1月21日は「スイートピーの日」ですが、なぜこの日なのか知っていますか?
実はその理由は、単なる語呂合わせではなく、スイートピーの花そのものに隠されています。
大きな旗弁が1、左右の翼弁が2、中央の舟弁が1となり、「1・2・1」が1月21日につながっているのです。
さらに1月は、スイートピーが香り豊かに美しく楽しめる時期でもあります。
そして驚くことに、松田聖子さんの名曲『赤いスイートピー』が発売されたのも1982年1月21日です。
ただし、「曲の発売日がそのまま記念日の由来」と考えると少し違います。
この記事では、1月21日に決まった理由、日本スイートピーの会が記念日を作った背景、『赤いスイートピー』との正しい関係、花の名前や花言葉までわかりやすく解説します。
知れば誰かに話したくなる、スイートピーと1月21日の秘密を見ていきましょう。
スイートピーの日はなぜ1月21日?由来を簡単に解説
スイートピーの日は毎年1月21日
毎年1月21日は「スイートピーの日」です。
スイートピーの生産振興や普及促進を目的として設立された「日本スイートピーの会」が制定しました。
宮崎県がまとめた2026年版の園芸資料を見ると、日本スイートピーの会は2016年10月に発足しています。
そして同じ2016年12月に、1月21日を「スイートピーの日」として記念日登録したことが記録されています。
翌2017年1月には、記念日に合わせて県内外の市場や小売店でPR活動が行われました。
そのため、「2017年からスイートピーの日のPRが始まった」と「2016年に記念日登録された」という話は、どちらも時系列を整理すれば矛盾しません。
記念日の誕生を正確にたどるなら、2016年10月に日本スイートピーの会が発足し、同年12月に記念日登録され、翌2017年1月から本格的なPR活動が始まったという流れになります。
では、なぜ1月21日だったのでしょうか。
そこには、スイートピーの花をよく見るとわかる、とても覚えやすい理由があります。
1月21日の由来は花の「1・2・1」
1月21日という日付の理由として、とても印象的なのがスイートピーの花の形です。
スイートピーには、大きく広がる「旗弁」、左右にある「翼弁」、中央から下側を包む「舟弁」があります。
記念日の説明では、旗弁が1、翼弁が2、舟弁が1となることから「1・2・1」と数えます。
この「121」を1月21日に見立てたわけです。
単に言葉の読み方を数字に置き換えた語呂合わせではなく、花そのものの姿から日付が作られているところが面白いポイントです。
ただし、「1・2・1だから花びらは全部で4枚」と考えると正確ではありません。
植物学的には、スイートピーの花冠は5枚の花弁からできています。
旗弁が1枚、左右の翼弁が2枚、さらに2枚の花弁が合わさって舟弁を作っています。
記念日の「1・2・1」は、舟弁をひとつのまとまりとして数えた表現なのです。
この仕組みを知ったあとで本物の花を見ると、ただかわいいだけだったスイートピーの中に「121」が見えてきます。
1月はスイートピーが美しく香り豊かな時期
「スイートピーは春のイメージなのに、なぜ1月なの?」と感じる人もいるでしょう。
1月21日に決まったもうひとつの理由が、スイートピーを美しく楽しめる時期であることです。
宮崎県は、記念日の登録理由として「一年のうち、一番生産量が安定し、香り豊かに、きれいに咲く時期」であることを挙げています。
スイートピーは卒業式や送別会でもよく見かけるため、3月や4月の花という印象を持たれがちです。
しかし、切り花は実際に咲いている自然の季節よりも早く市場に出回ることがあります。
大分県の生産現場について九州農政局が紹介した記録でも、スイートピーは主に11月から3月に出荷されています。
1月は、花店で一足早く春を感じられる時期なのです。
外はまだ寒くても、花屋にピンクや白、紫などの柔らかな色のスイートピーが並び始めます。
1月21日という日付には、「121」という覚えやすさだけでなく、実際にスイートピーの魅力を楽しみやすい季節という意味も含まれています。
スイートピーの日を制定したのは「日本スイートピーの会」
スイートピーの日を制定した「日本スイートピーの会」は、2016年10月に発足しました。
主体となったのは、宮崎県、大分県、岡山県、愛知県という国内の主要産地です。
宮崎県の資料では、この4県が県や農協の枠を越え、スイートピーの生産振興と普及促進を目的に同会を設立したことが確認できます。
花は、それぞれの産地が別々に作って販売するだけでも市場へ届けられます。
しかし、「スイートピーという花そのものをもっと知ってもらう」という目的では、主要産地が一緒に動くことに大きな意味があります。
共通の記念日ができれば、花店や市場でも「1月21日はスイートピーの日」というわかりやすいメッセージを伝えられます。
宮崎県の沿革には、その後も記念日に合わせたPR活動が記録されています。
単にカレンダーに名前を登録するだけではなく、スイートピーを実際に手に取るきっかけを作る記念日として育てられてきたことがわかります。
スイートピーの日が作られた目的とは?
スイートピーの日が作られた背景には、この花の生産振興と普及促進があります。
つまり、記念日の由来を知ってもらうこと自体が最終目的ではありません。
「今日はスイートピーの日なんだ」と知った人が花を見たり、飾ったり、誰かに贈ったりするきっかけを作ることに意味があります。
スイートピーは、写真だけでは伝わりにくい魅力を持つ花です。
柔らかな花びらの姿だけでなく、甘い香りも特徴だからです。
農林水産省は、スイートピーについて甘い香りと「門出」「思い出」といった花言葉を持ち、新たな出発を祝う花として紹介しています。
1月21日にスイートピーを知り、そこから卒業や送別など春の花贈りへつながるのも、この時期ならではでしょう。
「今日は何の日?」という小さな疑問から、実際の花を楽しむ人が増えていくことが、この記念日の大きな役割なのです。
「1・2・1」とは?スイートピーの花に隠された秘密
スイートピーの花は3種類の花弁でできている
スイートピーを正面から見ると、ひらひらした花弁が重なり合っています。
一見しただけでは、何枚の花弁でできているのかわかりにくい花です。
形を理解するカギになるのが、「旗弁」「翼弁」「舟弁」という3種類です。
一番大きく広がっている部分が旗弁です。
その手前で左右に広がる2枚が翼弁です。
中央から下側には、船のような形に見える舟弁があります。
大学の植物資料でも、スイートピーの花冠は5枚で、1枚の旗弁、2枚の翼弁、2枚が合着した舟弁という構造が確認できます。
ここで重要なのは、「3種類の花弁」と「花弁が3枚」という意味は違うことです。
種類としては旗、翼、舟の3つですが、植物学的には合計5枚の花弁があります。
この少し複雑な構造が、スイートピー独特の軽やかな姿を作っています。
旗弁1・翼弁2・舟弁1で「121」になる
スイートピーの日を覚えるなら、「旗が1、翼が2、舟が1」と考えると簡単です。
この並びが「1・2・1」となり、1月21日の由来になっています。
ただし、舟弁は植物学的には2枚の花弁が合わさった部分です。
そのため、本来の花弁数を数えると5枚になります。
記念日の由来では、舟のようにひとまとまりになった部分を「1」として数えているわけです。
この違いは少し細かく感じますが、知っていると面白い豆知識になります。
「スイートピーの日は121だから1月21日」と覚えるだけでも十分ですが、「実は花弁は5枚」というところまで知っていると、さらに花を見る楽しみが増えます。
花店でスイートピーを見かけたら、どこが旗で、どこが翼で、どこが舟なのか探してみてください。
何気なく見ていた一輪の中に、記念日の日付そのものが隠れていることに気づけます。
なぜ蝶が舞っているように見えるの?
スイートピーは、しばしば蝶が羽を広げたような軽やかな印象を与えます。
その大きな理由が、左右に張り出した2枚の翼弁です。
英語でもこの部分は「wings」と呼ばれており、その名の通り翼のように左右へ広がっています。
一番後ろにある大きな旗弁と、左右の翼弁、中央の舟弁が重なることで、平らな花にはない立体感が生まれます。
さらに園芸品種では、花弁の縁が波打っているものも多く、静止している花なのに動きがあるように見えます。
風を受けてひらひらしている姿を見ると、春らしい柔らかさを感じる人も多いでしょう。
この花形は、スイートピーだけに偶然現れたものではありません。
スイートピーが属するマメ科には、旗弁、翼弁、舟弁を持つ特徴的な花が数多くあります。
かわいらしい姿の中にも、植物としての共通した仕組みが隠れているのです。
「スイートピー」という名前にはどんな意味がある?
スイートピーは、英語では「sweet pea」と書きます。
「pea」は豆を意味する言葉です。
農林水産省は、名前について「スイート」は香りを、「ピー」は豆を意味し、ほのかな甘い香りがすることに由来すると紹介しています。
スイートピーは実際にマメ科の植物で、学名は「Lathyrus odoratus」です。
学名の「odoratus」も、香りを持つことに関係する名前です。
英語名も学名も、スイートピーの大きな魅力である香りにつながっているのが面白いところです。
花の姿だけを知っていた人は、一度実物の香りにも注目してみてください。
ただし、「pea」と付いているからといって、食用のエンドウ豆と同じようには扱えません。
スイートピーのさやや種は食用ではないため、観賞用の植物として楽しむ必要があります。
春の花なのに1月が記念日なのはなぜ?
スイートピーというと、卒業や送別の季節を思い浮かべる人が多いでしょう。
そのため、「春の花なのに1月21日?」という疑問が生まれます。
ここでは、庭などで自然に花を楽しむ時期と、切り花として流通する時期を分けて考えるのがポイントです。
国内のスイートピー産地では、冬から春に向けて出荷が行われています。
大分県の生産現場では主な出荷時期が11月から3月と紹介されています。
宮崎県も、1月21日の登録理由のひとつとして、生産量が安定して香り豊かに美しく咲く時期であることを挙げています。
つまり、1月はスイートピーには早すぎる時期ではありません。
切り花としては、まさに楽しみ始めたい季節なのです。
外ではまだ冬景色が続いている1月に、室内では春らしいスイートピーを楽しめるという季節の先取りも、この花の魅力といえるでしょう。
「赤いスイートピー」も1月21日!記念日との関係を解説
松田聖子さんの「赤いスイートピー」は1982年1月21日発売
1月21日と聞いて、花より先に松田聖子さんの『赤いスイートピー』を思い出す人もいるでしょう。
『赤いスイートピー』は1982年1月21日に発売されました。
松田聖子さんの公式ディスコグラフィーでも、発売日が「1982年01月21日」と確認できます。
さらに同曲は、呉田軽穂名義の松任谷由実さんが初めて松田聖子さんのシングル曲を作曲した作品でもあります。
花の記念日と、花の名前が付いた有名な楽曲の発売日が同じというのは、かなり印象的な一致です。
スイートピーそのものを詳しく知らなくても、『赤いスイートピー』という名前は知っているという人も少なくないでしょう。
音楽から花を連想したり、花を見て曲を思い出したりできるところも、スイートピーならではの文化的な魅力です。
「赤いスイートピー」の発売日は記念日の由来なの?
ここは、スイートピーの日について特に誤解しやすいポイントです。
宮崎県が明記している1月21日の登録理由は2つあります。
ひとつは、一年のうち生産量が安定し、香り豊かにきれいに咲く時期であることです。
もうひとつは、旗弁1、翼弁2、舟弁1という花形を「1・2・1」に見立てられることです。
『赤いスイートピー』の発売日については、その2つの登録理由とは別に、同じページで関連する話題として紹介されています。
そのため、「松田聖子さんの曲が1月21日に発売されたから、その日がスイートピーの日になった」と断定するのは正確ではありません。
正しく整理するなら、記念日の登録理由は花の時期と「121」であり、さらに『赤いスイートピー』の発売日も偶然同じ1月21日だったということです。
この整理なら、記念日の由来と楽曲との興味深い関係をどちらも正しく楽しめます。
「赤いスイートピー」と記念日の関係を正しく整理
スイートピーの日と『赤いスイートピー』には、確かな共通点があります。
どちらも日付が1月21日です。
一方で、時系列を見ると両者が生まれた時期は大きく異なります。
『赤いスイートピー』の発売は1982年です。
日本スイートピーの会が発足したのは2016年10月で、スイートピーの日が記念日登録されたのは同年12月です。
楽曲の発売から記念日登録までは30年以上離れています。
記念日について説明するときは、「花の1・2・1」「品質の良い時期」「同じ1月21日に発売された名曲」という3つを分けて覚えるとわかりやすくなります。
花の特徴だけでも十分に面白い記念日ですが、そこへ日本を代表する有名な楽曲の発売日まで重なっていることが、1月21日をさらに印象深い日にしています。
歌が発売された当時、赤いスイートピーはなかった?
『赤いスイートピー』については、「発売された当時は赤いスイートピーが存在しなかった」というエピソードを耳にすることがあります。
ただし、「1982年当時、世界に赤系のスイートピーそのものが存在しなかった」という意味なら、歴史資料とは一致しません。
1900年に発行された種苗カタログには、スイートピーの「Brilliant」という品種について、鮮やかな深紅から緋色にあたる色が記録されています。
同じ時代の園芸では、scarletやcrimsonと表現されるスイートピーがすでに扱われていました。
つまり、赤系のスイートピーは『赤いスイートピー』の発売よりずっと前から園芸植物として存在していたことが確認できます。
ただし、これは「1982年当時の日本の花店で、現在イメージするような真っ赤な切り花が一般的に販売されていた」という意味ではありません。
当時の日本全国における品種別の流通状況まで示す一次統計は確認できないため、「日本にはまったくなかった」「どの花店にも普通にあった」と断定するのは避けたほうが正確です。
興味深い話ほど、赤系品種の存在と、日本国内での流通状況を分けて考えることが大切です。
「赤いスイートピー」が残した花と音楽のつながり
『赤いスイートピー』が、スイートピーという花の認知度を具体的に何%高めたのかを示す公的な統計はありません。
そのため、楽曲による影響を数字で断定することはできません。
一方で、発売から40年以上が経った現在でも、宮崎県がスイートピーの日を説明するページで『赤いスイートピー』の発売日に触れています。
それだけ、花と楽曲を一緒に思い浮かべやすい関係が現在まで続いていることがわかります。
「スイートピー」という少し長い花の名前を、歌を通じて覚えた人もいるでしょう。
花店で赤い花を見れば曲を思い出し、曲を聴けば春らしい花を思い浮かべることもあります。
植物と音楽が世代を越えて結びついていることは、スイートピーという花の興味深い一面です。
記念日の正式な理由と楽曲の関係を混同せず、それぞれ別の事実として楽しむのがよいでしょう。
スイートピーとはどんな花?由来をもっと楽しむ基礎知識
スイートピーはマメ科レンリソウ属の植物
スイートピーの学名は「Lathyrus odoratus」です。
植物分類ではマメ科に属する一年草です。
英国王立植物園キューのデータベースでは、つる状に伸びる一年草として記録されています。
葉の先には巻きひげがあり、それを周囲のものに絡ませながら伸びていきます。
切り花だけを見ていると、茎の先にふわふわした花が咲く植物という印象かもしれません。
実際に育っている姿を見ると、支柱などにつかまりながら伸びるつる植物らしい姿をしています。
そしてマメ科であることは、花の構造を見てもわかります。
旗弁、翼弁、舟弁という特徴的な形は、マメ科に見られる代表的な花の形です。
1月21日の「121」という由来は、スイートピーの植物としての特徴そのものを使った記念日なのです。
原産地はイタリア南部やシチリア
スイートピーの故郷は地中海沿岸です。
英国王立植物園キューは、スイートピーの自生地域を南イタリアとシチリアとして記録しています。
日本では「シチリア島原産の花」と紹介されることもありますが、より広く見ると南イタリアとシチリアに自生する植物です。
現在は日本をはじめ世界各地で園芸植物として育てられています。
長い園芸の歴史の中で多くの品種が作られ、花色や花形のバリエーションも増えてきました。
今の花店では白、ピンク、紫、赤などさまざまな色のスイートピーを楽しめます。
地中海に自生していた植物が、日本では真冬から春を彩る代表的な切り花になっていると考えると、その広がりの大きさにも驚かされます。
日本では冬から春に切り花として出回る
日本の花店でスイートピーを探すなら、冬から春にかけてが楽しみやすい時期です。
大分県の生産現場では、主な出荷期間が11月から3月と紹介されています。
1月中旬の近畿農政局の展示でも、和歌山県産のスイートピーが「春先取り」をテーマに使われています。
つまり、1月にスイートピーが店頭に並んでいても、季節外れではありません。
むしろ、冬に春らしさを先取りできる切り花です。
その後も卒業や送別の時期まで流通するため、春の門出を象徴する花としても自然に定着しています。
農林水産省も、卒業式や送別会に適した花としてスイートピーを紹介しています。
「春の花なのになぜ1月?」という疑問は、実際の流通時期を知るときれいに解決します。
スイートピーの甘い香りも大きな魅力
スイートピーは、見た目だけでなく香りも楽しめる花です。
農林水産省は「印象的な甘い香り」を特徴のひとつとして紹介しています。
英語名の「sweet pea」にも、その香りのよさが表れています。
英国王立園芸協会の植物情報でも、Lathyrus odoratusは香りを楽しめる花として記載されています。
花店では色や形だけで選びがちですが、スイートピーの場合は少し近づいて香りを感じてみるのもおすすめです。
花束にしたときの華やかな見た目だけでなく、部屋に飾ったときの香りまで含めて楽しめます。
1月21日の登録理由に「香り豊かにきれいに咲く時期」が含まれているのも、スイートピーにとって香りが重要な魅力だからこそでしょう。
花の後にできる豆や種は食べられる?
スイートピーはマメ科なので、花が終わると豆のようなさやができます。
しかし、エンドウ豆と同じ感覚で食べてはいけません。
英国王立園芸協会は、スイートピーのさやと種について食用ではないと明記しています。
ノースカロライナ州立大学の植物データベースでも、果実は食べられず、人に対して有毒であるとされています。
家庭で育てていると、見た目がエンドウのさやによく似ているため、食べられそうに感じるかもしれません。
特に小さな子どもやペットがいる家庭では、種やさやを口に入れないよう注意したほうが安心です。
「sweet pea」という名前にある「sweet」は、食べたときに甘いという意味で受け取らないようにしましょう。
スイートピーは食べる植物ではなく、花の姿と香りを楽しむ観賞用の植物です。
スイートピーの日に知りたい花言葉と楽しみ方
スイートピーの代表的な花言葉は「門出」「優しい思い出」
スイートピーには、この花の季節にぴったりな花言葉があります。
近畿農政局では、「門出」「優しい思い出」「デリケートな喜び」がスイートピーの花言葉として紹介されています。
特に印象的なのが「門出」です。
卒業、就職、転職、引っ越しなど、新しい場所へ進む人に贈る言葉としてよく合います。
「優しい思い出」も、卒業や送別の場面にぴったりです。
別れる寂しさだけではなく、一緒に過ごした時間を大切にしたい気持ちを花に込められます。
農林水産省も、甘い香りと「門出」「思い出」という花言葉から、新たな出発を祝う花としてスイートピーをすすめています。
ふんわりした花姿と明るい季節感まで含めて、誰かの新しい一歩を応援する花として使いやすいのです。
「門出」という花言葉が付いた由来
スイートピーの「門出」という花言葉については、少し慎重に考えたいポイントがあります。
花言葉には、植物の学名のようにひとつの国際機関が決める統一ルールがあるわけではありません。
そのため、「蝶のような花が飛び立つ姿に見えるから門出になった」といった物語を、確定した歴史的事実として断定するのは避けたほうがよいでしょう。
確認できる事実として、現在の農林水産省や地方農政局の情報では、スイートピーに「門出」「思い出」「優しい思い出」といった花言葉が使われています。
さらに、実際に卒業式や送別会に適した花として紹介されています。
スイートピーが多く出回る冬から春は、人が新しい環境へ移る時期とも重なります。
花言葉と季節、実際に贈られる場面がきれいに結びついていることが、この花の大きな魅力です。
卒業・入学・就職など春の贈り物に向いている理由
スイートピーは、春に人生の節目を迎える人への贈り物に向いています。
最大の理由は、「門出」や「優しい思い出」という花言葉です。
卒業する人には「新しい場所でも頑張って」。
転職する人には「これからの活躍を応援しています」。
遠くへ引っ越す人には「一緒に過ごした時間を忘れません」。
そのような気持ちを、スイートピーの花言葉に重ねられます。
しかも、卒業や送別が増える時期と切り花の流通時期が重なっています。
農林水産省も、旅立ちの日である卒業式や送別会にスイートピーを適した花として紹介しています。
大きな花束にしなくても、数本をまとめるだけで軽やかで春らしい印象になります。
気持ちを重くしすぎず、新しい一歩を明るく祝える花なのです。
1月21日はスイートピーを飾って一足早い春を楽しもう
スイートピーの日だからといって、特別なイベントをする必要はありません。
花店で気に入った色を一輪でも数本でも選び、自宅に飾るだけで十分楽しめます。
1月は外を歩けばまだ冬の寒さが続いています。
そんな時期に、やわらかな色と甘い香りのスイートピーを部屋へ飾ると、一足早く春を感じられます。
さらに花をよく観察してみると、記念日の由来になった「1・2・1」も探せます。
大きな旗弁が1、左右の翼弁が2、中央の舟弁が1です。
花を眺めながら松田聖子さんの『赤いスイートピー』を思い出せば、1月21日という日のもうひとつの楽しみ方もできます。
由来を知ることは、知識を増やすだけではありません。
普段なら通り過ぎてしまう花に目を向ける、小さなきっかけにもなります。
スイートピーの日の由来を知ると花の見え方が変わる
何も知らずにスイートピーを見ると、「ひらひらした春らしい花」という印象で終わるかもしれません。
しかし、1月21日の理由を知ると、花の中に「1・2・1」という数字が見えてきます。
植物学的には花弁が5枚で、2枚が合わさって舟弁を作っているという仕組みまでわかります。
南イタリアやシチリアを原産地とする植物が、日本では冬から春の切り花として親しまれていることもわかります。
さらに1月21日は、『赤いスイートピー』が1982年に発売された日でもあります。
植物の構造、生産地の工夫、季節、花贈り、音楽という一見別々の話が、ひとつの花を通してつながっていきます。
記念日の由来を知る面白さは、日付を暗記することではありません。
次に本物のスイートピーを見たとき、「あれが1・2・1なんだ」と気づけることにあります。
スイートピーの日に関するよくある疑問
スイートピーの日はいつですか?
毎年1月21日です。
なぜ1月21日なのですか?
スイートピーが香り豊かに美しく咲く時期であることと、花形を旗弁1、翼弁2、舟弁1と数えると「1・2・1」になることが理由です。
誰が制定したのですか?
宮崎県、大分県、岡山県、愛知県の主要産地が主体となって作った「日本スイートピーの会」が制定しました。
いつ記念日になったのですか?
日本スイートピーの会は2016年10月に発足し、同年12月に1月21日を「スイートピーの日」として記念日登録しています。
2017年1月には、記念日に合わせたPR活動が行われています。
松田聖子さんの『赤いスイートピー』が由来なのですか?
『赤いスイートピー』が1982年1月21日に発売されたことは事実ですが、宮崎県が明記する記念日の登録理由は「美しく香り豊かな時期」と花形の「1・2・1」です。
そのため、楽曲の発売日だけが記念日の由来と考えるのは正確ではありません。
スイートピーの豆は食べられますか?
食べられません。
英国王立園芸協会は、スイートピーのさやと種は食用ではないとしています。
スイートピーの日まとめ
スイートピーの日は、毎年1月21日です。
この日が選ばれた理由は、スイートピーが香り豊かに美しく咲く時期であることと、花の形が「旗弁1・翼弁2・舟弁1」の「1・2・1」になることです。
植物学的にはスイートピーの花弁は合計5枚で、2枚の花弁が合わさって舟弁を作っています。
記念日を制定したのは、宮崎県、大分県、岡山県、愛知県の主要産地が主体となった「日本スイートピーの会」です。
同会は2016年10月に発足し、同年12月に1月21日を記念日登録しました。
そして翌2017年1月から、記念日に合わせたPR活動が行われています。
また、松田聖子さんの『赤いスイートピー』も1982年1月21日に発売されています。
ただし、楽曲の発売日そのものが記念日の正式な登録理由というわけではありません。
スイートピーには「門出」「優しい思い出」などの花言葉があり、卒業や送別、新しい生活へ進む人への贈り物にも向いています。
次の1月21日にスイートピーを見かけたら、花の中に隠れた「1・2・1」を探してみてください。
由来を知っているだけで、何気なく見ていた一輪が少し特別に見えてくるはずです。
