。

日常会話ではどちらを使うのが自然ですか?

日常会話では、「推薦」または「おすすめ」を使う場面が多いでしょう。

「推挙」は、役職や地位に就く人を選ぶ改まった場面で使うと自然です。

「推挙」と「推薦」の違いまとめ

「推挙」と「推薦」は、どちらも人をふさわしいものとしてすすめる意味を持っています。

最大の違いは、すすめられる対象の広さです。

「推挙」は、主に役職、地位、仕事などにふさわしい人をすすめるときに使います。

「推薦」は、人だけでなく、本、映画、商品、店、サービスなどにも使えます。

役職に就く人をすすめる場合は、両方を使えることがあります。

会議や組織の中で正式に候補者を出す場合は、「推挙」が文脈になじみやすいでしょう。

入試、採用、表彰候補、作品や商品の紹介などでは、「推薦」が自然です。

迷ったときは、すすめる対象を確認してください。

対象が人以外であれば「推薦」、対象が役職に就く人であれば「推挙」も選択肢に入ります。

ただし、制度名、書類名、組織の規則で使う言葉が決まっている場合は、その正式な表記を優先することが大切です。

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