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「箇所」と「個所」の違いは?正しい使い分けを例文付きでわかりやすく解説

「箇所」と「個所」の違いは?正しい使い分けを例文付きでわかりやすく解説

文章を書いていると、「修正箇所」と「修正個所」のどちらが正しいのか迷うことがあります。

さらに、「3箇所」「3か所」「3ヶ所」まで並ぶと、何を選べばよいのか分からなくなる人も多いでしょう。

これらは読み方が同じでも、文書の種類や数字の書き方によって適した表記が変わります。

この記事では、文化庁の常用漢字表と「公用文作成の考え方」を基に、「箇所」と「個所」の違いを分かりやすく整理しました。

公用文、ビジネスメール、報告書、ブログでの使い方や、すぐに使える例文も紹介します。

先に結論を押さえると、数字がなければ「箇所」、横書きの算用数字に続けるなら「3か所」と書くのが基本です。

表記に迷う時間を減らし、読み手に伝わりやすい文章を作るために、順番に確認していきましょう。

目次

「箇所」と「個所」の違いを先に結論から解説

「箇所」と「個所」の意味は基本的に同じ

「箇所」と「個所」は、どちらも「ある場所」や「物事の一部分」を表す言葉です。

たとえば、「故障している箇所」「文章を修正する箇所」のように使います。

漢字ペディアでは、「箇所」を「そのものが存在する所、場所」と説明したうえで、「個所とも書く」と示しています。

「個所」の項目でも、「箇所とも書く」とされているため、二つの表記によって指している内容が大きく変わるわけではありません。

したがって、「箇所は広い場所を表し、個所は狭い場所を表す」といった明確な使い分けがあるわけではありません。

「治療する箇所」と「治療する個所」、「修正箇所」と「修正個所」は、基本的に同じ内容を表しています。

ただし、意味が同じだからといって、文書の中で自由に混ぜてよいわけではありません。

現在の公的な表記基準や一般的な文書の読みやすさを考えると、通常は「箇所」を選ぶのが分かりやすい書き方です。

意味の違いを探すよりも、「どの文書で、どの表記を使うべきか」を考えることが大切です。

現在は「箇所」を使うのが基本

現在の常用漢字表には「箇」が収められており、使用例として「箇条」と「箇所」が示されています。

常用漢字表は、法令、公用文書、新聞、雑誌など、一般の社会生活で現代の日本語を書き表すときの漢字使用の目安です。

そのため、特別な社内ルールや指定がなければ、「個所」よりも「箇所」を選ぶと、公的な目安に沿った表記になります。

たとえば、次のように書きます。

「資料の修正箇所をご確認ください。」

「工事が必要な箇所を調査しました。」

「文章中の重要箇所に線を引いてください。」

これらを「修正個所」「重要個所」と書いても意味は伝わります。

しかし、表記を一つに決める必要があるなら、「箇所」に統一するのが無難です。

ただし、数字の直後では事情が少し異なります。

横書きの公用文で算用数字を使う場合は、「3箇所」ではなく「3か所」と書くことが示されています。

つまり、単独の言葉として使うなら「箇所」、算用数字の後に置くなら「3か所」と考えると整理しやすくなります。

「個所」を見かける理由

「個所」は、意味が通じない誤字ではありません。

漢字ペディアでも、「箇所」の別表記として「個所」が掲載されています。

また、「箇」と「個」は、どちらも物を数えるときに使われる性質を持っています。

漢字ペディアでは、「箇」を物を数えるために使う漢字と説明し、「個」を一つ、ひとり、または物を数える語と説明しています。

このように漢字の働きが近いため、「個所」という表記も理解されてきました。

さらに、漢字の使い方に関する基準は、時代によって見直されています。

現在の常用漢字表は2010年に告示され、公用文における漢字使用も、その表に基づくことが内閣訓令で示されました。

古い契約書、過去の報告書、以前に作られた社内資料などでは、その文書が作成された当時の表記方針が残っていることがあります。

実際に、同じ組織が公開している過去の技術資料の中でも「個所」が使われている例があります。

古い文書で「個所」を見つけても、すぐに誤字と決めつける必要はありません。

ただし、新しく文書を作る場合は、現在の基準や所属先の表記ルールに合わせて「箇所」へ統一するとよいでしょう。

迷ったときの使い分け早見表

迷ったときは、次の表を基準にすると簡単です。

使用する場面おすすめの表記使用例
場所や一部分を表す箇所修正箇所、危険箇所
横書きで算用数字を使うか所3か所、10か所
概数を漢字で表す箇所数箇所、数十箇所
疑問の数を表す箇所何箇所
縦書きで漢数字を使う箇所三箇所
過去の文書をそのまま引用する原文どおり個所、カ所など
社内ルールが決まっている指定に従う各社の基準による

横書きの公用文では、算用数字に続けて「3か所」と書きます。

概数では「数箇所」、疑問を表す場合は「何箇所」、縦書きでは「三箇所」とすることが文化庁の資料に示されています。

一般的なビジネス文書でも、この考え方を取り入れると表記を整理しやすくなります。

ただし、民間企業や個人の文章に対して、公用文の基準がそのまま強制されるわけではありません。

会社、学校、出版社、Webメディアなどに独自のルールがある場合は、そのルールを優先します。

大切なのは、一つの文書の中で「3か所」「3箇所」「3ヶ所」が混在しないようにすることです。

なぜ「個所」ではなく「箇所」と書くのか

「箇」と「個」が持つ意味の違い

「箇」と「個」は似ていますが、まったく同じ漢字ではありません。

「箇」は、物を数えるときに使う漢字です。

漢字ペディアでは、「物を数えるのに用いる語」「物事を一つ一つ指す語」と説明されています。

一方の「個」には、「一つ」「一人」という意味があります。

「個人」「個室」「個別」「個数」といった言葉を見ると、独立した一つのものを表す性質が分かります。

ただし、二つの漢字はどちらも物を数える働きを持っているため、使われ方が重なる部分があります。

「1個」の「個」は、身近な助数詞です。

りんご1個、箱2個、部品3個のように、独立した物を数えるときに使います。

一方、「箇」は「箇所」「箇条」など、特定の熟語や数え方の中で使われます。

この違いを単純にまとめると、「個」は独立した物や人を表す言葉で使われることが多く、「箇」は数える働きを持つ漢字として「箇所」などに使われると考えられます。

ただし、「箇所」と「個所」の意味を漢字一字ずつに分けて、厳密に別物として扱う必要はありません。

実際の文章では、常用漢字表に示されている熟語の形を基準にして「箇所」と書くのが分かりやすい方法です。

常用漢字表で示されている表記

現在の常用漢字表では、「箇」の音読みとして「カ」が示され、用例には「箇条」と「箇所」が掲載されています。

一方、「個」の主な音読みは「コ」で、常用漢字表の例には「個人」「別個」などが使われます。

そのため、公的な漢字使用の目安に沿うなら、「かしょ」は「箇所」と書くのが基本です。

常用漢字表は、使ってよい漢字と使ってはいけない漢字をすべて決めるための禁止表ではありません。

文化庁の資料では、一般の社会生活で現代の日本語を書き表す場合の漢字使用の目安として位置付けられています。

そのため、「個所」と書いた瞬間に文章全体が誤りになるわけではありません。

それでも、履歴書、報告書、議事録、申請書など、一定の形式が求められる文章では、一般的な目安に合わせた方が読み手を迷わせません。

「箇所」と「個所」のどちらかを選べる状況なら、「箇所」を選ぶ理由は、意味の優劣ではなく、現在の表記基準に合わせやすいからです。

昔の文書で「個所」が使われている背景

過去の文書に「個所」が多く残っているのは、文書が作られた時代や組織ごとに、採用していた表記が異なるためです。

常用漢字表や公用文の書き方は、社会で使われる日本語の変化に合わせて見直されてきました。

現在の常用漢字表は2010年11月に内閣告示され、それに伴って1981年の内閣訓令は廃止されました。

さらに、2022年には文化審議会が「公用文作成の考え方」を示し、内閣官房長官から各国務大臣に周知されました。

つまり、公的な文章の書き方も、ずっと同じだったわけではありません。

古い紙の文書を電子化した資料や、過去の文章を引き継いだ社内規程では、作成当時の「個所」がそのまま残ることがあります。

また、文書を作る組織が独自の用字用語集を持っている場合、国の公用文とは異なる表記が採用されることもあります。

過去の文章を引用するときは、勝手に「個所」を「箇所」へ直すと、原文と異なる内容になってしまいます。

原文をそのまま示す必要がある引用では、古い表記を維持するのが基本です。

一方、古い資料を参考にして新しい文章を作り直す場合は、現在のルールに合わせて表記を整えると読みやすくなります。

「箇所」「か所」「カ所」「ヶ所」「ヵ所」の使い分け

場所や文章の一部分を示すなら「箇所」

数字を付けずに、場所や物事の一部分を表す場合は「箇所」が自然です。

たとえば、「危険箇所」「故障箇所」「修正箇所」「該当箇所」のように使います。

「箇所」は、地図上の地点だけを表す言葉ではありません。

建物の壊れた部分、体の痛む部分、文章の直す部分、機械の故障している部分などにも使えます。

漢字ペディアでも、「箇所」は物が存在する所や場所を表す言葉とされています。

具体的には、次のような文章が考えられます。

「道路の危険箇所を点検しました。」

「資料の修正箇所を赤字で示しました。」

「壁の破損箇所を撮影してください。」

「契約書の該当箇所をご確認ください。」

「体に痛む箇所がある場合は、無理をしないでください。」

これらの「箇所」は、実際の場所だけでなく、全体の中から取り出した一部分を指しています。

「部分」に置き換えられる場合もありますが、「箇所」の方が位置や対象を具体的に示す印象があります。

一つの場所なのか複数の場所なのかを特に示す必要がなければ、数字を付けずに「箇所」と書けば十分です。

数字を伴う場合は「3か所」が分かりやすい

横書きの文章で算用数字を使う場合は、「3か所」「10か所」のように書くと分かりやすくなります。

文化庁の「公用文作成の考え方」では、算用数字を使う横書きについて、「3か所」「7か月」のように平仮名を使うことが示されています。

したがって、公用文の基準に合わせる場合は、次のように書きます。

「市内3か所に案内板を設置します。」

「資料の5か所を修正しました。」

「会場には受付が2か所あります。」

「10か所の施設を順番に訪問します。」

「3箇所」という表記も意味は理解できますが、横書きで算用数字を使用する公用文の形とは異なります。

数字を見やすくするために算用数字を選んだのに、直後だけ画数の多い「箇」を置くと、文章が少し重く見えることもあります。

「3か所」は、数字と助数詞の境目が分かりやすく、スマートフォンの小さな画面でも読み取りやすい表記です。

ビジネスメール、Web記事、案内文、マニュアルなどでも、横書きなら「3か所」に統一すると整理しやすいでしょう。

「何箇所」「数箇所」はどう書く?

具体的な算用数字を使わない場合は、「何箇所」「数箇所」と書けます。

文化庁の資料では、概数を漢数字で示す場合に「数箇所」「数十箇所」と書き、疑問を表す場合には「何箇所」と書くことが示されています。

そのため、次の表記が公用文の考え方に沿っています。

「修正する場所は何箇所ありますか。」

「建物内の数箇所を点検しました。」

「市内の数十箇所で調査を行いました。」

一方、「何か所」「数か所」という書き方も、一般の文章では目にします。

日本新聞協会が公開している用語集では、助数詞として使う場合に「数カ所」「数か所」「三カ所」「三か所」といった仮名書きが示されています。

このことからも、すべての文章分野で表記が完全に一つに決まっているわけではないことが分かります。

公用文の形式に合わせるなら「何箇所」「数箇所」とします。

一般向けの記事で平仮名に統一したい場合は、「何か所」「数か所」を採用する方法もあります。

どちらを選ぶ場合でも、同じ文書の中で表記を統一することが重要です。

「カ所」「ヶ所」「ヵ所」は間違いなのか

「カ所」「ヶ所」「ヵ所」を、すべて誤字と決めつけることはできません。

実際に、文化庁の資料でも「3ヶ所」「7カ月」といった書き方が一般の社会生活で使われていることに触れています。

ただし、公用文ではこれらを採用せず、横書きの算用数字には「3か所」「7か月」と書くことが示されています。

また、日本新聞協会の用語集では、助数詞の場合に「数カ所」「数か所」「三カ所」「三か所」という表記が示されています。

このように、「カ所」が採用される文章分野もあります。

「ヶ所」は看板、広告、商品案内などでも見かけますが、読み方は「けしょ」ではなく「かしょ」です。

「ヵ所」も同じく「かしょ」と読みます。

ただし、「ヶ」と「ヵ」は文字の形が似ており、入力環境によっては表記の揺れが起こりやすくなります。

正式な報告書や多くの人が読むWeb記事では、「3か所」に統一した方が迷いが少なくなります。

施設名、駅名、地名、商品名などの固有名詞に「ヶ」が含まれている場合は、一般的な表記ルールよりも正式名称を優先してください。

公用文・ビジネス文書・ブログでの正しい表記

公用文で使う表記

国や行政機関が作成する公用文では、常用漢字表と「公用文作成の考え方」が重要な基準になります。

2010年の内閣訓令では、公用文の漢字使用を常用漢字表の本表と付表によるものとしています。

2022年の「公用文作成の考え方」では、数字との組み合わせについて、次の形が示されています。

条件表記
横書きで算用数字を使う3か所
縦書きで漢数字を使う三箇所
概数を表す数箇所
数十程度を表す数十箇所
疑問を表す何箇所

したがって、横書きの申請書や行政資料では、「市内3か所」「修正箇所」「数箇所」のように使い分けます。

注意したいのは、いつでも「か所」にすればよいわけではない点です。

「修正か所」「危険か所」のように数字がない場合は、通常「修正箇所」「危険箇所」と書きます。

「3箇所」は意味として理解できますが、横書きで算用数字を用いる公用文の基準に合わせるなら「3か所」です。

公的機関へ提出する文書では、提出先が配布している記入例や作成要領も確認してください。

指定された書き方がある場合は、その指定が優先されます。

ビジネスメールや報告書で使う表記

民間企業のビジネス文書に、公用文の表記がそのまま義務付けられているわけではありません。

ただし、社内ルールがない場合は、公用文の考え方を参考にすると統一しやすくなります。

一般的には、数字がなければ「箇所」、算用数字の直後なら「か所」とする方法が分かりやすいでしょう。

たとえば、次のように書けます。

「添付資料の修正箇所をご確認ください。」

「修正が必要な箇所を黄色で示しています。」

「入力内容に誤りが3か所ありました。」

「倉庫内の5か所で温度を測定しました。」

「数箇所に汚れが確認されました。」

社内に用字用語集や文章作成マニュアルがある場合は、先にその内容を確認します。

過去の文書がすべて「3箇所」に統一されている会社で、自分だけ「3か所」と書くと、文書全体の形式が崩れることがあります。

取引先から受け取った文章を修正するときも、意味に影響しない表記まで無断で変更しない方が安全です。

正しさだけにこだわるのではなく、会社のルール、文書の目的、読み手の慣れを考えて選びましょう。

Web記事やブログで読みやすい表記

Web記事やブログでは、読者が画面を素早く読み進められる表記が向いています。

横書きが基本になるため、具体的な数を示すなら「3か所」「5か所」が読みやすいでしょう。

数字を使わない場合は、「おすすめ箇所」よりも「おすすめスポット」、「注意箇所」よりも「注意する場所」と言い換えた方が自然になることもあります。

文章は、正しい漢字を使うだけで読みやすくなるわけではありません。

同じ言葉が何度も続く場合は、「場所」「部分」「ポイント」「該当部分」などへ適度に言い換えると、単調さを防げます。

ただし、検索する人が知りたい言葉について説明する記事では、最初の段階で「箇所」と「個所」を明確に示す必要があります。

表記を不自然に繰り返すのではなく、読者の疑問に答える場所で必要な言葉を使いましょう。

また、記事内で「3か所」「3ヶ所」「三カ所」が混在すると、編集されていない印象を与えます。

公開前に文書内検索を行い、「箇所」「個所」「か所」「カ所」「ヶ所」「ヵ所」を確認すると、表記の揺れを見つけやすくなります。

文書内で表記を統一するポイント

表記を統一するときは、最初に基準を決めます。

おすすめは、次のような簡単なルールです。

条件採用する表記
数字を付けない箇所
算用数字を付ける3か所
概数を表す数箇所
疑問を表す何箇所
固有名詞正式名称どおり
引用文原文どおり

一人で書く短いメールなら、書きながら表記をそろえることもできます。

複数人で作る報告書や大規模なWebサイトでは、あらかじめルールを共有した方が確実です。

たとえば、「数字の後は平仮名の『か所』とする」と編集ルールに記載しておけば、担当者による違いを減らせます。

過去の記事を再利用するときは、古い表記が混ざりやすいため注意が必要です。

「3ヶ所」を「3か所」に直した後で、「5カ所」が残っていることもあります。

検索と置換を使う場合は、固有名詞や引用文まで一括で変更しないようにしてください。

表記の統一は、どの形が絶対に優れているかを決める作業ではありません。

読み手が途中で引っかからないように、同じ役割の言葉を同じ形で示す作業です。

例文とよくある疑問で使い方を確認

「修正箇所」「危険箇所」などの例文

「箇所」は、場所、物の一部分、文章の一部分などを示すときに使えます。

使用場面ごとの例文を見てみましょう。

文章や資料で使う例

「修正箇所を赤字で記載しました。」

「契約書の該当箇所をご確認ください。」

「重要な箇所に付箋を貼ってください。」

「引用箇所の出典を明記しました。」

建物や設備で使う例

「破損箇所を写真に収めました。」

「故障箇所を特定してから修理します。」

「雨漏りしている箇所を調査しました。」

「危険箇所には立ち入らないでください。」

体について使う例

「痛みのある箇所を医師に伝えてください。」

「けがをした箇所を水で洗いました。」

「赤くなっている箇所には触れないでください。」

数字と一緒に使う例

「誤字が3か所見つかりました。」

「会場内に受付を2か所設置します。」

「数箇所を追加で点検しました。」

基本は、数字がない場合は「箇所」、横書きの算用数字の後では「か所」です。

「一箇所」と「1か所」はどちらがよい?

「一箇所」と「1か所」は、どちらも一つの場所を表します。

違いは主に、漢数字を使うか、算用数字を使うかです。

文化庁の資料では、横書きで算用数字を使う場合は「3か所」、縦書きで漢数字を使う場合は「三箇所」とする考え方が示されています。

この考え方を一に当てはめると、横書きでは「1か所」、縦書きや漢数字で統一した文章では「一箇所」となります。

たとえば、Webページや横書きの報告書なら、次の表記が読みやすいでしょう。

「修正点は1か所です。」

「入口を1か所にまとめます。」

一方、小説、縦書きの案内状、漢数字を基本とする文章では、次の形が考えられます。

「直すべきところは一箇所だけだった。」

横書きであっても、慣用句のような表現や、文章全体を漢数字で統一している場合には「一箇所」を使うことがあります。

重要なのは、「一箇所」と「2か所」のように、理由なく漢数字と算用数字を混在させないことです。

横書きの実用文なら「1か所」を選ぶと、ほかの数字とも合わせやすくなります。

「複数箇所」と「複数の箇所」の違い

「複数箇所」と「複数の箇所」は、どちらも二つ以上の場所や部分を表します。

意味に大きな差はありません。

ただし、文章の読みやすさには少し違いがあります。

「複数箇所」は短くまとまるため、表、報告書、作業指示、項目名などに向いています。

「複数の箇所」は、言葉のつながりが分かりやすく、説明文や一般向けの記事に向いています。

たとえば、次の文章を比べてみてください。

「配管の複数箇所から水漏れが確認されました。」

「配管の複数の箇所から水漏れが確認されました。」

どちらも内容は伝わりますが、後者の方が少しゆっくり読める表現です。

一方、表の項目名で「複数の箇所における不具合の発生状況」と書くと長くなります。

その場合は、「複数箇所の不具合」と短くした方が見やすくなります。

なお、公用文の資料に明示されているのは「数箇所」「数十箇所」「何箇所」などです。

迷った場合は、文章中では「複数の箇所」、表や短い説明では「複数箇所」と使い分けると自然です。

よくある疑問をまとめて解決

「個所」は誤字ですか?

意味が伝わらない誤字ではありません。

漢字ペディアでも「箇所」の別表記として示されています。

ただし、現在の常用漢字表の用例は「箇所」なので、新しく作る一般的な文書では「箇所」が無難です。

「3箇所」は間違いですか?

一般の文章で意味が通じないわけではありません。

ただし、横書きの公用文で算用数字を使う場合は「3か所」とすることが示されています。

「3ヶ所」は使ってはいけませんか?

一般の文章で使われることはあります。

ただし、公用文の基準では採用せず、「3か所」とします。

正式な文書や表記ルールのないWeb記事では、「3か所」にすると整えやすいでしょう。

「何か所」と「何箇所」はどちらですか?

公用文の考え方に合わせるなら「何箇所」です。

一般向けの記事で「か所」に統一する方針なら、「何か所」とする方法もあります。

「一ヶ所」と「一箇所」はどちらですか?

漢数字を使う正式な表記としては「一箇所」が分かりやすい形です。

横書きで算用数字を使うなら「1か所」とします。

文書内に違う表記が混ざっていたらどうしますか?

固有名詞と引用文を除き、文書の目的に合う表記へ統一します。

社内規程や編集方針がある場合は、そのルールを優先してください。

「箇所」と「個所」の違いまとめ

「箇所」と「個所」は、どちらも場所や物事の一部分を表し、意味に大きな違いはありません。

漢字ペディアでも、互いに別表記として示されています。

ただし、現在の常用漢字表には「箇所」が用例として掲載されているため、特別な指定がなければ「箇所」を使うのが基本です。

横書きで具体的な算用数字を付ける場合は、「3か所」「10か所」と書くと、公用文の考え方に沿った表記になります。

概数では「数箇所」、疑問を表す場合は「何箇所」、縦書きで漢数字を使う場合は「三箇所」です。

「カ所」「ヶ所」「ヵ所」は一般の文章で見かけますが、正式な文書で迷ったら「箇所」と「か所」に整理すると分かりやすくなります。

最も大切なのは、一つの文書の中で表記を統一することです。

数字がなければ「箇所」、横書きの算用数字の後なら「か所」と覚えておけば、多くの場面で迷わずに書けます。

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