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揚げ物を新聞紙に置いても大丈夫?衛生面など安全性と油切りの正解を解説

揚げたてを新聞紙に置いても大丈夫?衛生面など安全性と油切りの正解を解説

揚げ物をしたあと、手近にある新聞紙へそのまま置いていいのか、ふと迷うことがあります。

昔から普通にやってきたという声がある一方で、インクや衛生面が気になって、なんとなくためらう人も少なくありません。

実はこの疑問は、単なる気分の問題ではなく、食品に直接ふれる紙の考え方、揚げたての高温と油分、そして後片づけの安全まで関わるテーマです。

この記事では、一次情報をもとに、新聞紙をどこまで使ってよいのか、代わりに何を選ぶと安心なのかを、むずかしい言葉をできるだけ使わずに整理しました。

読んだあとに、自分の家ならどうするかをすぐ決められるよう、結論からわかりやすくお伝えします。

目次

まずは結論!揚げ物と新聞紙について

揚げ物を新聞紙に直置きしても大丈夫なのか

昔ながらのやり方として、揚げたての料理を新聞紙にのせる光景は今でも見かけますが、今の基準で考えるなら、直接ふれさせる使い方は積極的にはおすすめしにくい方法です。

厚生労働省は、再生紙の原料になる古紙の多くが食品に直接ふれる用途以外で使われてきたもので、流通や回収の過程でさまざまな化学物質が付着、混入するおそれがあると示しています。

また、紙製の食品包装に関する自主基準では、食品に直接ふれる紙製容器包装の印刷インキは、食品に直接ふれない外面で使う考え方が前提になっています。

印刷インキ業界のQ&Aでも、インキが直接食品にふれると、剥落や移行によって食品を汚染する可能性があるため、直接接触しない設計にするよう求めています。

つまり、新聞紙がすぐに危険だと言い切るよりも、食品に直接のせるための紙ではない以上、わざわざ直置きを選ぶ理由が少ないと考えるのが現実的です。

家庭で迷ったときは、新聞紙はあくまで受け皿の下敷きにとどめ、料理が直接ふれる面にはキッチンペーパーや網を使う形にしておくと判断しやすくなります。

昔から使われてきたのに今は慎重に考えたい理由

新聞紙が台所で重宝されてきた背景には、家にあるものですぐ使えることや、汚れたらそのまま処分しやすいことがありますが、使いやすさと食品接触の適性は同じではありません。

今の食品接触材料の考え方では、その素材がどんな用途を想定して作られ、どの面が食品にふれるのかまで分けて安全性を確認するのが基本です。

厚生労働省の再生紙ガイドラインも、食品に直接ふれる用途で使うなら、原料由来の汚染物質が食品に移行しないよう十分な配慮が必要だと明記しています。

さらに、ドイツ連邦リスク評価研究所は、印刷された新聞が再生紙原料の一つであり、従来型の新聞インキの多くは鉱物油を含むと説明しています。

こうした情報がそろっている今は、昔からの習慣だけで判断するより、食品に直接ふれるかどうかを基準に使い分けたほうが納得しやすい時代です。

懐かしい家事の知恵として残すなら、料理そのものを置く道具ではなく、片づけを楽にする補助として使うくらいがちょうどよい落としどころです。

家庭で失敗しにくい結論は「直接触れさせない」

いちばん失敗しにくい考え方は、新聞紙を使うとしても食べものには直接ふれさせず、油や汚れを受ける下の層だけに使うことです。

キッチンペーパーは、メーカーが揚げ物や天ぷらの油切り用途を明示している製品が多く、油分と水分の吸収を前提に作られています。

そのため、新聞紙を敷くなら一番下だけにして、その上にキッチンペーパーを重ね、料理は上側の食品用ペーパーにのせる方法が現実的です。

もっと安心感を優先するなら、最初からバットと網を使い、必要に応じて上にキッチンペーパーを一枚だけ重ねるほうがシンプルです。

揚げたてをそのまま食卓に出したい場面でも、新聞紙の上に盛りつけるより、皿や食品用の敷き紙を選ぶほうが迷いがありません。

結局のところ、家庭で大事なのは、使えるかどうかを無理に白黒で決めることではなく、直接接触を避ける方向に寄せることです。

揚げ物を新聞紙はなぜ気になる?

不安に感じやすいのはインクと衛生面

新聞紙が気になる理由は、見た目の汚れだけではなく、印刷面が食品に直接ふれることそのものに不安が残るからです。

印刷インキ業界は、食品に直接接触する用途では、インキが剥がれたり移行したりして食品を汚染する可能性があるため、直接ふれない設計を要請しています。

紙製容器包装の自主基準でも、食品に直接ふれる紙製包装の印刷インキは外面、つまり食品に直接ふれない側で使う考え方になっています。

厚生労働省の再生紙ガイドラインも、食品に直接接触しない用途で使われてきた古紙には、さまざまな化学物質が付着、混入するおそれがあるとしています。

このため、心配の中心は、手で触ると黒くつくかどうかだけではなく、食品用に管理された紙ではない点にあります。

特に油分の多い料理は紙にふれる面積も大きくなりやすいので、少し気になるなら最初から直置きを避けるほうが気持ちよく食べられます。

熱い揚げ物を置くときに意識したいこと

揚げたての料理は高温で油分も多いため、常温の乾いた食品を短時間置く場合とは同じようには考えにくい状態です。

厚生労働省の手引書でも、器具や容器包装の移行量評価では、高温、短時間と低温、長時間の条件を分けて比較する考え方が示されています。

これは、温度や接触時間が変われば、食品への移り方の見方も変わるということです。

さらに、BfRは、印刷された新聞が再生紙の原料になりうることや、従来型の新聞インキの多くに鉱物油が含まれることを説明しています。

もちろん、家庭で数分置いたら必ず問題が起きるとまでは言えませんが、熱くて油の多い料理を印刷紙に直接あてる場面は、あえて選ぶ必要のない条件です。

揚げた直後は、まず金網やバットで軽く油を落とし、その後に皿へ移す流れにしておくと、不安を増やさずに済みます。

短時間の油切りと長時間置きっぱなしの違い

「ちょっと置くだけなら気にしなくていいのでは」と感じる人は多いのですが、短時間と長時間を同じ扱いにしない考え方は食品接触材料の評価でも共通しています。

厚生労働省の資料では、温度と時間の条件を分けて移行量を確認し、大きいほうを最大移行量として扱う考え方が示されています。

この発想に沿うと、数分の仮置きと、食卓にそのまま出して長く置く使い方は分けて考えるべきです。

しかも、時間が長くなるほど、油が紙にしみ込み、料理の底面がしっとりしやすくなるので、食感の面でも得をしにくくなります。

やむを得ず一時的に使うなら、接触時間を短くし、上に食品用ペーパーを重ね、油が落ちたらすぐ別の皿に移すほうが無難です。

保存や持ち帰りのように長くふれさせる使い方には向かないと考えておくと、判断を間違えにくくなります。

新聞紙を使うならどう工夫するか

新聞紙の上にキッチンペーパーを重ねる方法

新聞紙をどうしても使いたいなら、料理に直接ふれさせるのではなく、一番下の受け皿としてだけ使うのが基本です。

その上にキッチンペーパーを重ねれば、食べものがふれる面は油切り用途を想定した紙になり、考え方がかなり整理しやすくなります。

花王やクレシアの製品情報でも、クッキングペーパーは揚げ物や天ぷらの油切りに使えること、水分や油分を吸収することが示されています。

ポイントは、新聞紙の上に薄く一枚だけではなく、料理が下の印刷面に届かないよう、必要な厚みを確保することです。

油を吸ってしっとりしてきたら、そのまま置き続けず、新しいペーパーに替えるか、皿に移すほうが食感も保ちやすくなります。

この方法なら、新聞紙は片づけを助ける道具、キッチンペーパーは料理にふれる道具と役割を分けられます。

網やバットを組み合わせてサクサク感を残すコツ

サクサク感まで重視するなら、平らな紙の上に寝かせるより、網とバットを組み合わせる方法のほうが向いています。

谷口金属工業の揚げ物用バットは、揚げ物を立てることで素早く油が落ち、カラッと仕上がると案内しています。

要するに、料理がべったり面で接しないほど、落ちた油が底に戻りにくくなるということです。

たくさん揚げる日ほど、先に上がったものを網にのせておけるので、後から揚がる分を待つ間に底だけ湿ってしまう失敗を減らせます。

片づけを軽くしたいときは、バットの底にだけ新聞紙を敷き、その上に網をのせて、料理は網の上に置くと直接接触を避けやすくなります。

ただし、コンロの近くやIHの上で紙を広げるのは別の危険があるため、油切り台は必ず火元から離れた場所に置いてください。

唐揚げ・天ぷら・フライで置き方をどう変えるか

鶏の唐揚げは形がごろっとしているので、網の上でも置きやすく、表面の衣をつぶしにくいのが利点です。

天ぷらは蒸気がこもると一気にしんなりしやすいため、紙に密着させるより、下に空間がある置き方のほうが相性はよいです。

とんかつや白身魚フライのように面が広いものは、平らに寝かせると底面が湿りやすいので、可能なら少し立てかけるほうが油が落ちやすくなります。

一方で、小さなかき揚げや衣が崩れやすいものは、網の目に引っかかることもあるため、最初だけキッチンペーパーを一枚のせて支える方法が扱いやすいです。

どの料理でも共通するのは、熱いうちに重ねすぎないことと、油が落ちたら長くその場に置きっぱなしにしないことです。

細かい正解は料理ごとに少し違っても、直接印刷面に置かない、蒸気をこもらせない、この二つを守るだけで失敗はかなり減ります。

新聞紙の代わりに使いやすいもの

まず無難なのはキッチンペーパー

いちばん手軽で迷いにくい代用品は、やはりキッチンペーパーです。

花王のクッキングペーパーは、水分と油分の吸収量と吸収速度を両立し、揚げ物や天ぷらの油切りに効果を発揮すると案内しています。

クレシアの保鮮ペーパータオルも、天ぷらやフライの油切りに使えること、水や油を素早く吸収すること、蛍光染料不使用であることを示しています。

こうした製品は、少なくとも揚げ物の油切りという使い道がはっきりしているので、用途と道具がきれいに一致します。

使い方のコツは、何枚も重ねるより、一枚を広く敷いて油がたまったら取り替えることです。

気になる衛生面と手軽さの両方を優先するなら、まずはキッチンペーパーを基準に考えるのがいちばんわかりやすい選び方です。

油切り網とバットが使いやすい理由

油切り網とバットの組み合わせは、毎回揚げ物をする家ほど便利さを実感しやすい道具です。

メーカーの案内でも、立てて油を切ることで効率よく油を落とせることや、カラッと仕上がりやすいことが示されています。

紙だけに頼る方法より、食べものの下に空間ができるため、落ちた油が戻りにくく、底面のベタつきを抑えやすいのが長所です。

さらに、バットは洗って繰り返し使えるので、揚げ物の回数が多い家庭では使い捨ての紙を減らしやすくなります。

家族分をまとめて揚げるときでも、先に揚がったものを避難させる場所として使えるので、台所の流れが整いやすくなります。

食感を重視したい日や、一度に量を作る日には、キッチンペーパー単体より網とバットのほうが満足しやすい場面が多いです。

クッキングシートやザルは代用になるのか

クッキングシートは便利そうに見えますが、油切り専用としては性格が少し違います。

旭化成のクッキングシートは、両面シリコーン加工で、油や汁を通しにくいことを特長として示しています。

つまり、天板や皿を汚しにくくする用途には向いていても、余分な油を下へ逃がす役目はあまり期待できません。

一方で、金属のザルや網は下に油を落とせるので、油切りという目的には合っています。

ただし、細かい揚げ物は不安定になりやすいので、ザルだけを単独で使うより、下に受け皿を置いたり、必要に応じて上にペーパーを一枚のせたりするほうが扱いやすくなります。

家にある物で代用するなら、印刷紙に直接置くより、清潔なザルや網を先に候補に入れるほうが考え方としては自然です。

最後に気をつけたいこと

油を吸った紙の捨て方で注意したいポイント

揚げ物のあとに見落としやすいのが、油を吸った紙の処分です。

大阪市阿倍野消防署は、油をキッチンペーパーやタオルに染み込ませると、酸素とふれる面積が大きくなって酸化しやすくなると説明しています。

名古屋市守山消防署の資料でも、食用油を染み込ませたクッキングペーパーなどを密閉したごみ袋やごみ箱に捨てると、酸化熱が発生して自然発火するおそれがあると注意しています。

だからこそ、油を吸わせた紙は、熱いまま丸めて捨てるのではなく、まずしっかり冷ましてから処理することが大切です。

大阪市のごみ出し案内でも、冷ました油を紙や布にしみ込ませること、水も一緒にしみ込ませて二重袋にすることが示されています。

料理に触れさせるかどうかだけでなく、使い終わった後まで含めて考えると、紙類は思っている以上に扱い方が大事です。

新聞紙を揚げ物中の蓋代わりにしない

油はねを防ぎたいからといって、揚げ物の最中に新聞紙や紙類をふた代わりに使うのは危険です。

NITEは、揚げ物中にふたをすると油温が上がりやすくなり、過熱に気づくのが遅れて発火や火災のおそれがあるため、揚げ物中にふたをしないよう注意喚起しています。

また、ふたの裏についた水滴が油に落ちると、高温の油が飛び散ってやけどにつながる危険もあります。

京都市消防局の実験でも、卓上IHの上に紙類を敷いた場合、紙製品はいずれも発煙、炭化し、複数枚では出火の危険があると示されています。

火を使わないIHでも紙が安全になるわけではないので、新聞紙はコンロまわりやトッププレートの近くに置かないほうが安心です。

油はね対策をしたいなら、説明書に沿った油量を守り、加熱中はその場を離れず、専用品を使うほうがはるかに安全です。

安全性と手軽さのバランスで選ぶならどれか

最終的に、いちばんバランスがよいのは、キッチンペーパーか、網とバットの組み合わせです。

新聞紙は片づけ補助としてなら役立つ場面がありますが、食品に直接ふれる面として考えると、一次情報の面から安心材料が多いとは言えません。

どうしても使うなら、料理には直接触れさせず、下敷きにとどめること、火元から離すこと、使い終わった紙は冷まして水を含ませて捨てることが最低限の線です。

直置き、ふた代わり、長時間の置きっぱなし、この三つは避けると覚えておくと、判断に迷いにくくなります。

昔の知恵を全否定する必要はありませんが、いま選ぶなら、料理にふれる道具は食品用、新聞紙は補助用と分けるほうが納得感があります。

迷ったら、食感も衛生面も火災リスクもまとめて考えられる方法を選ぶことが、結局はいちばん楽です。

揚げ物を新聞紙に置いても大丈夫?まとめ

新聞紙に揚げたての料理を直接のせる方法は、昔からある家事の知恵ではありますが、食品接触の考え方で見ると積極的に勧めやすい方法ではありません。

厚生労働省は、再生紙の原料となる古紙の多くが食品に直接ふれる用途以外で使われてきたことや、化学物質が付着、混入するおそれがあることを示しています。

印刷インキ業界と紙製容器包装の自主基準でも、印刷面を食品に直接ふれさせない考え方が基本になっています。

家庭でいちばん実践しやすい答えは、新聞紙を使うなら下敷きまでにして、料理がふれる面はキッチンペーパーや網に任せることです。

さらに、使い終わった油染みの紙は、完全に冷ましてから水をしみ込ませて処理しないと、自然発火の危険があります。

結論をひとことで言えば、新聞紙は片づけ補助には使えても、揚げたてを直接受ける主役にはしないほうが安心です。

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