書類を「郵送する」、商品を「発送する」、資料を「送付する」、荷物を「配送する」など、私たちは何気なく似た言葉を使っています。
ところが、発送通知が届いたのに商品が来なかったり、メールで資料を送るときに「送付」と「添付」で迷ったりすることは少なくありません。
これらの言葉は同じように見えて、送る方法、送り出す動作、運ばれている過程など、注目している部分が異なります。
使い分けを理解すれば、通販の追跡表示が読みやすくなるだけでなく、取引先や顧客への連絡も正確になります。
ここでは、それぞれの意味と違いを、荷物が届くまでの流れやビジネス例文とともにわかりやすく解説します。
郵送・発送・送付・配送の意味と違いを一覧で確認
「郵送」「発送」「送付」「配送」は、どれも何かを相手へ送る場面で使ている部分は同じではありません。
最初に結論をまとめると、次のように使い分けられます。
| 言葉 | 基本的な意味 | 注目する部分 | 使用例 |
|---|---|---|---|
| 郵送 | 郵便のサービスを利用して送る | 送る手段 | 履歴書を郵送する |
| 発送 | 荷物や書類を送り出す | 送り主側の動作 | 商品を発送する |
| 送付 | 相手に書類やデータなどを送る | 送る行為全体 | 資料を送付する |
| 配送 | 荷物を目的地まで運ぶ | 運搬の過程 | 配送状況を確認する |
似ているように見えますが、「何を」「どの手段で」「どの段階について」話しているのかを考えると、自然な言葉を選びやすくなります。
郵送とは郵便サービスを利用して送ること
郵送とは、一般的に郵便のサービスを利用して、手紙や書類などを送ることです。
「郵」という漢字が使われているため、送る方法に注目した言葉だと考えるとわかりやすいでしょう。
たとえば、履歴書を封筒に入れて切手を貼り、郵便ポストや郵便局の窓口から差し出す場合は、「履歴書を郵送する」と表現できます。
手紙、はがき、定形郵便物、定形外郵便物、レターパックなどを利用する場面でも、「郵送」という表現が自然です。
日本郵便は、手紙や書類を送るサービスと、ゆうパックやゆうパケットなどの荷物を送るサービスを分けて案内しています。たいのは、日本郵便が扱うサービスを利用したからといって、すべてを厳密に「郵送」と呼ぶとは限らないことです。
ゆうパックで商品を送る場合には、「商品を郵送しました」でも意味は伝わりますが、「商品を発送しました」のほうが自然なことがあります。
特にネットショップやフリマアプリでは、利用した事業者よりも、商品を送り出した事実を伝えることが重要だからです。
つまり、「郵送」は郵便という手段を明確にしたいときに向いています。
発送とは荷物や書類を送り出すこと
発送とは、荷物や書類などを送り主のもとから送り出すことです。
大切なのは、相手に届いたかどうかではなく、送り出す作業が行われたかどうかです。
ネットショップから「商品を発送しました」という連絡が来ても、その時点で商品が自宅に届いているわけではありません。
配送事業者が荷物を受け取り、送り主側の営業所や拠点から荷物が出発した段階を表している場合があります。
ヤマト運輸の追跡サービスでは、「荷物受付」は営業所やドライバーが荷物を預かった状態、「発送済み」は預かった営業所から荷物が発送された状態として案内されています。われ方からも、「発送」が荷物を送り出す側に注目した表現であることがわかります。
そのため、商品の注文者に連絡するときは、「本日、商品を発送しました」が自然です。
一方、運ばれている途中の状況について説明したい場合は、「現在配送中です」や「配送に遅れが生じています」のほうが適しています。
「発送した」は、送り主が行う動作です。
「配送している」は、主に荷物を運んでいる側の動作です。
この違いを覚えておくと、通販サイトや宅配便の追跡画面も理解しやすくなります。
送付とは方法を問わず相手へ送り届けること
送付とは、書類や資料、データなどを相手に送ることを幅広く表せる言葉です。
郵便、宅配便、メールなど、特定の手段に限定されないのが特徴です。
たとえば、契約書を封筒に入れて郵便で送る場合にも、「契約書を送付します」と表現できます。
PDFファイルをメールに付けて送る場合にも、「資料をメールで送付します」と表現できます。
厚生労働省の地方機関でも、ファイルをメールで送る手続きについて「ファイルを送付する」という表現が使われています。便も、手紙や請求書などを送ることについて「信書の送付」という表現を使用しています。うに、「送付」は紙の書類にも電子データにも使える便利な言葉です。
ただし、商品や大きな荷物については、「送付」よりも「発送」のほうが日常的で自然な場合があります。
「ご注文の商品を送付しました」でも間違いとは言い切れませんが、ネットショップからの案内であれば、「ご注文の商品を発送しました」のほうが状況を理解しやすいでしょう。
送る対象が書類や資料であれば「送付」、商品や荷物であれば「発送」と考えると、迷いにくくなります。
配送とは荷物を目的地まで運び届けること
配送とは、荷物を送り主側から届け先まで運ぶことや、その一連の過程を表す言葉です。
発送が出発の動作に注目しているのに対して、配送は荷物が運ばれている範囲を広く示します。
そのため、「商品を配送する」「配送状況を確認する」「配送に遅れが発生している」といった使い方ができます。
日本郵便は、郵便物や荷物の移動状況を確認するページで「配送状況」という表現を使用しています。運輸でも、送り状番号を入力して荷物の移動状況を調べることを「配送状況を調べる」と案内しています。、配送は特定の一瞬だけではなく、荷物が届け先へ向かって動いている流れを表すのに適した言葉です。
ただし、配送と配達はまったく同じ意味ではありません。
配送は荷物を運ぶ過程全体に使われやすく、配達は届け先の住所まで持っていく最後の段階に使われやすい言葉です。
「配送センターから地域の営業所へ運ぶ」は配送で、「地域の営業所から受取人の自宅へ届ける」は配達と考えると、違いをつかみやすくなります。
荷物が届くまでの流れで理解する使い分け
4つの言葉の違いは、荷物が届くまでの流れに当てはめると理解しやすくなります。
一般的な通販商品の流れを簡単に表すと、次のようになります。
注文を受ける → 商品を準備する → 出荷する → 発送する → 配送する → 配達する → 受取人に届く
実際の作業内容や追跡表示は、販売店や配送事業者によって異なります。
そのため、すべての事業者が必ず同じ言葉を同じ順番で使うわけではありません。
それでも、送り主、運搬中、届け先という位置関係で考えると、意味を整理しやすくなります。
「発送・配送・配達」の順番を流れで確認
荷物が送り主の手元から受取人へ届くまでを考えると、「発送」「配送」「配達」は次の順番で使われることが多くなります。
| 段階 | 適した言葉 | 状況 |
|---|---|---|
| 送り主が荷物を送り出す | 発送 | 店舗や倉庫から荷物が出る |
| 拠点間で荷物を運ぶ | 配送・輸送 | 配送センターや営業所の間を移動する |
| 届け先へ荷物を持っていく | 配達 | 担当者が住所地へ届ける |
| 受取人へ渡る | 到着・配達完了 | 荷物の受け渡しが終わる |
ヤマト運輸の追跡表示では、「発送済み」のあとに「輸送中」「配達店到着」「配達中」「配達完了」と進む流れが示されています。中」は配達を担当する営業所へ荷物を運んでいる状態です。
「配達中」は送り状に記載された届け先へ荷物を運んでいる状態です。
この違いを見ると、輸送や配送が比較的広い移動を示し、配達が届け先に近い最終段階を示していることがわかります。
ただし、日常会話では「配送」と「配達」が厳密に区別されないこともあります。
「今日中に配送されます」と「今日中に配達されます」は、どちらも荷物が届く予定だという意味で使われることがあります。
言葉の細かな違いよりも、相手が知りたい段階をはっきり伝えることが重要です。
「発送済み」は到着したという意味ではない
通販サイトで「発送済み」と表示されると、もうすぐ荷物が届くと思う人もいるでしょう。
しかし、「発送済み」は基本的に、送り主や荷物を受け付けた拠点から送り出されたことを示す言葉です。
受取人への配達が終わったことを示すものではありません。
ヤマト運輸では、「発送済み」を預かった営業所から荷物が発送された状態として案内しています。、荷物は配達担当の営業所へ輸送され、仕分けや配達準備を経て、届け先へ運ばれます。
発送通知を受け取った直後に追跡番号を入力しても、情報が表示されなかったり、最初の状態からしばらく動かなかったりする場合があります。
販売店が送り状番号を登録した時刻と、配送事業者が荷物を実際に受け付けた時刻に差があることも考えられます。
受取人へ届いたことを確認したいときは、「発送済み」ではなく「配達完了」や「お届け先にお届け済み」などの表示を確認しましょう。
日本郵便の追跡サービスでも、郵便物や荷物がお届け先に配達されているかを確認できます。知は到着通知ではない、と覚えておくことが大切です。
発送日・配送予定日・配達日・到着日の違い
荷物に関する日付にも、似た表現がいくつかあります。
「発送日」は、店舗や倉庫などから荷物を送り出した日です。
「配送予定日」は、荷物を運ぶ予定に関する日を示しますが、サービスによっては届ける予定日という意味で使われることもあります。
「配達日」は、配送事業者が荷物を届け先へ持っていく日です。
「到着日」は、荷物が目的地や受取人のもとへ届いた日です。
このうち、特に注意したいのが「配送予定日」です。
販売店によっては発送予定日を意味することがあり、配送事業者の案内ではお届け予定日を意味することがあります。
注文画面に「配送予定日」とだけ書かれている場合は、それが倉庫から出る日なのか、自宅へ届く日なのかを確認しましょう。
また、配達予定日が表示されていても、交通事情、天候、住所情報の不備、不在などによって予定どおりに届かない可能性があります。
荷物の現在地を正確に知りたい場合は、販売店の注文画面だけで判断せず、配送事業者の追跡サービスも確認すると安心です。
追跡画面で「配達中」と表示されていても、具体的な到着時刻までは案内できない場合があります。ビジネスで使える正しい表現と例文
仕事では、言葉のわずかな違いが相手の受け取り方を左右します。
特に書類や商品を送る連絡では、現在の状況が正確に伝わる表現を選ばなければなりません。
「送りました」とだけ伝えるよりも、郵便で差し出したのか、配送事業者へ引き渡したのか、メールにファイルを付けたのかを明確にすると親切です。
ここでは、そのまま応用できる例文とともに使い分けを解説します。
契約書・請求書・履歴書を送るときの表現
契約書や請求書を郵便で送る場合は、「郵送」と「送付」のどちらも使えます。
送る方法を伝えたいときは、「本日、契約書を郵送いたしました」が自然です。
送る行為そのものを丁寧に伝えたいときは、「本日、契約書を送付いたしました」が使えます。
両方の情報を明確にしたい場合は、「本日、契約書を郵送にて送付いたしました」と表現できます。
ただし、「郵送にて送付」は意味が重なるため、文章を簡潔にしたい場面では「郵送いたしました」だけでも十分です。
履歴書を企業へ送る場合も、「応募書類を郵送いたしました」や「履歴書および職務経歴書を送付いたしました」と伝えられます。
ハローワークでは、履歴書や職務経歴書を郵送するときに、あいさつ文となる送付状を添える方法が案内されています。つ注意したいのが「信書」です。
日本郵便は、請求書、契約書、申請書、証明書、履歴書などを信書に該当する例として示しています。、ゆうパック、ゆうメール、ゆうパケット、クリックポストでは送れません。送るときは、言葉の選び方だけでなく、利用するサービスが内容物に対応しているかも確認しましょう。
商品を送り出したことを伝える発送メールの例文
ネットショップや社外の取引先へ商品を送ったことを連絡する場合は、「発送」を使うのが自然です。
「配送しました」と書くと、自社が運搬作業まで担当しているように受け取られる可能性があります。
配送事業者へ荷物を引き渡したことを伝えるのであれば、「発送しました」と表現したほうが状況が明確です。
件名は、メールを開く前に内容がわかるようにします。
件名:ご注文商品の発送について
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
ご注文いただきました商品を、本日発送いたしました。
配送事業者は〇〇で、お問い合わせ番号は「1234567890」です。
配送状況は、配送事業者の追跡サービスからご確認いただけます。
商品の到着まで、今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。
「発送いたしました」のあとに、配送事業者名、追跡番号、到着予定日を記載すると、受取人が状況を確認しやすくなります。
まだ配送事業者へ荷物を渡していない場合は、「発送いたしました」と書いてはいけません。
送り状を作成しただけであれば、「発送の準備が整いました」や「本日中に発送する予定です」と伝えます。
発送の完了と発送の予定を区別することが、誤解や問い合わせの防止につながります。
配送状況や遅延を知らせるメールの例文
すでに発送した荷物が運搬中であることを伝える場合は、「配送」を使います。
遅れが発生しているときは、原因が確定していないのに断定的な説明をしないことが大切です。
まず確認できている事実を伝え、そのうえで現在の対応や確認方法を案内します。
件名:商品のお届け状況について
株式会社〇〇
〇〇様いつもお世話になっております。
先日発送いたしました商品につきまして、現在、配送に遅れが生じております。
配送状況は、下記のお問い合わせ番号からご確認いただけます。
お問い合わせ番号:1234567890
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
到着まで今しばらくお待ちくださいますよう、お願い申し上げます。
到着予定日を案内できない場合は、無理に日付を示さないようにします。
「明日には必ず届きます」と断定すると、さらに遅れたときに信頼を損ないます。
配送事業者の追跡情報が更新されていない場合は、「現在、配送事業者へ状況を確認しております」と伝えるのが適切です。
「発送は完了しておりますが、配送状況を確認できておりません」のように書けば、送り出す作業は終わっているものの、運搬後の状況が不明であることを分けて説明できます。
「送付いたします」「ご送付ください」の正しい使い方
「送付する」を自分の動作として丁寧に伝える場合は、「送付いたします」や「お送りいたします」を使います。
「ご送付いたします」という表現も見かけますが、自分の動作に「ご」を付けることへ違和感を持つ人もいます。
文章を自然にまとめたい場合は、「送付いたします」または「お送りいたします」を選ぶとよいでしょう。
相手に書類を送ってもらいたい場合は、「ご送付ください」「ご送付いただけますでしょうか」「お送りくださいますようお願いいたします」と表現できます。
依頼の強さは、相手との関係や期限に合わせて調整します。
必要書類をご送付ください。
この表現は簡潔ですが、場面によっては少し直接的に感じられます。
お手数をおかけしますが、必要書類をご送付いただけますでしょうか。
相手への配慮を示したい場合は、このような表現が使えます。
すでに書類を送ったことを知らせるなら、次のように伝えます。
ご依頼いただいた資料を、本メールに添付して送付いたします。
ただし、メールにファイルを付けていることを明確にしたい場合は、「本メールに添付いたします」のほうが簡潔です。
丁寧さを高めようとして言葉を重ねすぎると、かえって読みにくくなるため注意しましょう。
場面別にわかる郵送・発送・送付・配送の選び方
適切な言葉は、送る物だけでなく、送る方法や話している立場によっても変わります。
同じ荷物について、送り主は「発送しました」と言い、配送事業者は「配送中です」と言い、受取人は「配達されました」と言うことがあります。
これは、どれか一つが間違っているのではありません。
それぞれが違う立場と段階に注目しているからです。
郵便局から書類や手紙を送る場合
郵便局の窓口や郵便ポストから手紙や書類を送る場合は、「郵送」が最もわかりやすい表現です。
「申込書を郵送しました」と言えば、紙の申込書を郵便のサービスで送ったことが伝わります。
相手に送る行為を丁寧に述べたい場合は、「申込書を送付しました」でも問題ありません。
どちらの情報も伝えたいときは、「申込書は本日、郵便でお送りしました」と書くと自然です。
重要な書類を送る場合は、どのサービスでも同じように扱えるわけではありません。
請求書、契約書、履歴書などは信書に該当する場合があるため、信書を送れるサービスを選ぶ必要があります。便では、手紙やはがきのほか、レターパックやスマートレターでも信書を送れます。ゆうパックやクリックポストなどでは、原則として信書を送れません。だからどの方法でも送れる」と考えず、中身とサービスの条件を確認することが大切です。
宅配便で商品や荷物を送る場合
宅配便で商品や荷物を送る場合は、「発送」を使うのが自然です。
たとえば、取引先へ見本品を送ったときは、「本日、見本品を発送いたしました」と伝えます。
送り主の手元から荷物が出たことを知らせる表現なので、配送事業者へ引き渡したあとの連絡に適しています。
荷物を送る前であれば、「明日発送する予定です」と伝えます。
すでに荷物が移動している状況について話す場合は、「現在配送中です」が自然です。
届け先へ持ち出されていることまで確認できた場合は、「現在配達中です」と伝えられます。
配送事業者の追跡画面では、受付、発送、輸送、配達といった複数の状態が分けて表示されることがあります。案内するときは、自社の注文管理画面だけでなく、配送事業者の追跡情報も確認すると正確です。
なお、宅配便では一般的な荷物を送れますが、信書は通常の宅配便で送れない場合があります。
佐川急便も、通常の宅配便では送れない信書について、許可を受けた特定信書便を別のサービスとして提供しています。 メールやFAXで資料を送る場合
メールやFAXで資料を送る場合は、「送付」が使えます。
「会議資料をメールで送付しました」と書けば、電子的な方法で資料を送ったことが伝わります。
ただし、メールにファイルを付けた場合は、「添付しました」のほうが具体的です。
「資料を送付しました」だけでは、メール本文に内容を書いたのか、ファイルを付けたのか、別の方法で送ったのかわからないことがあります。
そのため、実務では「資料を本メールに添付しました」と書くと親切です。
厚生労働省の地方機関による案内でも、メール本文を作成したうえで、提出書類を添付して送る手順が示されています。の場合は、「資料をFAXで送付しました」や「先ほどFAXをお送りしました」と伝えます。
メールと郵便の両方で送る場合は、混乱を避けるために分けて書きましょう。
確認用のPDFを本メールに添付いたします。
原本は本日、郵便でお送りいたします。
このように書けば、電子データと紙の原本が別々に届くことが明確になります。
ネットショップやフリマアプリで商品を送る場合
ネットショップやフリマアプリで商品を送る場合は、基本的に「発送」を使います。
購入者への連絡では、「商品を発送しました」「明日発送する予定です」「発送が完了しました」といった表現が自然です。
「商品を配送しました」と書いても意味は伝わりますが、個人の出品者や販売店が配送作業そのものを行うとは限りません。
一般的には、出品者が荷物を送り出し、配送事業者が荷物を運びます。
そのため、出品者の動作としては「発送」が適しています。
発送後は、追跡番号がある場合に購入者へ知らせると、荷物の状況を確認してもらえます。
日本郵便は、フリマアプリやネットオークションで取引した小型の商品を送る利用例として、クリックポストやスマートレターなどを案内しています。、利用できるサイズ、重量、追跡の有無、補償、信書を同封できるかどうかはサービスごとに異なります。
商品に手紙や請求書などを入れる場合は、内容が信書に該当しないかも確認しましょう。
荷物の内容に関する簡単なあいさつ状や無封の添え状については、同封が認められる場合がありますが、個別の条件を公式案内で確認することが必要です。間違えやすい関連表現とよくある疑問
送ることに関係する言葉は、4つだけではありません。
「出荷」「配達」「輸送」「運送」「宅配」「添付」など、似た表現が数多くあります。
実際の仕事では業界や企業によって使い方が異なるため、すべてを一つの決まりに当てはめることはできません。
大切なのは、それぞれの言葉が何に注目しているのかを理解し、相手に誤解されない表現を選ぶことです。
発送・出荷・配送・配達の違い
「出荷」は、商品を倉庫や工場から出す業務に注目した言葉です。
在庫から商品を取り出し、検品や梱包を行い、送り出せる状態にする工程を含めて使われることがあります。
「発送」は、準備した荷物を送り主側から実際に送り出すことです。
「配送」は、送り出された荷物を目的地まで運ぶことや、その過程です。
「配達」は、荷物を受取人の住所や指定場所まで届ける最終段階です。
わかりやすく並べると、次のようになります。
出荷準備 → 出荷 → 発送 → 配送・輸送 → 配達 → 配達完了
ただし、通販サイトによっては、「出荷」と「発送」をほぼ同じ意味で使用しています。
「出荷済み」と表示された時点で配送事業者に引き渡されている場合もあれば、倉庫内の処理が完了しただけの場合もあります。
そのため、購入者として確認するときは、表示されている言葉だけでなく、追跡番号が発行されているか、配送事業者が荷物を受け付けているかも確認しましょう。
ヤマト運輸の追跡では、荷物の受付、発送、輸送、配達店への到着、配達中、配達完了が別の状態として案内されています。 送付・添付・郵送の違い
「送付」は、書類やデータなどを相手へ送る行為を幅広く表します。
「添付」は、メール本文や申請データなどに、別のファイルや書類を付け加えることです。
「郵送」は、郵便のサービスを使って送ることです。
たとえば、PDFの見積書をメールに付けて送る場合は、「見積書をメールに添付して送付しました」と表現できます。
紙の見積書を封筒に入れて郵便で送る場合は、「見積書を郵送しました」と表現できます。
契約書の原本を郵便で送り、確認用PDFをメールにも付ける場合は、次のように書くと明確です。
契約書の原本は、本日郵送いたしました。
あわせて、確認用のPDFを本メールに添付いたします。
「メールを添付しました」という表現は、通常は不自然です。
メールに付けるのはファイルや画像などなので、「メールに資料を添付しました」と書きます。
国税庁の電子申告に関する案内でも、申告データとともに提出するPDFなどを「添付書類」と表現しています。 配送・運送・輸送・宅配の違い
「運送」は、人や物をある場所から別の場所へ運ぶ行為を広く表す言葉です。
トラックなどで貨物を運ぶ事業について、「貨物自動車運送事業」という名称が使われています。
「輸送」も物や人を運ぶことを表しますが、工場、港、空港、物流拠点などの間をまとめて運ぶ場面で使われることがあります。
「配送」は、商品や荷物を複数の届け先へ振り分けながら運ぶ場面でよく使われます。
「宅配」は、家庭や事業所など、指定された場所へ荷物を届けるサービスを表します。
ただし、これらの境界は日常会話や企業の案内で必ずしも統一されていません。
同じ事業者の案内でも、荷物全体の動きを「配送状況」と呼び、拠点間の移動を「輸送中」、届け先への持ち出しを「配達中」と表示することがあります。選ぶときは、業界の細かな分類を覚えることよりも、どの区間や作業について説明しているのかを明らかにすることが重要です。
顧客向けの文章では、「現在、担当営業所へ輸送中です」「本日、配達予定です」のように、具体的な状態を添えると伝わりやすくなります。
宅配便で送ることを「郵送」と呼んでもよい?
日常会話では、荷物を遠くへ送ること全体を「郵送」と呼ぶ人もいます。
そのため、宅配便で送った荷物について「郵送しました」と言っても、大まかな意味は伝わるでしょう。
ただし、正確な方法を伝える必要がある場面では、「宅配便で発送しました」と表現するほうが適切です。
「郵送しました」と伝えると、受取人が郵便受けへの投函を想像したり、日本郵便のサービスを利用したと受け取ったりする可能性があります。
追跡方法や受取方法を案内する場合は、配送事業者名とサービス名を明記しましょう。
本日、宅配便で発送いたしました。
本日、日本郵便のレターパックでお送りしました。
本日、〇〇運輸の宅配便で発送しました。
また、宅配便で書類を送る場合は、書類が信書に当たるかを確認する必要があります。
日本郵便は、契約書、請求書、申請書、履歴書などを信書の例として挙げています。宅配便では信書を送れないため、単に「郵送か宅配便か」という言葉の問題だけではなく、利用するサービスが内容物に対応しているかが重要です。まとめ
「郵送」「発送」「送付」「配送」は、すべて送ることに関係しますが、注目している部分が異なります。
郵送は、郵便のサービスを使うという手段に注目した言葉です。
発送は、送り主が荷物や書類を送り出す動作に注目した言葉です。
送付は、書類やデータなどを相手へ送る行為を幅広く表せる言葉です。
配送は、荷物を届け先まで運ぶ過程に注目した言葉です。
迷ったときは、次のように考えると選びやすくなります。
| 伝えたいこと | 適した表現 |
|---|---|
| 郵便で書類を送った | 書類を郵送しました |
| 商品を送り出した | 商品を発送しました |
| 資料を相手へ送った | 資料を送付しました |
| 荷物が運ばれている | 商品は現在配送中です |
| 届け先へ持ち出されている | 荷物は現在配達中です |
| メールにファイルを付けた | 資料をメールに添付しました |
ビジネスでは、難しい言葉を使うことより、現在の状況が相手に正確に伝わることが大切です。
「発送しました」だけで終わらせず、配送事業者名や追跡番号も添えると、受取人は安心して荷物を待てます。
また、契約書や請求書、履歴書などを送る場合は、言葉の使い分けだけでなく、信書を取り扱えるサービスかどうかも確認しましょう。
- 送る|日本郵便株式会社
- 荷物お問い合わせ(追跡)システムに表示される配達状況の見方を教えてください。|ヤマト運輸
- 荷物の配送状況を調べる(追跡・確認)ことはできますか?|ヤマト運輸
- 荷物検索の結果、「配達中」という表示になっていますが、いつ届きますか?|ヤマト運輸
- 配送状況確認|日本郵便株式会社
- 郵便追跡サービス|日本郵便
- 信書の送付について|日本郵便
- 信書に該当するものを教えてください|日本郵便株式会社
- サービス・お手続き|日本郵便株式会社
- スマートレター|日本郵便
- クリックポスト|日本郵便株式会社
- ゆうパック|日本郵便株式会社
- 飛脚特定信書便|佐川急便
- 【雇用保険適用課あて】ファイル送付用メール作成フォーム|ハローワーク名古屋中
- 応募書類作成支援|ハローワーク小倉
- 添付書類のイメージデータによる提出について|e-Tax
