スーパーの調味料売り場には、普通のコンソメだけでなく、チキンコンソメやビーフコンソメも並んでいます。
名前はよく似ていますが、どのような違いがあり、作りたい料理にはどれを選べばよいのでしょうか。
普通のコンソメが鶏味なのか牛味なのか、気になっている人も多いでしょう。
実は、商品名が単にコンソメとなっていても、チキンエキスとビーフエキスの両方が使われていることがあります。
コンソメという名前だけでは、使用されている肉の種類を判断できません。
この記事では、3種類の原料や味の特徴を比較し、スープ、カレー、シチューなどの料理に合わせた使い分けを解説します。
手元にある種類で代用する方法や、ブイヨン、鶏ガラスープの素との違いも紹介します。
それぞれの特徴が分かれば、料理の材料や作りたい味に合うコンソメを迷わず選べるようになるでしょう。
※市販品の原材料や味はメーカー、ブランド、商品によって異なります。
本記事では、具体例として味の素株式会社が公開している現行商品の情報を参照しています。
購入した商品を使用するときは、手元のパッケージに記載された原材料、アレルギー物質、使用量を確認してください。
コンソメ・チキンコンソメ・ビーフコンソメの違いを比較
まず結論!3種類の違いを簡単に説明
コンソメ、チキンコンソメ、ビーフコンソメの主な違いは、味の中心となる肉の種類と、料理に加わるコクの強さです。
一般的な商品名の「コンソメ」は、肉や香味野菜のうま味を組み合わせ、さまざまな料理に使いやすい味に仕上げられています。
チキンコンソメは鶏肉のうま味を中心としており、まろやかで素材になじみやすいことが特徴です。
ビーフコンソメは牛肉のうま味を中心としており、濃厚なコクを加えやすいことが特徴です。
ただし、「コンソメ」とだけ書かれた商品が、必ずチキンかビーフのどちらか一方に分類されるわけではありません。
たとえば「味の素KKコンソメ」には、チキンエキスとビーフエキスの両方が使われています。
商品名だけで中身を判断するのではなく、原材料表示を確認することが大切です。
そもそもコンソメとはどのようなもの?
コンソメは、もともとフランス料理で作られる澄んだスープのことです。
肉や香味野菜などを煮出して作るブイヨンをさらに調理し、うま味や香りを深めて完成させます。
ブイヨンが料理の土台となる「だし」なのに対し、コンソメは味を整えて、そのままスープとして飲める状態に仕上げたものです。
日本の家庭でコンソメと呼ばれているものは、固形や顆粒になった洋風スープの素を指すことが多いでしょう。
肉と香味野菜のうま味や調味料がまとめられているため、お湯に溶かすだけでスープを作れます。
煮込み料理、カレー、ピラフ、炒め物などに加え、料理の味を整える調味料としても使えます。
本格的なコンソメスープと、市販されているコンソメ調味料は同じものではありませんが、肉や野菜のコクを料理に加えるという点では共通しています。
チキンコンソメは鶏のやさしいうま味が特徴
チキンコンソメは、鶏肉やチキンエキス、鶏の脂などを使い、鶏のうま味を中心に仕上げた洋風だしです。
鶏肉のコクがありながら、牛肉を中心としただしよりも味の印象が穏やかになりやすいため、幅広い素材と合わせられます。
味の素の「クノール チキンコンソメ」には、鶏肉、チキンエキス、チキンファット、たまねぎ、粉末しょうゆ、香辛料などが使われています。
公式の商品説明では、まろやかなコクがあり、料理のベースとして幅広く使える洋風だしとされています。
鶏肉を使ったスープや煮込み料理はもちろん、卵、魚介、牛乳、生クリームなどを使った料理とも合わせやすいでしょう。
素材の繊細な味を残しながら、少しだけコクを加えたいときにも便利です。
ただし、チキンコンソメという名前でも、鶏肉以外の調味料や香味野菜が使われています。
鶏だけを煮出した純粋なスープではないため、原材料やアレルギー物質の確認は必要です。
ビーフコンソメは牛肉の濃厚なコクが特徴
ビーフコンソメは、ビーフエキスを使い、牛肉らしい力強いうま味を生かした洋風だしです。
チキンコンソメと比べると、濃厚で深みのある味を料理に加えやすい傾向があります。
味の素の「クノール ビーフコンソメ」には、ビーフエキス、オニオンパウダー、香辛料、粉末しょうゆなどが使われています。
公式の商品説明では、ビーフのコクとうま味を含み、煮込み料理に深いコクを加えられる商品とされています。
牛肉を使ったスープ、ビーフシチュー、ハヤシライス、カレー、ミートソースなど、味の濃い料理と相性がよいでしょう。
トマト、赤ワイン、炒めた玉ねぎ、きのこなど、香りやうま味の強い材料とも合わせやすいタイプです。
一方で、淡い味の野菜スープや魚料理に多く加えると、牛肉の香りが素材よりも目立つことがあります。
最初は少量を加え、味を確認しながら調整することが大切です。
原料・味・香り・向いている料理を一覧表で比較
3種類の特徴を整理すると、次のようになります。
| 種類 | 味の中心 | 味わいの傾向 | 合わせやすい料理 |
|---|---|---|---|
| コンソメ | 肉と香味野菜 | バランスがよく、幅広い素材になじみやすい | 野菜スープ、ポトフ、ロールキャベツ、ピラフ、炒め物 |
| チキンコンソメ | 鶏肉 | まろやかで、素材の味を生かしやすい | 鶏料理、卵料理、魚介料理、クリームスープ |
| ビーフコンソメ | 牛肉 | 濃厚で、深いコクを加えやすい | 牛肉料理、カレー、シチュー、トマト煮込み |
この表は、選び方の基本的な目安です。
市販品の味は、肉の種類だけで決まるわけではありません。
食塩、砂糖、香味野菜、しょうゆ、香辛料、酵母エキスなどの種類や配合によっても、香りや塩味、甘味、後味が変わります。
同じチキンコンソメやビーフコンソメでも、メーカーや商品が変われば味の濃さも変わります。
初めて使用する商品では、パッケージに書かれた標準使用量より多く入れないようにしましょう。
普通のコンソメはチキンとビーフのどちら?
「コンソメ」は特定の肉を表す名前ではない
コンソメという言葉は、鶏肉や牛肉など、特定の肉を示す原材料名ではありません。
本来は、ブイヨンをさらに調理して味を整えた、完成されたスープを表す言葉です。
そのため、コンソメと書かれているからといって、必ず鶏肉から作られているとは限りません。
反対に、必ず牛肉から作られているとも限りません。
料理として作るコンソメには、牛肉、鶏肉、魚、野菜など、目指す味に応じた材料が使われます。
市販の洋風スープの素についても、使われる肉エキスや香味野菜は商品ごとに異なります。
「普通のコンソメは鶏なのか牛なのか」という疑問には、「商品によって異なる」という答えが最も正確です。
市販のコンソメにはチキンとビーフを使った商品もある
市販のコンソメには、鶏と牛のうま味を組み合わせた商品があります。
代表例となる「味の素KKコンソメ」の原材料には、はくさいエキス、チキンエキス、ビーフエキスなどを含む野菜・肉エキスが記載されています。
この商品は、チキンだけを使ったコンソメでも、ビーフだけを使ったコンソメでもありません。
複数の肉や香味野菜のコクを組み合わせた洋風スープの素です。
特定の肉の味が強くなりすぎないため、野菜、鶏肉、豚肉、ひき肉、ベーコン、ソーセージなど、さまざまな材料に合わせやすくなっています。
レシピに単に「コンソメ」と書かれている場合は、このような幅広い料理に使えるタイプを使用すれば、大きく味を外しにくいでしょう。
ただし、すべてのコンソメ商品にチキンとビーフの両方が使われているわけではありません。
実際に使われている材料は、商品の原材料表示で確認してください。
チキンだけを使ったコンソメとの違い
チキンコンソメは、味の中心を鶏肉に置いている点が、一般的なコンソメとの大きな違いです。
たとえば「味の素KKコンソメチキン」の原材料には、肉・野菜エキスとしてチキンエキスとオニオンエキスが記載されています。
チキンファットも使われており、鶏肉と香味野菜のまろやかなコクを生かした商品です。
一方の「味の素KKコンソメ」には、チキンエキスとビーフエキスの両方が使われています。
そのため、一般的なコンソメは複数の肉のコクをまとめた味になり、チキンコンソメは鶏の風味を感じやすい味になります。
鶏肉、卵、白身魚、クリームなどの味を生かしたいときは、チキンコンソメが使いやすいでしょう。
使用する肉の種類を選ばず、さまざまな料理に使いたいときは、一般的なコンソメが便利です。
同じ「コンソメ」でもメーカーによって原材料は異なる
コンソメという商品名が同じでも、原材料や配合は統一されていません。
肉エキスの種類だけでなく、香味野菜、油脂、香辛料、しょうゆ、酵母エキスなどの組み合わせも商品ごとに違います。
チキンコンソメであっても、鶏肉だけで作られているわけではありません。
ビーフコンソメであっても、牛肉以外に玉ねぎや香辛料などが使われています。
固形タイプと顆粒タイプで、原材料や配合が完全には同じでない商品もあります。
味の素のお客様相談センターでも、「味の素KKコンソメ」の固形と顆粒は、原材料や配合がまったく同じではないと案内されています。
以前使っていた商品と同じ感覚で別の商品を加えると、塩味や香りが強くなる可能性があります。
商品を替えたときは、少なめの量から試すと失敗を防げます。
商品名より原材料表示を確認するのが確実
チキンとビーフのどちらが使われているかを正確に知るには、パッケージの原材料表示を確認します。
チキンエキス、鶏肉、チキンファットなどが書かれていれば、鶏由来の原料が使われています。
ビーフエキスや牛肉が書かれていれば、牛由来の原料が使われています。
両方が書かれている商品は、鶏と牛のうま味を組み合わせたタイプです。
食物アレルギーがある人は、原材料名だけでなく、アレルギー物質の表示も確認してください。
味の素の各商品を比較しても、一般的なコンソメ、チキンコンソメ、ビーフコンソメでは、表示されているアレルギー物質が異なります。
商品の改訂によって原材料が変わる可能性もあります。
過去に確認した情報だけを頼りにせず、購入した商品の表示をその都度確認することが大切です。
料理に合わせた3種類の使い分け方
鶏肉・卵・魚介・クリーム料理にはチキンコンソメ
チキンコンソメは、鶏肉、卵、魚介、牛乳、生クリームなどを使った、比較的まろやかな料理に向いています。
鶏肉を使ったスープに加えると、主役となる肉とだしの方向性がそろい、味にまとまりが生まれます。
卵スープや白身魚のスープでは、素材の味を大きく変えずにコクを補いやすいでしょう。
コーンスープ、クラムチャウダー、クリーム煮など、乳製品を使う料理にも合わせやすいタイプです。
味の素は「味の素KKコンソメチキン」について、鶏肉、卵、魚介を使ったあっさりしたスープやクリームスープに適していると案内しています。
ただし、チキンコンソメにも食塩が含まれています。
コンソメを入れる前に塩やしょうゆを多く加えると、完成時に塩辛くなることがあります。
コンソメを溶かしてから味見を行い、最後に塩味を整えましょう。
牛肉・カレー・シチューにはビーフコンソメ
ビーフコンソメは、濃厚なコクを加えたい煮込み料理に向いています。
牛肉を使ったスープ、ビーフシチュー、ハヤシライス、カレー、ミートソースなどでは、牛肉のうま味をさらに補えます。
炒めた玉ねぎ、トマト、赤ワイン、きのこなど、香りやうま味が強い材料とも合わせやすいでしょう。
煮込み料理では、材料から出たうま味とビーフコンソメのコクが重なり、味に厚みが生まれます。
「クノール ビーフコンソメ」も、煮込み料理に深いコクを加えられる洋風だしとして案内されています。
ただし、カレーやシチューのルウにも食塩やうま味が含まれています。
ビーフコンソメを多く入れすぎると、塩味や肉の風味が強くなりすぎる場合があります。
隠し味として使うときは、少量から試しましょう。
野菜・豚肉・ひき肉料理には普通のコンソメ
一般的なコンソメは、料理の主役が鶏肉や牛肉に決まっていないときに使いやすい調味料です。
キャベツ、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもなどを使う野菜スープでは、肉と香味野菜のコクが味全体をまとめます。
ベーコンやソーセージを使うポトフ、豚肉とキャベツのスープ、合いびき肉を使うロールキャベツなどにも合わせやすいでしょう。
複数の材料を一緒に煮込む料理では、特定の肉の味に偏りすぎない一般的なコンソメが便利です。
「味の素KKコンソメ」は、お好みの肉や野菜と一緒に煮込み、スープや煮込み料理に使用できる商品として案内されています。
冷蔵庫に残っている野菜や肉を組み合わせて料理を作ることが多いなら、最初に一般的なコンソメを用意すると使い回しやすいでしょう。
より鶏の風味が欲しいときはチキン、より濃い肉のコクが欲しいときはビーフに替えると、味の違いを楽しめます。
料理に使う肉とコンソメの種類を合わせる
選び方に迷ったときは、料理の主役となる肉とコンソメの種類を合わせる方法があります。
鶏肉料理にはチキンコンソメを使い、牛肉料理にはビーフコンソメを使う考え方です。
同じ素材のうま味を重ねることで、料理全体の味をまとめやすくなります。
ただし、料理に使う肉とコンソメを必ず一致させなければならないわけではありません。
鶏肉料理にビーフコンソメを使えば、いつもより濃厚な味になります。
牛肉料理にチキンコンソメを使えば、比較的軽く、穏やかな味に仕上げられます。
肉の種類だけでなく、あっさり仕上げたいのか、濃厚に仕上げたいのかも考えて選びましょう。
素材とだしをそろえる方法を基本としながら、作りたい味に応じて入れ替えると、料理の幅が広がります。
スープ・煮込み・炒め物別の使い分け早見表
料理の種類から選びたい場合は、次の表を目安にしてください。
| 料理 | 選びやすい種類 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 野菜スープ | コンソメ | 野菜や肉の種類を問わず合わせやすい |
| 鶏肉のスープ | チキンコンソメ | 鶏のうま味を自然に重ねやすい |
| クリームスープ | チキンコンソメ | まろやかな味にまとめやすい |
| ビーフシチュー | ビーフコンソメ | 牛肉のコクを補いやすい |
| カレー | コンソメまたはビーフコンソメ | バランスを整えるなら一般的なコンソメ、濃厚にするならビーフ |
| ポトフ | コンソメ | 野菜、ベーコン、ソーセージに合わせやすい |
| ピラフ | コンソメまたはチキンコンソメ | 穏やかな洋風のうま味を加えやすい |
| 炒め物 | 顆粒タイプ | 少量ずつ加えやすく、材料になじませやすい |
固形タイプは、スープや煮込み料理のように一定量の水を使う料理に向いています。
顆粒タイプは量を細かく調整しやすく、炒め物や下味にも使いやすい形状です。
味の素のお客様相談センターでも、固形はスープや煮込み料理、顆粒は下味や炒め物に使いやすいと案内されています。
料理名だけで判断できない場合は、主役の材料と作りたい味の濃さを基準に選びましょう。
チキンコンソメとビーフコンソメは代用できる?
普通のコンソメをチキンコンソメで代用する方法
一般的なコンソメがない場合は、多くの料理でチキンコンソメを代わりに使えます。
ただし、仕上がりは鶏の風味を感じやすくなり、牛肉由来の重いコクは弱くなります。
野菜スープ、鶏肉の煮込み、クリームスープ、ピラフなどでは、大きな違和感が出にくいでしょう。
一方で、ビーフシチュー、ハヤシライス、濃厚なカレーなどでは、いつもより味が軽く感じられることがあります。
コクが足りない場合は、コンソメを大量に追加するのではなく、玉ねぎをよく炒めたり、きのこを加えたりすると、うま味を補えます。
肉の表面に焼き色をつける方法も、香ばしさを加えるのに効果的です。
代用するときは、レシピに書かれたキューブの個数だけを基準にしないでください。
商品によって固形1個の重さや食塩相当量が異なるため、使用する商品の表示量を確認しましょう。
普通のコンソメをビーフコンソメで代用する方法
ビーフコンソメも、一般的なコンソメの代わりとして使用できます。
ただし、牛肉の香りとコクが加わるため、元のレシピよりも濃厚な味になりやすいでしょう。
カレー、シチュー、ミートソース、トマト煮込みなどでは、ビーフコンソメの深い味わいがよく合います。
豚肉や合いびき肉を使う料理でも、濃い肉の風味を加えたいときに役立ちます。
一方で、白身魚、卵、牛乳、淡い味の野菜を使う料理では、ビーフの風味が強く感じられることがあります。
初めて代用するときは、最初から標準量をすべて入れず、少なめに加えて味を確認しましょう。
濃くなった場合は、お湯や無塩のスープを足して薄めます。
塩だけを減らしても、一度加えたコンソメの味は取り除けないため、少量ずつ入れることが重要です。
チキンコンソメとビーフコンソメを入れ替えた場合の変化
チキンコンソメとビーフコンソメを入れ替えても、基本的には料理を作れます。
大きく変わるのは、香り、コクの強さ、後味です。
チキンコンソメからビーフコンソメに替えると、牛肉の風味が加わり、濃厚で力強い味になりやすいでしょう。
ビーフコンソメからチキンコンソメに替えると、コクが穏やかになり、比較的軽い味になります。
たとえば、同じ野菜スープでも、チキンを使えば素材を生かしたやさしい味に仕上げやすくなります。
ビーフを使えば、肉のコクを感じる食べ応えのある味に仕上げやすくなります。
入れ替えた結果がおいしいかどうかは、料理の材料と好みによって変わります。
正解を一つに決めるのではなく、作りたい味に合わせて選びましょう。
代用するときは塩分と使用量を調整する
コンソメを代用するときは、固形1個の大きさと塩分に注意が必要です。
現在公開されている味の素の製品情報では、「味の素KKコンソメ」は固形1個が5.3グラムで、食塩相当量は2.4グラムです。
「クノール チキンコンソメ」は固形1個が7.1グラムで、食塩相当量は2.4グラムです。
「クノール ビーフコンソメ」は固形1個が6.5グラムで、食塩相当量は2.5グラムです。
同じ固形1個でも、重量や配合は同じではありません。
種類を入れ替えるときは、個数だけでなく、パッケージに記載された水の量や使用量も確認しましょう。
しょうゆ、みそ、ケチャップ、カレールウなどを併用する料理では、コンソメを入れてからほかの調味料を加えます。
最後に味見をして塩味を整えると、濃くなりすぎる失敗を防げます。
味が薄い・濃いときの簡単な整え方
味が薄いと感じたときは、すぐにコンソメを大量に追加しないことが大切です。
野菜や肉を煮込んでいる途中なら、材料からうま味が出るまで少し待ってから味見をします。
それでも薄い場合は、顆粒タイプを少量ずつ加えると調整しやすいでしょう。
固形タイプは細かく割るか、別の容器で少量のお湯に溶かしてから加えます。
うま味は十分にあるのに味がぼんやりしている場合は、コンソメではなく塩を少量加えたほうが整うこともあります。
香りが足りない場合は、こしょう、パセリ、ローリエなどを加える方法があります。
味が濃くなったときは、お湯や無塩のスープを加えて全体を薄めます。
煮詰めると水分が減って塩味が強くなるため、長時間煮込む料理では、完成直前に最終的な味を整えましょう。
コンソメ選びで迷いやすい疑問を解決
コンソメとブイヨンは何が違う?
ブイヨンは、肉や骨、香味野菜などを水で煮出して作る、料理の土台となるだしです。
コンソメは、そのブイヨンをさらに調理し、うま味や香りを高めて味を整えたスープです。
簡単に分けると、ブイヨンは料理に使う材料で、コンソメはそのままでも味わえる完成したスープです。
ただし、日本で販売されている固形や顆粒の商品は、ブイヨンもコンソメも調味料として使われることがあります。
そのため、家庭料理では用途が重なることも少なくありません。
商品によって塩味の強さや香辛料の配合が異なるため、同じ量をそのまま置き換えられるとは限りません。
レシピでブイヨンを指定している場合にコンソメを使うと、予定より塩味が強くなることがあります。
代用する場合は少なめに入れ、ほかの調味料を加える前に味を確認してください。
チキンコンソメと鶏ガラスープの素は同じ?
チキンコンソメと鶏ガラスープの素は、どちらも鶏のうま味を使いますが、同じ調味料ではありません。
チキンコンソメは、鶏肉やチキンエキスに、たまねぎ、しょうゆ、香辛料などを組み合わせた洋風だしです。
鶏ガラスープの素は、鶏肉や鶏ガラを煮出した風味を中心とし、スープ、鍋、炒め物などに使える鶏だしです。
味の素の製品を例にすると、「クノール チキンコンソメ」には、鶏肉、チキンエキス、チキンファット、たまねぎなどが使われています。
「丸鶏がらスープ」には、チキンエキス、鶏油、野菜エキス、こしょうなどが使われています。
洋風のスープ、クリーム煮、ピラフなどにはチキンコンソメが合わせやすいでしょう。
中華風のスープ、チャーハン、野菜炒め、鍋などには鶏ガラスープの素が使いやすいでしょう。
どちらも鶏のうま味がありますが、香りと味の方向性が異なります。
固形と顆粒で味や使い方は変わる?
固形タイプと顆粒タイプの大きな違いは、量の調整しやすさと、料理へのなじませやすさです。
固形タイプは1個単位で使用できるため、スープや煮込み料理など、ある程度まとまった量を作るときに便利です。
顆粒タイプは必要な分だけ取り出せるため、少量のスープ、炒め物、ピラフ、料理の下味などに向いています。
味の素では、固形タイプを汁物料理に、顆粒タイプを下味や炒め物に使用できると案内しています。
また、「味の素KKコンソメ」の固形1個は、顆粒小さじ2杯に相当します。
ただし、公式情報では、固形と顆粒の原材料や配合は完全には同じではないと説明されています。
この換算は、同じブランドの商品を置き換える場合の目安です。
別メーカーや別シリーズの商品では、手元のパッケージに書かれた使用量を優先してください。
1種類だけ買うならどのコンソメがおすすめ?
1種類だけ常備するなら、幅広い肉や野菜に合わせやすい一般的なコンソメが便利です。
野菜スープ、ポトフ、ロールキャベツ、ピラフ、カレー、シチュー、炒め物など、多くの家庭料理に使えます。
特に、日によって鶏肉、豚肉、ひき肉、ベーコン、ソーセージなど、異なる材料を使う家庭に向いています。
鶏料理やクリーム料理を作る機会が多いなら、チキンコンソメを選ぶ方法もあります。
牛肉の煮込みや濃厚なカレーをよく作るなら、ビーフコンソメを常備すると便利です。
どの種類が最も優れているかではなく、普段作る料理に合っているかが重要です。
迷った場合は一般的なコンソメから使い始め、もう少し鶏の風味が欲しいと感じたらチキンを試しましょう。
より濃厚なコクが欲しいと感じたら、ビーフを追加すると違いを実感しやすくなります。
迷ったときは料理の素材と作りたい味で選ぼう
コンソメ選びで迷ったときは、料理の主役となる素材と、作りたい味の濃さを確認します。
鶏肉、卵、魚介、牛乳、生クリームなどを使い、まろやかに仕上げたいならチキンコンソメが向いています。
牛肉、トマト、赤ワイン、炒めた玉ねぎなどを使い、濃厚に仕上げたいならビーフコンソメが向いています。
野菜、豚肉、ソーセージ、合いびき肉などを使い、全体をバランスよくまとめたいなら一般的なコンソメが便利です。
ただし、同じ種類でも商品によって原材料、塩分、香り、使用量が異なります。
名称だけで選ぶのではなく、パッケージの商品説明と原材料表示を確認しましょう。
最初は少なめに加え、味見をしながら調整すれば、料理の味を大きく外しにくくなります。
料理の材料と目指す味が決まれば、3種類のどれを選ぶべきかも自然に判断できるでしょう。
コンソメ・チキンコンソメ・ビーフコンソメの違いまとめ
コンソメ、チキンコンソメ、ビーフコンソメの違いは、主に味の中心となる肉と、料理に加わるコクの強さにあります。
一般的なコンソメは、肉と香味野菜のうま味がバランスよく組み合わされ、幅広い料理に使いやすいタイプです。
チキンコンソメは鶏のまろやかなうま味が特徴で、鶏肉、卵、魚介、クリームを使う料理に向いています。
ビーフコンソメは牛肉の濃厚なコクが特徴で、牛肉料理、カレー、シチュー、トマト煮込みなどに向いています。
ただし、「コンソメ」という名前が、鶏肉か牛肉のどちらか一方を表しているわけではありません。
実際に、チキンエキスとビーフエキスの両方を使った商品もあります。
中身を正確に知りたいときは、商品名だけでなく原材料表示を確認しましょう。
3種類は互いに代用できますが、完成した料理の香りやコクは変わります。
商品によって固形1個の重量や塩分も異なるため、パッケージの使用量を確認し、少なめから加えることが大切です。
迷ったときは、鶏やクリームにはチキン、牛肉や濃い煮込みにはビーフ、幅広い材料には一般的なコンソメという基準で選ぶと分かりやすいでしょう。
