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「貸与」の正しい読み方は「たいよ」|「かしよ」「かすよ」は間違い?意味と使い方も解説

「貸与」の正しい読み方は「たいよ」|「かしよ」「かすよ」は間違い?意味と使い方も解説

求人票や会社の書類で見かける「貸与」という言葉を、どう読めばよいのか迷ったことはありませんか。

「貸す」という漢字が使われているため、「かしよ」や「かすよ」と読みたくなるかもしれません。

しかし、正しい読み方は「たいよ」です。

特に「制服貸与」「パソコン貸与」といった表現は、就職や転職、入社手続きの場面でよく登場します。

読み方だけでなく、返却の必要性や費用の有無も気になるところです。

この記事では、「貸与」の正しい読み方、間違えやすい理由、意味、使い方、貸出や譲渡との違いを分かりやすく解説します。

表記正しい読み方判定
貸与たいよ正しい
制服貸与せいふくたいよ正しい
貸与品たいよひん正しい
かしよかしよ「貸与」の読み方としては誤り
かすよかすよ「貸与」の読み方ではなく、「貸すよ」という会話表現になる
目次

「貸与」の正しい読み方は「たいよ」

「貸与」は「たいよ」と読む

「貸与」の正しい読み方は「たいよ」です。

「貸」を「たい」、「与」を「よ」と読みます。

文化庁が公表している常用漢字表には、「貸」の音読みとして「タイ」が示され、その使用例に「貸借」「貸与」「賃貸」が並んでいます。

このことからも、「貸与」が「たいよ」と読む熟語であることを確認できます。

「たいよ」の「よ」を「よう」と伸ばして、「たいよう」と読まないようにも注意しましょう。

「太陽」は「たいよう」ですが、「貸与」は最後を伸ばさず「たいよ」です。

発音するときは、「太陽」の最後にある「う」を取ると覚えると分かりやすいでしょう。

会話では次のように使います。

「仕事で使うパソコンは会社から貸与されています」

「入社時に制服を貸与します」

「退職日までに貸与品を返却してください」

「貸与」という言葉は、会社の制服やパソコンだけでなく、奨学金、社宅、福祉用具、資料など、さまざまな場面で使用されています。

日本学生支援機構でも、返還が必要な奨学金を「貸与奨学金」と表記しています。

「かしよ」や「かすよ」という読み方は間違い

「貸与」を「かしよ」と読むのは、この熟語の読み方としては正しくありません。

「貸」という漢字には「かす」という訓読みがあるため、「貸し」を見慣れている人ほど「かしよ」と読んでしまうことがあります。

しかし、「貸与」の「貸」は訓読みではなく、音読みの「たい」です。

「かすよ」も「貸与」の読み方ではありません。

ひらがなで「かすよ」と書いた場合は、「この本を貸すよ」のように、動詞の「貸す」に終助詞の「よ」が付いた会話表現として受け取られます。

たとえば、「この制服は会社がかすよ」と話すことはできます。

一方で、書類にある「制服貸与」を「せいふくかすよ」と読むことはできません。

文字を一つずつ自分の知っている読み方に置き換えるのではなく、「貸与」という二字熟語を一つの言葉として覚えることが大切です。

正しい形を声に出して数回読むと、記憶に残りやすくなります。

「貸与、たいよ」

「制服貸与、せいふくたいよ」

「貸与品、たいよひん」

この三つをまとめて覚えておけば、仕事中に書類を読み上げる場面でも迷いにくくなるでしょう。

「貸し与える」と「貸与」の読み方の違い

「貸与」は「たいよ」と読みますが、「貸し与える」は「かしあたえる」と読みます。

どちらにも同じ「貸」と「与」が使われていますが、言葉の組み立て方が異なります。

「貸与」は、「貸」を「たい」、「与」を「よ」と音読みする熟語です。

一方の「貸し与える」は、「貸す」と「与える」という二つの動詞が組み合わさった表現です。

そのため、「貸し」は「かし」、「与える」は「あたえる」と訓読みします。

文化庁の常用漢字表でも、「貸」の訓読みは「かす」、「与」の訓読みは「あたえる」と示されています。

文章の意味は近いものの、使われ方には違いがあります。

「貸与する」は、契約書、社内規程、案内文、行政文書などで使いやすい、やや改まった表現です。

「貸し与える」は、行為の内容をやわらかく説明したいときに使えます。

たとえば、「会社は従業員にパソコンを貸与する」と「会社は従業員にパソコンを貸し与える」は、どちらも意味を理解できます。

ただし、ビジネス文書では「貸与する」のほうが短く、条件や手続きを表す言葉として使いやすいでしょう。

「貸し与える」という読み方に引っ張られて、「貸与」を「かしよ」と読まないことがポイントです。

「制服貸与」は「せいふくたいよ」と読む

求人情報や就業条件で見かける「制服貸与」は、「せいふくたいよ」と読みます。

「せいふくかしよ」や「せいふくかすよ」ではありません。

厚生労働省や都道府県労働局の資料でも、派遣労働者に提供する便宜の一例として「制服の貸与」という表現が使用されています。

「制服貸与」と書かれている場合は、一般的に、会社や勤務先が所有する制服を従業員に使わせる形が想定されています。

滋賀労働局が公開している労務管理講習会の資料では、制服を従業員に買わせた場合には従業員側に所有権が発生し、退職時に会社が返却を求められない可能性があると説明されています。

同資料では、制服を会社の看板として管理する観点から、譲渡と貸与を区別する必要性が示されています。

ただし、「制服貸与」と書いてあるだけで、クリーニング代、紛失時の負担、追加購入費などの条件まで判断することはできません。

求人票や雇用契約書、就業規則に記載された内容を確認しましょう。

貸与される枚数や返却時期も、会社ごとに異なります。

読み方を覚えると同時に、貸与条件を確認する習慣も付けておくと安心です。

「貸与」を読み間違えてしまう理由

「貸す」の印象から「かしよ」と読みやすい

「貸与」を「かしよ」と読み間違える原因として、「貸す」という言葉の印象が強いことが考えられます。

日常生活では、「本を貸す」「お金を貸す」「傘を貸す」のように、「貸」を訓読みで使う機会が多くあります。

また、「貸し出し」「貸し切り」「貸し借り」など、「貸し」と読む言葉も身近です。

そのため、「貸与」を初めて見たときに、反射的に「貸し」と読んでしまっても不思議ではありません。

しかし、漢字には音読みと訓読みがあり、熟語になったときの読み方は日常的な動詞の読み方と同じとは限りません。

「貸与」では、「貸す」の「かす」ではなく、音読みの「たい」を使います。

同じ読み方をする言葉には、「賃貸」「貸借」「貸付」の一部などがあります。

ただし、「貸付」は一般的に「かしつけ」と読むため、「貸」が入っている熟語がすべて「たい」になるわけではありません。

大切なのは、漢字を一文字ずつ推測するのではなく、言葉全体の読み方を確認することです。

「貸与」というまとまりを見たら、「たいよ」とすぐに変換できるように覚えておきましょう。

「制服貸与」を「せいふくかすよ」と読んでしまう理由

「制服貸与」を「せいふくかすよ」と読んでしまう人は、「会社が制服を貸すよ」という会話を頭の中で組み立てている可能性があります。

「貸すよ」は自然な日本語なので、意味だけを考えると違和感が少ないからです。

しかし、「制服貸与」は一つの名詞的な表現です。

「制服を貸すよ」という文章を短くした言葉ではありません。

求人票に「制服貸与あり」と書かれていた場合、「制服を貸す制度があります」という意味になります。

読み方は「せいふくたいよあり」です。

同じように、「パソコン貸与」は「パソコンたいよ」、「携帯電話貸与」は「けいたいでんわたいよ」と読みます。

厚生労働省の貸与品に関する誓約書では、貸与の目的以外に使用しないことや、貸与期間の終了時には速やかに返却することが示されています。

このように、「貸与」は単に「貸すよ」と知らせる言葉ではなく、物品の使用条件や返却を伴う手続きでも使われる言葉です。

意味と読み方をセットで理解すると、会話表現の「貸すよ」と混同しにくくなります。

「賃貸」の「たい」を使えば覚えやすい

「貸与」の読み方を忘れやすい人は、「賃貸」の「たい」を思い出してみましょう。

「賃貸」は一般的に「ちんたい」と読むため、多くの人にとってなじみがあります。

「貸与」の「貸」も同じ「たい」です。

文化庁の常用漢字表でも、「貸」の音読み「タイ」の用例として、「貸借」「貸与」「賃貸」がまとめて掲載されています。

次のように関連付けると覚えやすくなります。

言葉読み方
賃貸ちんたい
貸借たいしゃく
貸与たいよ

「賃貸の『たい』に、与えるの『よ』で、たいよ」と声に出してみましょう。

漢字の意味だけでなく、同じ音読みを使う熟語をまとめて覚える方法です。

ただし、「貸出」は「かしだし」、「貸付」は「かしつけ」と読みます。

「貸」が付く言葉には複数の読み方があるため、どの言葉でも「たい」と読めばよいわけではありません。

「貸与」「賃貸」「貸借」の三つを一つのグループとして覚えるのが安全です。

読み方に迷ったときは、「賃貸住宅の『たい』だった」と思い出せば、正解にたどり着きやすくなります。

読み方を忘れない簡単な語呂合わせ

最も簡単な覚え方は、「太陽から最後の『う』を取る」です。

太陽は「たいよう」と読みます。

そこから最後の「う」を取ると、「たいよ」になります。

ただし、これはあくまで読み方を思い出すための語呂合わせです。

「貸与」と「太陽」の意味には関係がありません。

意味も一緒に覚えたい場合は、「貸して与えて、あとで返す」と覚える方法があります。

物品の貸与では、貸与期間が終わったときや、使用する理由がなくなったときに返却を求める運用が一般的です。

厚生労働省の貸与品に関する誓約書にも、期間終了時や貸与理由がなくなったときには速やかに返却する内容が記載されています。

次の一文を丸ごと覚える方法もおすすめです。

「会社から貸与されたパソコンを返却する」

読み方は、「かいしゃから、たいよされたパソコンを、へんきゃくする」です。

「貸与」と「返却」を一つの場面として覚えれば、意味も思い出しやすくなります。

何度も間違えてしまう場合は、スマートフォンの辞書登録に「たいよ」と「貸与」を登録し、入力するたびに確認する方法も有効です。

「貸与」の意味と正しい使い方

「貸与」は返却を前提に貸すこと

「貸与」は、相手に物や金銭などを貸し与えることを表します。

物品を貸与する場合は、所有権を相手に移すのではなく、一定の目的や期間に限って使用させ、終了後に返却してもらう形が一般的です。

厚生労働省の誓約書では、貸与期間の終了時や貸与理由がなくなったときに、貸与品を速やかに返却することが定められています。

一方で、お金の貸与では、受け取った紙幣そのものを返すのではなく、決められた金額を返還します。

日本学生支援機構の貸与奨学金も返還が必要で、返還誓約書には借用金額や返還方法などが記載されます。

そのため、「貸与されたものは必ず同じ物を返す」と覚えると、お金の貸与には当てはまりません。

物品なら原則としてその物を返却し、金銭なら条件に従って同額を返還すると考えると分かりやすいでしょう。

なお、民法上の「使用貸借」は、物を無償で使用させ、契約終了時に返還する契約です。

ただし、日常やビジネスで使われる「貸与」という言葉が、すべて民法上の使用貸借に当たるとは限りません。

実際の権利や費用負担は、「貸与」という一語ではなく、契約内容や利用規程を確認して判断する必要があります。

「貸与する」と「貸与される」の立場の違い

「貸与する」は、貸す側から見た表現です。

「貸与される」は、借りる側から見た表現です。

たとえば、会社が従業員にパソコンを渡して仕事で使わせる場合、会社は「パソコンを貸与する」立場です。

従業員は「会社からパソコンを貸与される」立場です。

同じ出来事でも、誰を主語にするかによって表現が変わります。

立場表現例
貸す側会社が従業員に制服を貸与する
借りる側従業員が会社から制服を貸与される
借りる側従業員が制服の貸与を受ける

「貸与してもらう」という表現も、日常会話では使用できます。

ただし、社内文書や申請書では、「貸与を受ける」「貸与される」のほうが簡潔です。

「貸与する」と「借用する」の違いも、立場を考えると分かりやすくなります。

会社が資料を渡すなら、「会社が資料を貸与する」です。

資料を受け取る人から見れば、「資料を借用する」となります。

特許庁の機密情報借用書も、資料を受け取る側が借用目的や借用期間を記入する形式になっています。

文章を書く前に、「誰が誰に貸すのか」を整理すれば、自然な表現を選びやすくなります。

制服・パソコン・社用携帯を使った例文

「貸与」は、会社が業務に必要な物を従業員へ渡す場面でよく使われます。

厚生労働省の資料では制服の貸与が扱われ、経済産業省の文書例では退職時に会社から貸与されたパソコンや携帯電話を返却する内容が示されています。

実際の文章では、次のように使えます。

制服の例

「業務で使用する制服は、入社日に会社から貸与されます」

「退職時には、貸与された制服を指定された方法で返却してください」

パソコンの例

「会社は、業務上必要な従業員にノートパソコンを貸与します」

「貸与されたパソコンを私的な目的で使用してはいけません」

社用携帯の例

「営業担当者には、社用携帯電話が貸与されます」

「機種変更の際は、現在使用している貸与品を返却してください」

社員証の例

「社員証は会社の貸与品です」

「紛失した場合は、速やかに上司へ報告してください」

貸与品を受け取るときは、品名や管理番号だけでなく、使用目的、利用期間、返却方法、故障や紛失時の対応も確認しましょう。

パソコンや携帯電話では、保存したデータやアカウントの扱いも重要です。

会社の規程に従い、自己判断で初期化や廃棄をしないよう注意が必要です。

「無償貸与」と書かれていなければ無料とは限らない

「貸与」という言葉だけでは、無料か有料かを断定できません。

民法上の使用貸借は無償の契約ですが、一般に使われる「貸与」という表現には、有償の貸出しが含まれる場合もあります。

厚生労働省の医療機器に関する質疑応答では、有償と無償のどちらの貸出しも「貸与業」の対象として扱われています。

国税庁の社宅に関する案内でも、従業員から家賃を受け取る場合を含めて「社宅の貸与」という表現が使われています。

そのため、「制服貸与」「社宅貸与」「機器貸与」と書かれていても、費用負担がまったくないとは限りません。

無料であることを明確にしたい場合には、「無償貸与」と表記されることがあります。

会社から何かを貸与される場合は、次の点を確認しましょう。

確認する内容具体例
利用料金月額料金や使用料があるか
初期費用保証金や預かり金があるか
管理費用クリーニング代や通信費を誰が負担するか
破損・紛失弁償が必要になる条件
返却返却期限や返送費用
所有権使用後に自分の物になるか

「貸与だから無料だろう」と判断せず、契約書や社内規程を確認することが大切です。

間違えやすい関連表現とよくある疑問

「貸与」「貸出」「貸付」の違い

「貸与」「貸出」「貸付」は、いずれも相手に何かを貸す場面で使われます。

ただし、使われやすい対象や場面には違いがあります。

「貸与」は、物品や資金を一定の条件で相手に使わせることを表す、やや改まった言葉です。

会社の制服やパソコン、行政機関の資料、奨学金などに使われます。

「貸出」は、図書館の本やレンタル用品、機器などを外部へ貸す行為や手続きを表すときによく使われます。

ただし、「貸与」と「貸出」に、すべての場面で通用する厳密な境界があるわけではありません。

厚生労働省の医療機器に関する文書でも、制度名には「貸与業」を用いながら、説明では「貸出し」という表現を使用しています。

「貸付」は、資金を貸す制度や金融取引で多く使われます。

中小企業基盤整備機構の共済契約者貸付では、借入期間や利息、返済方法などが定められています。

言葉よく使われる場面
貸与会社、学校、行政、契約制服貸与、機器貸与、奨学金の貸与
貸出図書館、店舗、施設図書の貸出、機材の貸出
貸付金融、支援制度、不動産資金の貸付、土地の貸付

迷った場合は、勤務先や制度の正式な表記に合わせるのが安全です。

「借用」は借りる側から使う言葉

「借用」は、物や資料などを借りて使用することを表します。

貸す側からは「貸与」、借りる側からは「借用」と表現すると、立場の違いを整理しやすくなります。

たとえば、会社が取引先に資料を渡す場合、会社側は「資料を貸与する」と表現できます。

取引先は「資料を借用する」と表現できます。

特許庁が公開している機密情報借用書では、借用者が借用目的、借用期間、物件名などを記載し、使用終了後に資料や複製物を返却または廃棄する形式になっています。

金銭の場合は、「借用書」や「金銭借用証書」という表現もあります。

国税庁の資料では、会社から資金の貸付けを受ける社員が「金銭借用証書」を提出する事例が示されています。

文章を自然にするには、主語を確認しましょう。

「当社は取引先に試作品を借用します」では、当社が借りる側であることを表します。

「当社は取引先に試作品を貸与します」では、当社が貸す側です。

助詞の使い方によって意味が分かりにくくなることもあるため、「誰から」「誰に」を省略しすぎないことが大切です。

「譲渡」は返却しないため貸与とは異なる

「譲渡」は、資産や権利を他人へ移すことを表します。

国税庁は、資産の譲渡について、資産の所有権を他人へ移転することと説明しています。

貸与では、通常、貸した側に所有権が残ります。

借りた人は、決められた条件の範囲で使用し、期間が終われば返却します。

譲渡では、所有権が相手に移るため、原則として元の所有者へ返却する関係ではなくなります。

制服を例にすると、違いが分かりやすいでしょう。

会社が所有する制服を従業員に使わせ、退職時に返却してもらうなら貸与です。

制服を従業員へ渡し、従業員の所有物にするなら譲渡です。

滋賀労働局の資料でも、従業員に制服の所有権が発生すると、会社が退職時に返却を求められない可能性があると説明されています。

なお、「無償譲渡」は無料で所有権を渡すことです。

「無償貸与」は無料で使用させるものの、所有権を渡すとは限りません。

どちらにも「無償」という言葉が付きますが、返却の有無と所有権が大きく異なります。

職場で読み方を間違えたときの自然な対応

職場で「貸与」を読み間違えても、必要以上に気にすることはありません。

間違いに気付いた時点で、短く言い直せば十分です。

たとえば、書類を読み上げている途中なら、次のように対応できます。

「失礼しました、制服たいよです」

「貸与は、たいよですね」

「読み方を間違えましたので訂正します」

長い言い訳をすると、かえって間違いが強く印象に残る場合があります。

一度訂正したら、そのまま内容の説明を続けましょう。

間違いを指摘されたときも、「ありがとうございます」と受け止めれば、気まずい空気になりにくくなります。

また、自分は「たいよ」と読んだのに、「かしよではないか」と言われる場合もあるでしょう。

そのときは感情的に反論せず、「文化庁の常用漢字表では、貸与は『たいよ』とされています」と落ち着いて伝える方法があります。

会議中に議論を続ける必要がなければ、あとで辞書や公的資料を一緒に確認する方法もあります。

正しさを競うのではなく、書類の内容を正確に共有することを優先しましょう。

相手の読み間違いを角が立たないように伝える方法

相手が「貸与」を「かしよ」と読んでいた場合は、言葉そのものではなく、情報を補う形で伝えると角が立ちにくくなります。

「それは『たいよ』と読む言葉ですね」

「私も以前迷ったのですが、『たいよ』と読むそうです」

「書類では『せいふくたいよ』と読むのが正式ですね」

このような伝え方なら、相手の知識を否定する印象を抑えられます。

人前で強く訂正する必要がない場合は、会議や接客が終わったあとに伝える方法もあります。

上司や取引先の間違いを指摘するときは、断定的な言い方を避け、「念のため確認したところ」と前置きすると自然です。

ただし、自分の記憶だけを根拠に指摘するのは避けましょう。

文化庁の常用漢字表では、「貸」の音読み「タイ」の用例として「貸与」が掲載され、「与」の音読みは「ヨ」とされています。

根拠を確認してから伝えれば、相手を不必要に混乱させずに済みます。

相手がすぐに受け入れなかったとしても、その場で勝ち負けを決める必要はありません。

「確認できる資料を共有します」と伝え、落ち着いて対応しましょう。

「貸与」の正しい読み方まとめ

「貸与」の正しい読み方は「たいよ」です。

「かしよ」や「かすよ」は、「貸与」という熟語の読み方としては正しくありません。

「貸」は「たい」、「与」は「よ」と読みます。

「賃貸の『たい』に、与えるの『よ』」と覚えると、読み方を思い出しやすくなります。

物品の貸与では、一般的に所有権を貸す側に残したまま使用させ、期間終了後に返却してもらいます。

ただし、金銭の貸与では、受け取った紙幣ではなく、定められた金額を返還します。

また、「貸与」という言葉だけでは、無料か有料かを判断できません。

制服、パソコン、社宅などを貸与されるときは、料金、利用目的、返却時期、破損や紛失時の負担を確認しましょう。

「貸与する」は貸す側、「貸与される」「借用する」は借りる側から見た表現です。

「譲渡」は所有権を相手に移すため、返却を前提とする貸与とは異なります。

まずは、「貸与は、たいよ」と一つの言葉として覚えておけば、仕事や日常生活で迷いにくくなるでしょう。

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